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美香と光子と優子の爆笑ストーリー。光子と優子29歳  作者: リンダ


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高校時代の双子、もうちょっとだけ出していい?

◆ 配信限定・裏トーク


――「高校時代の双子、もうちょっとだけ出していい?」


ジングル終わり、収録ボタンはまだ赤いまま。


優子

「さ、ここからは配信限定の裏トーク。ちょっとだけ踏み込みますか?」


朱里

「じゃあサクッと一個だけ。“福高・寝落ち事件”」


光子

「あーーーそれはマズいって!」


樹里

「テスト前にね、音楽室で“軽く復習しようぜ〜”って言いながら、

 光子と優子が床にプリント広げて――

 5分で2人とも大の字で爆睡」


しおり

「しかも、

 “ドビュッシー……すやぁ……”

 “ベートーヴェン……ぐぅ……”って寝言言いながら」


優子

「覚えとぉやん、一応!」


朱里

「起こしたら2人とも、

 **『あ、ごめん、今、音符と会話しとった』**って言ったけんね?」


光子

「言ったわ!!」


樹里

「しかもそのあとテストで、

 2人ともちゃんと8割取ってくるからタチが悪い」


しおり

「うちの生徒にも言えんわ

 “寝ても8割取れる人もいる”って」


一同爆笑。


優子

「はい、というわけで“これ以上出すと本当に番組終了する”ところまで来ましたんで、この辺で!」


光子

「後半はアーカイブ配信で、ぜひ何回も聴いて笑ってください〜!」


――配信限定・裏トーク収録終了。


ここからが本題。

それを聴いている家族たちの反応シーンに行きます。


◆ 美香&春介&春海サイド


――「リビング視聴会は毎度カオス」


夜。赤嶺家のリビング。

テレビにラジオ配信アプリを映し出し、みんなでソファに集合。


スピーカーから、さっきの朱里たちの声。


朱里スピーカー

『“ドビュッシー……すやぁ……” “ベートーヴェン……ぐぅ……”って寝言言いながら』


春海

「……ママ」


美香

「……なんね」


春海

「高校時代のM&Y、今と全然変わっとらんね」


春介

「進化じゃなくて、洗練やね。

 “寝ても8割取れるギャグミュージシャン”」


美香

「ちょ、言い方!」


さらに樹里の声が流れる。


樹里スピーカー

『2人ともちゃんと8割取ってくるからタチが悪い』


美香

「ほらね!? 樹里ちゃんまでタチ悪い言いよるやん!」


春海

「でもさー、

 ママの音大黒歴史→高校時代の双子の黒歴史って続きで聴いたら、

 なんか、“この家系やっぱりこういう星の下に生まれてきとる”って感じしかしない」


春介

「“凡ミスを笑いに変えないと死ぬ一族”みたいな」


美香

「ちょっと、勝手に一族の家系図に説明書つけんで?」


3人で笑い合ったあと、ふと美香が真顔になる。


美香

「でもさ……

 あの高校時代があったから、今こうして、

 仕事しながらも笑いよるんやろね」


春介

「うん」


春海

「大人になっても、こうやって仲良くバカ言えるの、

 普通に羨ましいよ?」


美香

「そやろ?

 あんたたちも、いつか“高校の同級生ゲストに呼んで、黒歴史バラされる側”になるけんね〜?」


春介

「いやもうすでに、“双春の幼稚園時代の黒歴史”ラジオで喋られとうし」


春海

「“トイレ我慢大会中にスネアロールしてた事件”とかね」


全員

「「「あったあった!!」」」


笑い声が、夜のマンションに響いた。


◆ 陽翔&結音サイド


――「小学生は小学生で冷静にツッコむ」


場所は陽翔たちの部屋。

タブレットでアーカイブを再生しながら、2人でゴロゴロ。


スピーカー

『“君、お昼の校内放送ジャックするのやめなさい”』


結音

「……ねぇ、はるとお兄ちゃん」


陽翔

「んー?」


結音

「ママたち、中学生やなくて高校生やったんよね?」


陽翔

「一応ね。

 中身はあんま変わってないけど」


結音

「うちらさぁ、もし高校行って、

 “お昼の放送ジャック”とかしたらどうなるっちゃろ」


陽翔

「じいじ(優馬)にめっちゃ喜ばれて、

 ばあば(美鈴)に“あんたら、ほんとに血筋やねぇ”って言われる」


結音

「で、ママたちには?」


陽翔

「“よくやった!”って褒められたあと、

 **“でも先生に謝りに行くときは、ちゃんと正座で”**って言われる」


結音

「想像できるのが怖いっちゃん……」


2人でクッションに顔うずめて笑う。


結音

「でもさ、ちょっとだけ、

 “じいちゃん笑って行こう”の歌、

 うちらも大きくなったら歌いたいね」


陽翔

「じいちゃんとの思い出、ようけあるもんね」


結音

「“ひ孫バンドバージョン”で、いつか」


陽翔

「その時は、

 M&Yに“ダメ出し”じゃなく“ギャグ出し”してもらおう」


2人の笑い声もまた、少し大人びた響きになりつつあった。


◆ 燈真&灯乃サイド


――「幼児組は幼児組でマイペースにカオス」


柳川家・リビング。

テレビからアーカイブが流れているけど、

幼児組は内容を“なんとなく”しか理解していない。


スピーカー

『“ドビュッシー……すやぁ……” “ベートーヴェン……ぐぅ……”』


燈真

「どびゅっしー? べーっとーべん? なにそれ、おいしい?」


灯乃

「なんか、ねんねしとるおっちゃんの名前みたいやねぇ〜?」


優子

「違う違う違う、世界的作曲家!!」


燈真

「ママもさ、

 “お風呂入れんといかんばい〜”って言いながら、

 ソファで“すやぁ〜”ってしよるやん」


灯乃

「それ、“ゆうこべん”?」


優子

「何その新ジャンル!?

 寝落ち専用作曲家みたいに言うのやめて!?」


ラジオから、しおりの声が聞こえる。


しおり(スピーカー)

『“テスト前日に『なんか歌作ろうや』って言い出す人たち”』


灯乃

「ママ、テストまえにうたつくると?」


優子

「……つくっとったねぇ」


燈真

「じゃあさー、

 おれの“恋のテスト”まえも、うたつくって?」


優子

「ちょっと待て、燈真、恋のテストって何歳からの話しとるん?」


灯乃

「ひーちゃん(悠翔)がさ、ゆのんちゃんに“ぎゅー”しに行くと、

 男のテストでまるもらえるっちゃない?」


優子

「その発想どこから出てくると!? 誰や教えたん!?」


燈真

「ママやろ?」


優子

「覚えがあるのがつらい!!」


ラジオの内容よりも、

家の中で繰り広げられる“今この瞬間のカオス”の方がうるさい柳川家であった。


◆ ラスト:全員の反応が、ちゃーんと歌に繋がっていく


その夜遅く。

M&Yから家族グループLINEにメッセージが飛ぶ。


光子《今日のOGスペシャル、みんな聴いてくれてありがとう!》

優子《そのうち“家族編”もやりたいけん、覚悟しときー笑》


美香《もう十分暴露されたけん、これ以上はやめてください(真顔スタンプ)》

春介《うちの親世代、全員青春濃すぎん?》

春海《とりあえず将来の黒歴史素材、今から溜めときます》

陽翔《ママたちみたいに“学校で放送ジャック”したら怒る?》

結音《でも“じいちゃん笑って行こう”また聴きたい》

燈真《おれのこいのてすとも、うたにして》

灯乃《ママねむたいときの“ゆうこべん”も、うたにしよ〜》


光子《全部歌にするわwww》

優子《この家系、“生きた分だけ歌とネタが増える”システムやけんね》


画面の向こう、

それぞれの家で笑いながらスマホを眺める顔がある。


高校時代の黒歴史も

音大時代の失敗も

今、子どもたちがやらかしてる小さな事件も


ぜんぶいつか、

M&Yとファイブピーチ★、そして次世代たちの歌とネタになる。


そんな未来を、

誰よりも楽しみにしているのは――

ほかならぬ、この家族たち自身だった。

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