表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
美香と光子と優子の爆笑ストーリー。光子と優子29歳  作者: リンダ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
33/90

福岡高校吹奏楽部・放課後

◆ 福岡高校吹奏楽部・放課後


動画視聴後の静寂を破ったのは、三輪(部長)の声だった。


三輪(部長):

「……なぁ、春海ちゃん。

 どうやってそんな上手くなったん?

 普通の練習じゃ絶対こうならんよ?」


平尾(Perc):

「マジで。“天才”だけで片づかんレベルやけんね」


部員たちも、期待とワクワクの目で春海を見る。


春海はちょっと照れながら、指をぽりぽり。


春海:

「えっと……実はその……

 M&Yとファイブピーチ★のみなさんに、

 みっちり鍛えられました〜〜……」


部室:

「「みっちり!?」」


◆ “地獄の特訓”の実態、暴露される


春介:

「うちの家系、音楽の練習は全部“笑い付き”で行われます。

 地獄かと思ったら天国みたいな、天国かと思ったら地獄みたいな……」


春海:

「いや半分地獄やったよ!? 特にあの人!!」


三輪:

「“あの人”?誰なん?」


春海:

「ドラム指導担当、優子おばちゃん」


部員全員:

「「え、よりによって優子さん!!?」」


◆ 優子式・超体育会系ドラム地獄


春海(回想):

「“春海ちゃ〜ん、そのフィルは“好きの気持ち”足らんっちゃ〜ん!”

 とか言いながら、

 私の後ろでいきなりタップダンス始めるんです。」


白石(Perc):

「集中できるか!!」


春介:

「しかも優子おばちゃん、テンポずれたら

 “はいおしりペシッ!”って……」


春海:

「いや、それはちょっと……恥ずかしい……///」


部室:

「「うわぁぁぁ何そのスパルタ!!!」」


◆ 光子式・“呼吸と気迫”の特訓


春海:

「光子おばちゃんはね……“腹式呼吸の鬼”でした……」


・光子が春海の腹に手を当て

 「そこや! もっと風送らんかい!」

 →春海、横隔膜が死ぬほど鍛えられる。


・テンポが揺れると

 「春海、その心の迷いが音に出とう!正直やねぇ〜」

 →メンタルまで鍛えられる。


部員:

「完全にプロの指導者やん……」


◆ ファイブピーチ★はさらにカオス


春海:

「ファイブピーチ★の春介にーに(兄)も、鬼です……」


春介:

「いやいや、俺は優しいやろ?(満面)」


春海:

「にーには“笑いのテンポ”まで練習させるから!!」


部員たち:

「“笑いのテンポ”????」


春介:

「音楽は笑いやけん」


三輪:

「いや吹部でそんな理論は初めて聞いた!!」


◆ そして極めつけは――X JAPAN研究会(身内)


春海:

「ライブ前の1ヶ月は……

 “X JAPAN研究会 in 小倉家” が毎晩開かれて……」


・家族+光子+優子+穂乃果+水湊

 全員で DAHLIA のライブ研究

・高速ドラム解析

・スローモーションで映像コマ送り

・ラストの6連打は“家族総立ちでエアドラム”


春海:

「気づいたら覚えてました……」


平尾(Perc):

「気づいたら覚えるレベルでできるわけない!!」


◆ 結論:福岡高校吹奏楽部、戦慄


三輪(部長):

「つまり春海ちゃんは……

 M&Y & ファイブピーチ★の“英才教育の塊”ってことね?」


春海:

「…………はい」


坂口(Fl):

「そりゃ紅白いけるわ……」


白石(Perc):

「ていうか……この学校、春海ちゃん来た瞬間に

 “全国金賞の義務”背負ったんじゃない?」


黒川(Cl):

「まじでレジェンド世代来たかもしれん」


平尾(Perc):

「春海、明日から基礎練手伝ってね。

 あなたコーチ枠やけん」


春海:

「えぇぇぇぇ!?」


(部室、大爆笑)


春介と春海、

福岡高校吹部での“伝説の1ページ目”は、

こうして鮮やかに刻まれたのであった。



福岡高校・音楽棟。

部室の熱が、まださっきのDAHLIAの余韻でふつふつしている。


平尾(Perc):

「いや、速い曲はわかった。

 でもさ——スローのバラードはどうなん?

 速いのだけ上手いドラマーもおるけどさ」


金田(Perc):

「そうそう。“遅いテンポでごまかせない”っていうやつ」


春海:

「あー……それも、みっちり仕込まれました」


三輪(Trp・部長):

「出た、“みっちり”」


春海:

「ALFEEのラブバラードで、

 **『恋人たちのペイヴメント』**ってあるじゃないですか」


広田(Sax):

「あ、親世代がよくカラオケで歌うやつ!」


春海:

「アレを、

 優馬じいじ&美鈴ばあば監修・M&Y&ファイブピーチ式“地獄のバラード特訓”

 で鍛えられました……」


部員:

「名前からして地獄の匂いしかしない」


◆ バラード・モードON


スマホから、静かにイントロが流れ始める。

さっきまでのメタル系とは正反対の、切ないラブバラード。


春海は、さっきの“鬼ドラマーの顔”とは別人みたいに、

ふっと力を抜いた表情になる。


スティックを柔らかく握り、

深呼吸して——


スッ……


スネアに、薄いブラシのようなタッチで音を落とす。


トン…… チッ…… トン…… チッ……


テンポは遅い。

でも、まったく揺れない。

クリックを鳴らしていなくても、

“中にメトロノームが住んでる”みたいな安定感。


バスドラは、ごく控えめに。

ハイハットは、囁き声のように。


サビに入るところで、

少しだけスネアに重さが乗る。


トン…… チッ…… トン…… チッ……


音量は上がらないのに、

“気持ち”だけがふわっと前に出てくる。


平尾(Perc):

「(……あ、これあかん……)」


白石(Perc):

「(泣くやつやん……)」


金田(Perc):

「(バラードのテンポ、“1ミリもぶれとらん”……)」


クライマックス。

大きなフィルも派手なシンバルもない。


だけど、

ほんの少しだけタイミングを溜めて、

そっと、でも確実に、フレーズを支えにいく。


最後の余韻。

スッとハイハットを閉じ、

スティックをふっと浮かせて——静寂。


スマホの音もフェードアウトする。


◆ “神” 認定の瞬間


しばし、沈黙。


そのあと、一番最初に口を開いたのは、部長の三輪だった。


三輪:

「……ごめん。

 さっきのDAHLIAより、こっちのほうがヤバい。」


平尾:

「テンポ、微動だにしてなかったよね?

 今、俺の中の“ドラムの教科書”書き換わったけど」


内山(Tb):

「バラードで“空気”作れる高校生ドラマー、初めて見た……」


坂口(Fl):

「なんか途中から、“ドラムの音”やなくて、

 “心拍”みたいに聞こえた」


黒川(Cl):

「うん。

 “恋人たちのペイヴメント”ってタイトル、

 はじめてちゃんと意味わかった気がする……

 “足音”を、春海ちゃんが刻んどったんやね」


深町(Trp):

「……ちょっと待って」


春海:

「?」


深町:

「DAHLIAみたいな爆速メタルも叩けて、

 ALFEEのバラードをここまでバチバチにキメる高校一年って——

 もうさ、


 “神”って呼んでよくない???」


部室:

「「異議なし」」


春介:

「はい、決まった。“打楽器の神・赤嶺春海”」


春海:

「やめて!! そういうのテストで名前呼ばれるみたいに言わんで!!!」


平尾(Perc):

「これから“神様”って呼んでもいい?」


春海:

「絶対やだ!!! せめて“春海先輩”とか“はるみん”とかで!!」


金田:

「“神みん”」


春海:

「悪ノリが早い!!」


(部室、大爆笑)


でも、その笑いの裏側で——

全員が、同じことを感じていた。


この世代、マジで全国狙える。

しかも、“笑いと音楽、両方ガチ”のスタイルで。


福岡高校吹奏楽部、

“赤嶺春海=神”伝説の幕開けであった。



◆ 福岡高校吹奏楽部・放課後


春海の“神バラード”で騒いでいる中、

誰かがふっと口にした。


平尾(Perc):

「……で、春介くんのほうは?

 チューバはもちろん、ベースもヤバいって聞いたけど」


三輪(部長):

「だな。お前も紅白出とったよな?」


春介:

「あ、はい。

 ファイブピーチ★のライブとか、

 M&Yのサポートでベースを弾いたりもしてて……」


坂口(Fl):

「え……“プロ”じゃん???」


◆ 春介、チューバを構える


春介は笑いながらチューバを取り出し、

ゆっくり構えた。


舟木(3年Tuba):

「春介、せっかくやけん……

 “低音の真骨頂”見せてくれん?」


春介:

「じゃあ……

 みっちり鍛えられた“地獄の低音特訓”の成果を……」


黒川(Cl):

「“地獄の”多すぎん? この家系」


春介:

「うちは“スパルタと笑いの複合施設”ですので」


部室:

「なんその施設!!?」


◆ 春介のロングトーン(地獄仕込みver.)


春介、息を吸う。


春海のときと同じく、

スーッと静かに、しかし迷いなく。


ボォォォォォォォ……


舟木(3年):

「(……音が……デカいんやなくて……“太い”……)」


内山(Tb):

「(なんこれ……低音に“丸み”がある……)」


西園寺(Euph):

「(息の質がもう一般高校生やない……)」


三輪:

「春介くん……これ“プロの録音”で聴く音よ?」


春介:

「うち、光子おばちゃんの“呼吸の鬼教室”通ってたんで……」


坂口(Fl):

「あの呼吸トレの魔女か!?」


春介:

「美香お姉ちゃんにも“響かせ方”叩き込まれましたし……

 優子おばちゃんには“腹筋”鍛えられて……

 翼おじちゃんには“体幹”教わって……

 優馬さんには“精神論”……」


部室:

「指導者のコーチ陣おかしい!!!」


◆ さらに“低音メロディ”を吹いた瞬間


春介は、

ファイブピーチ★ライブで披露した曲の、

低音ソロ部分を吹き始めた。


これが——想像以上の破壊力だった。


ボォォォ……

 ブォォォォォン……

 ボゥンッ……


響きが、部室の床を震わせる。


坂口(Fl):

「なんか……建物ごと揺れた気がする……?」


平尾(Perc):

「コントラバスの役割も全部やってる音やん……」


深町(Trp):

「いや……ベース音だけで“曲”として成立しとる……」


舟木(Tubaリーダー):

「春介くん……今日から君は俺の師匠や……」


春介:

「え、えぇぇぇ!!?」


◆ そして“ベース”も披露


すると春海がニヤッとする。


春海:

「部長……ついでに、ベースも見てみます?」


三輪:

「見たい!!」


春介はチューバを置き、

部室隅のコントラバスを借りて構える。


春介:

「じゃあ……

 紅白サポートしたときのベースリフ、少しだけ」


ゆっくり、指を置いて——


ボン…… ボンボボボッ……

 ドゥン…… ドゥッドゥッ……


たった数小節。

でも、部員たちは声を失った。


内山(Tb):

「フォームが……綺麗すぎる……」


黒川(Cl):

「音程の取り方が“完璧”……」


平尾(Perc):

「ていうかリズム感が変態レベル……」


三輪(部長):

「もういい。

 赤嶺春介——

 チューバもベースも“プロ枠”で認定します。」


部室全員:

「異議なし!!!」


春介:

「いや、異議出して!!!」


(部室、爆笑)


◆ 最終評価


・春海 → “打楽器の神”

・春介 → “低音の皇帝”


吹奏楽部員たち:

「赤嶺兄妹、なんで高校吹部に普通におるん?」


三輪:

「福岡高校、歴代最強世代誕生やな……」


こうして、

双春コンビの“プロ級、いやプロ超え”の実力が完全に露見し、

福岡高校吹奏楽部は震撼の渦に包まれるのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ