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美香と光子と優子の爆笑ストーリー。光子と優子29歳  作者: リンダ


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56/91

◆ 卓球・男子団体 準々決勝

 ◆ 卓球・男子団体 準々決勝


 日本 vs アメリカ


 会場アナウンスが響く。


『Men’s Team Quarterfinal!

 Japan vs USA!』


 アメリカは、

 ・強烈サーブのエース

 ・パワフル両ハンドの若手

 ・しぶといカットマン


 クセの違う3人を揃えた、いや〜なチーム。


 ● 第1試合 ダブルス


 柳川 拓実 + 若手B vs USAペア


 序盤、アメリカの変化サーブと、

 意表を突く速攻にリズムを崩され、

 第1ゲームを落とす日本。


 若手B

「すみません、ちょっとビビってます……」


 拓実

「ビビってる自覚があるだけマシやね。

 ほんなら“ビビったまま勝つ方法”に切り替えよ」


 若手B

「そんなのあるんですか?」


 拓実

「あるある。“自分の担当だけ”ちゃんとやる。

 それ以外は俺が何とかするけん」


 それを聞いてからの若手Bは、

 余計なことを考えず「自分のゾーン」だけに集中。

 台上処理・決め球に役割を絞り、

 あとは拓実の配球に乗っかるだけ。


 2ゲーム目以降、

 “柳川システム”発動。


 拓実がサーブとレシーブで形を作り

 若手Bがフォアで決めに行く


 アメリカペアのミスも増え、

 最終的に 3-1で逆転勝ち。


 日本 1-0 リード。


 ● 第2試合 シングルス


 若手A vs アメリカエース


 世界ランク上はアメリカ有利。

 だが若手Aは、

 昨日のイタリア戦を乗り越えた自信がある。


「守りに行かない」

 その合言葉どおり、

 バックハンドを振り、自分から仕掛けていく。


 一進一退の攻防、

 フルゲームまでもつれたが――


 最後は、

 アメリカの強打をブロックでいなし、

 カウンターで仕留める。


 3-2で若手A勝利。


 日本 2-0、王手。


 ● 第3試合 シングルス


 柳川 拓実 vs カットマン


 ここでアメリカは“変化球”、

 しぶといカットマンを投入。


 アナウンサー

「ここでカットマンをぶつけてくるのは、

 “柳川を長引かせて削る”狙いもあるかもしれません!」


 実際、第1ゲームは、

 無限に続くかと思うほどのロングラリーに。


 拓実

(はい出た、“しんどいけど楽しいやつ”)


 わざと球速を落とし、

 回転とコースだけで相手を動かす。


 2ゲーム目はじっくり削って11-7

 3ゲーム目はフォアで一気に畳みかけ11-5


 最終的に 3-1で勝利。


 日本、アメリカを 3-0ストレートで下し、

 男子団体ベスト4進出。


 ◆ 卓球・女子団体 準々決勝


 日本 vs ニュージーランド


 女子はニュージーランドと対戦。

 “ラグビーの国”は、卓球もフィジカルつよつよ。


 しかし日本には、

 “どれだけ打たれても崩れないセンターライン”

 三浦 結衣がいる。


 ● ダブルス


 結衣+若手Cが、

 パワーに押されかけながらも、

 台上とコース取りで主導権を握り 3-1勝利。


 ● シングルス若手D


 強打に一度は押され、

 2-2までもつれたものの、

「1本長く返す」ことを貫いて 3-2勝利。


 ● シングルス 結衣


 最後はエース対決。

 結衣は、

 ミスを恐れず、でも無理をしない。


「崩れないこと」がそのまま武器となり、

 3-0の完勝。


 女子も団体ベスト4、メダル圏へ。


 ◆ 男子シングルス 準決勝


 柳川 拓実(日本) vs シュナイダー(ドイツ)


 ドイツのシュナイダーは、

 ガチガチのヨーロッパスタイル。


 厚い両ハンドドライブ

 サーブの回転もエグい

 “ラリー上等!”タイプ


 第1ゲーム、

 その圧力に押されて 8-11。


 拓実

(うん、強い。

 でも“勝てん強さ”ではない)


 2ゲーム目から、

 サーブの長さとコースを細かく変え、

 シュナイダーに“踏み込みの迷い”を作る。


 ・フォア前に短く

 ・バック前ギリギリ出ない

 ・ときどきロング


 シュナイダーの体勢がわずかに崩れ、

 強打が減っていく。


 2ゲーム目 11-7

 3ゲーム目 11-9


 だが、ドイツも意地を見せる。

 4ゲーム目はまたも激戦の末、

 9-11で落とし 2-2。


 ベンチに戻る拓実。


 コーチ

「ここからは“根性ゾーン”やな」


 拓実

「根性と、“ちゅ〜欲しさゾーン”です」


 コーチ

「動機が不純!!」


 会場はピリピリしてるのに、

 日本ベンチだけ妙に和んでる。


 5ゲーム目、

 サーブからの展開を完全に支配した拓実が 11-6。


 6ゲーム目は

 互いに一歩も引かず 10-10 までもつれるが――

 最後は、

 バックカウンターがエッジをかすめてイン。


 12-10。


 4-2でドイツを下し、

 拓実、シングルス決勝進出。


 ◆ 女子シングルス 準決勝


 三浦 結衣(日本) vs ハンナ・クラーク(ニュージーランド)


 相手は、

 ラグビーの国らしく筋肉質なハンナ。


 強烈なフォアドライブ

 どこからでも打ってくる

 メンタルもタフ


 第1ゲーム、

 その勢いに押され 7-11。


 若手女子

「結衣さんが押されてる……!」


 ベンチでタオルを顔に当てた結衣、

 小さく笑う。


 結衣

「うん、“今日いちばん元気な人”が相手やね。

 じゃあ、“元気でも決まらない卓球”にしよっか。」


 2ゲーム目から、

 ブロックの質を変える。


 ちょっと高く、ちょっと長く

 逆に低く、短く

 回転量を増やしたり減らしたり


 同じ“返球”でも、

 全部タイミングと高さが違う。


 ハンナの豪打が、

 ほんの少しずつアウトになり始める。


 2ゲーム目 11-8

 3ゲーム目 11-9 と連取。


 しかし4ゲーム目、

 ハンナが再びギアを上げてきて、

 フルスイングラッシュ。


 8-11。

 スコアは 2-2。


 5ゲーム目。

 ここで結衣は一つギアを変える。


(ラリー長くしてもいい。

 でも“先に触るのは自分”)


 レシーブで必ず先に台上に触り、

 ラリーのリズムを握り続ける。


 5ゲーム目 11-7。


 6ゲーム目、

 またしても接戦。

 9-9 → 10-10 と続き――


 最後は、

 台上からのストップと見せかけて

 チキータ、

 そのままフォアでダウン・ザ・ライン。


 12-10。


 結衣も 4-2で決勝進出。


 ◆ 勝利インタビュー(またかの“ちゅ〜”タイム)

 ● 拓実インタビュー


 記者

「見事な勝利、決勝進出おめでとうございます!

 非常にタフな試合でしたが、勝因は?」


 拓実

「うーん、

 まだ引き出し全部開けてないってことですかね」


 記者

「まだ、ですか?」


 拓実

「はい。ここで出し切ったら決勝で困るんで。

 それに――ここで負けたら、

 優子に怒られるし、ちゅ〜もお預けになりますから。」


 会場爆笑。


 記者

「また“ご褒美ちゅ〜”ですか(笑)」


 拓実

「ええ。

 決勝で勝ったら、こっちから優子に“ちゅ〜おねだり”しようかなと。

 世界中に向けて宣言しとけば、

 さすがに断れんかなって」


 会場「うおおおおお!!」


 ● 結衣インタビュー


 記者

「三浦選手も決勝進出、おめでとうございます!

 柳川選手に続いて、日本勢ダブルで決勝ですね」


 結衣

「ありがとうございます。

 さっきの拓実さんのコメント聞いて――

 “ずるい”って思いました。」


 記者

「ずるい?」


 結衣

「だって、あれだけ世界に向かって“ちゅ〜おねだり宣言”したら、

 優子ちゃん断れないじゃないですか。

 私も、決勝で勝ったら旦那に“ご褒美ちゅ〜”おねだりしよっと。」


 会場、大爆笑と拍手。


 記者

「ご夫婦そろって“ちゅ〜動機”ですか?」


 結衣

「動機は何でもいいんです。

 ちゃんと勝ち切れれば。

 ……あ、でも旦那が本気で照れて逃げるかもしれませんけどね」


 拓実

「ちょ、心の準備させてくださいって!」


 ◆ 日本・柳川家リビング


 優子

「……こら拓実!!

 だから国際放送でちゅ〜ちゅ〜言うなって、

 前も言うたやろうが!!」


 結音

「でもママ、ちゅ〜してあげると?」


 優子

「……が、頑張って金メダル獲ったら、考えんこともない……」


 灯乃

「ママー、顔真っ赤やで〜?」


 悠翔

「おねーしゃん、ちゅ〜〜!!」

(結音と灯乃に突進)


 結音&灯乃

「きゃーーー!!」


 ◆ 日本・青柳家リビング(中継見ながら)


 光子

「……あの夫婦、またやらかしとる……」


 翼

「いや、人のこと言えんやろ、

 こないだ俺も“ちゅ〜ご褒美宣言”させられたし」


 陽翔

「みんなちゅ〜のはなしばっかり!」


 燈真

「オリンピック、“ちゅ〜メダル”もあるんかな?」


 彩羽

「ちゅ〜!!(意味わかってない)」


 美香

「……なんかもう、“スポーツの祭典”やら

 “ちゅ〜の祭典”やら分からんくなってきたねぇ」

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