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美香と光子と優子の爆笑ストーリー。光子と優子29歳  作者: リンダ


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ヨハネスブルク・卓球会場 混合ダブルス 1回戦

 ◆ ヨハネスブルク・卓球会場

 混合ダブルス 1回戦


 柳川 拓実 & 三浦 結衣(JPN) vs ドイツペア


 アップを終えて、

 ミックスダブルス用のコートに立つ拓実と結衣。


 結衣

「さ、三大会連続“夫婦漫才ミックス”いきますか」


 拓実

「まだ籍入ってませんからね?」


 結衣

「プレー上はもう“夫婦感”出とるけどね?」


 拓実

「それは否定できん」


 二人のやりとりに、

 コーチ陣もスタッフも苦笑い。

 でも、表情はリラックスしている。


 対するは、

 ドイツの強豪ペア。

 男子はパワー系、女子は台上の巧さに定評があるコンビだ。


 レフリー

「ラブオール。プレイ!」


 ◆ 1ゲーム目:日本ペア、テンポで圧倒


 最初のサーブは結衣。

 軽くトスを上げて、

 相手フォア前に短く、キレのある横回転サーブ。


 解説

「出ましたね、三浦選手の代名詞。

 “触った瞬間に後悔する”やつです」


 ドイツ女子がツッツキで返したボールを、

 拓実がすかさずバックハンドで逆クロスへ。

 男子のほうが飛びつくが、

 ラケットの先にかすってオーバー。


 結衣

「ナイッシュー!」


 拓実

「ナイス布石」


 続くポイントも、

 ・結衣の台上技術で甘いボールを引き出し

 ・拓実が3球目、5球目で仕留める


 という“おなじみの方程式”が、

 丁寧に、でも容赦なく繰り返されていく。


 ドイツペアも、

 パワーで打開を図ろうとするが、

 日本ペアは回転とコースでそれを吸収していく。


 アナウンサー

『柳川・三浦ペア、ほとんど危なげがありません!』


 1ゲーム目 11-5 JPN。


 ◆ 2ゲーム目:ドイツが強打に出るも…


 2ゲーム目、

 ドイツは男子の強打を前面に出してきた。


 男子サーブからの3球目一発。

 威力は十分、

 会場も何度か大きなどよめきを上げる。


 が――

 日本ペアの側にも“調整済みの答え”があった。


 結衣

「たっくん、ちょっとだけ下がり目で受けて。

 回転、ちょい増やしモードで」


 拓実

「了解。

 “ブレーキとカウンター”セットでいきます」


 以降、拓実は一歩下がって、

 相手のパワードライブをブロック。

 ただのブロックではなく、

 回転を乗せて深く返し、

 逆にドイツ側のミスを誘う。


 そして甘くなったボールは、

 結衣が鋭いバックハンドでクロスに突き刺す。


 解説

「いやぁ……

 “勢い vs システム”って感じですね。

 ドイツのパワーに対して、

 日本ペアは“計算された対応”で押し返している」


 スコアはじわじわ開き、

 2ゲーム目 11-6 JPN。


 ◆ 3ゲーム目:遊び心も少しだけ


 3ゲーム目。

 リードをもらって、

 拓実と結衣の表情に、ほんの少し“遊び心”が混ざる。


 結衣がタイムの合間に小声で言う。


 結衣

「たっくん、1本だけ“あのフォアカウンター”やってよ」


 拓実

「え、どの?」


 結衣

「この前のリーグでやった、

 “相手のドライブを上書きするやつ”」


 拓実

「了解。チャンスが来たらね」


 その数ポイント後。


 ドイツ男子が、

 全力のフォアドライブでクロスへ。

 観客が「おおっ」と声を上げる、その瞬間――


 拓実のフォアが、その上からさらに被せるように走った。


 ビターン!!


 アナウンサー

『うわあああ!! これはすごい!!』


 解説

「きましたね、柳川の“カウンター上書き”!

 一度決まると、相手からしたら心が折れる1本です」


 そのまま、流れを渡さず――


 3ゲーム目 11-4。


 ストレート勝ち。


 拓実&結衣

「ありがとうございました!」


 ◆ 同じ頃・テニス混合ダブルス会場

 混合ダブルス 1回戦


 青柳 翼 & 上原 玲奈(JPN) vs カナダペア


 場所は変わって、テニスのサブセンターコート。


 翼のミックスダブルスの相方は、

 かれこれ10年以上ペアを組んでいる女子ダブルスの名手・上原玲奈。

 ツアーでも何度も優勝している、

 “日本ミックスの鉄板コンビ”だ。


 玲奈

「さて、ヨハネスでも“夫婦漫才ミックス”やりますか」


 翼

「おい、そっちもそれ言うんかい」


 玲奈

「大丈夫、戸籍はまだ別々だから」


 翼

「安心していいのか、それ」


 相手は、

 カナダの実力派ペア。

 男子はサーブ&ボレー、

 女子はストロークが武器のオールラウンダー。


 でも――

 コイントス後の、

 レシーバーに入る翼と玲奈の立ち姿は、

 どこか“ホーム感”すら漂っていた。


 ◆ 序盤:サービスゲームを“教科書通り”に崩す


 試合開始。

 カナダ男子のサーブから。


 最初は、

 200km/h近いフラットサーブで押し込まれ、

 1ポイント目はサービスエース。


 玲奈

「ん〜、いいサーブ」


 翼

「うん。

 “次からどう崩すか楽しみなタイプ”のいいサーブやね」


 2ポイント目。

 翼はリターン位置を外に少し広げ、

 あえてワイド側を見せる。


 カナダ男子

(またワイドでエース取ったる)


 が――

 翼の読みは、

 完全にそこに合っていた。


 ワイドへのフラットサーブを、

 タイミング早めに捕えて逆クロスへ。

 足元に沈むリターン。


 カナダ男子

(うわっ、低っ……!)


 後ろに下がらざるを得ず、

 ネットへ詰め切れない。


 そこを玲奈が、

 フォアのダウン・ザ・ラインで抜いた。


 玲奈

「ナイッリターン!」


 翼

「ナイスフィニッシュ」


 以降、

 ・翼がサーブの読みとリターンで主導権を握り

 ・玲奈がネット前でエグい角度をつくる


 という、“長年のテンプレ”が火を噴く。


 第3ゲームであっさりブレイクを奪い、

 そのまま第1セット 6-2。


 ◆ 第2セット:円熟コンビ vs 新鋭ペア


 第2セット。

 カナダペアは女子のストローク戦を増やしてきた。


 ベースラインでの打ち合い。

 一見、“若さとパワー”のカナダ女子が有利に見える。


 しかし――

 玲奈は、そのパワーを利用するのが抜群にうまい。


 浅めのボールをわざと打ち、

 前におびき寄せ、

 その上をストレートロブで抜く。


 玲奈

「ごめんね〜、ちょっと意地悪ロブで」


 翼

「性格出とる」


 翼も、

 相手男子のポジションを見ながらサーブを散らす。


 ワイドにスライス → 男子を外に引っ張る

 その次のポイントで、女子のバック側へキックサーブ

 返ってきた甘いボールを、玲奈がボレーでフィニッシュ


 アナウンサー

『いやぁ……“経験値の暴力”ですね』


 解説

「コンビネーションが完成されすぎていて、

 カナダペアが“どこを攻めればいいのか”迷っていますね」


 中盤で再びブレイクに成功し、

 4-1。


 その後も危なげなくキープを重ね――


 最終スコア 6-2 / 6-3。


 ストレートで1回戦突破。


 玲奈

「よし、まずは一丁上がり」


 翼

「まだまだ、ここからよ。

 “ミックスでも三連覇狙えるところまで来たな”って感じやね」


 玲奈

「帰ったら、光子ちゃんに“ネタにされる覚悟”しとかな」


 翼

「それが一番怖い説ある」


 ◆ 日本・ちびっこ応援センターの反応


 録画ダイジェストを見ながらの、

 翌日のリビング。


 陽翔(6)

「パパ、なんか女の人といっぱい一緒におった」


 彩羽(1)

「ぱぱ〜、れーなしゃん〜?」


 光子

「そこ覚えんでよか。

 あの人はパパの“テニスの相方”やけんね」


 結音(6)

「たくみパパのペアのゆいおねえちゃんも、かっこよかった〜!」


 灯乃(4)

「“さわったらこうかいするサーブ”出しよった!」


 優子

「表現のクセ!」


 燈真(4)

「みんな、“ながねんコンビ”って感じやね」


 美香

「そうね。

 長年積み重ねてきた呼吸って、

 画面越しでもわかるもんね」


 光子

「そのうち、“ミックスダブルス・親子ペア”とか出てきそうやね〜」


 優子

「やめて、マジでありそうやけん怖い」



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