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美香と光子と優子の爆笑ストーリー。光子と優子29歳  作者: リンダ


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うちら、8人の孫に恵まれとるねぇ」

◆「うちら、8人の孫に恵まれとるねぇ」


──美鈴、しあわせの気づきシーン


夜。

燈真の4歳誕生日パーティーが終わり、

キッチンでは光子・優子・美香の三姉妹が片付けをしている。


リビングからは、

陽翔・結音・燈真・灯乃・彩羽・悠翔の6人が

テンションMAXで走り回る声。


さらに──


春介:

「ひーちゃん! まてぇぇぇ!」


春海:

「ゆのんちゃん! 抱っこしてあげる〜!」


と、赤嶺家の双子まで参戦し、

リビングは完全に 地獄の大運動会モード。


美鈴:

「……あんたら、ほんと元気やねぇ……」


優馬(コーヒー片手):

「え? 俺らの子ども時代より静かやない?」


光子:

「いや、完全に“昔の私らレベル”超えたよ?」


優子:

「“八方向から抱っこ要求”って何よ……!」


三姉妹が苦笑していると、

美鈴はふと、手を止めてリビングを見つめた。


春介が春海とぶつかって、

陽翔と燈真が助けに入り、

結音と灯乃が爆笑しながら背中をさすり、

彩羽と悠翔が「だいじょぶ〜?」と寄っていく。


その光景に、

美鈴はぽつりと温かい声で言った。



美鈴


「……うちら、

8人も孫に恵まれとる っち、

ほんと思うたら涙出るねぇ」


光子・優子・美香

「……え?」


美鈴はニコッと笑って言った。



美鈴


「血がついとるかどうかじゃなか。

あんたたち三姉妹の子やったら、

みんな私の孫やけん。

春介も春海も、陽翔たちと同じ。

うちの宝もんや」


三姉妹、涙ぐむ。


優子:

「お母さん……」


光子:

「うちらも……そう思っとうよ……」


美香(涙こぼしながら微笑む):

「……ありがとう、お母さん」


美鈴:

「こんな幸せ、他にいっちょんいらん!」


その瞬間、リビングから


悠翔:

「おねえしゃーーーーん!!

だっこーーー!!」


灯乃:

「はいはい! 次ひの〜〜!!」


陽翔:

「ちょっとまった! じゅんばんじゃけん!!」


燈真:

「とぅまが先ーー!!」


春介:

「春介もーー!!」


春海:

「春海もーー!!」


全員:

「「ぎゃぁぁぁぁぁ!!!」」


美鈴:

「……はいはい、

まずは並ばんかい、このちびっこ暴走機関車ズ!!」


三姉妹:

「園長先生モード出た!!」


優馬:

「これは止められん……(笑)」


──家じゅうが笑いで震えた。



◆まとめ


美鈴が“8人の孫”と言うのは

 春介・春海も含めた総勢8人を本当の孫として愛している から。


小倉家に迎えられた美香の子も、

 光子・優子の子と完全に同じ存在。


それが、小倉家が何より大切にしてきた「家族」の形。




◆「この子らが成人するときには」


──美鈴、深夜のキッチンでそっと願う


燈真の誕生日パーティーが終わり、

部屋の片付けも終わった深夜。


キッチンにひとり残った美鈴は、

湯飲みにあたたかいほうじ茶を注ぎながら

賑やかだったリビングを見渡す。


床にはまだ

陽翔・結音・燈真・灯乃・彩羽・悠翔

そして

春介・春海のいたずら跡が残っている。


壁に貼られた「とぅま4さいおめでと〜!」の紙。

カーペットにはケーキのクリームの跡。

ソファは子どもたちの“抱っこ山脈”としてへたり気味。


美鈴

「……ほんと、騒がしかぁねぇ。

でも……幸せすぎるくらいやね」


湯気の立つ湯呑みを両手で包み込みながら、

美鈴はふっと、静かに目を閉じた。


リビングの奥から聞こえてくる、

子どもたちの寝息。


陽翔の無防備な寝顔。

結音と灯乃がくっついて眠る姿。

燈真が「いちご…もっと…」と寝言を言い、

悠翔がその足に抱きついて寝ている。


そして2階では、

春介と春海が「明日早起きしよ〜ぜ」と言いながら

結局並んで爆睡している。


そんな様子を想像して、

美鈴の胸はじんわりと温かくなる。


そして──

ぽつりと、小さく、誰にも聞こえない声でつぶやいた。



美鈴


「……この子らが成人するときには、

争いごとのない、

みんなが仲良う暮らせる世の中であってほしかねぇ……」


湯呑みの白い湯気が、

静かに天井へと昇っていく。


美鈴

「ほんとに……

笑って、泣いて、助け合って……

この子らみたいに、手ぇつないでいける世界になってほしか」


爆笑発電所の仲間たち。

山口や博多で出会った友人たち。

海外で見た、戦争や災害に苦しむ子どもたち。

ウクライナ、アメリカ、オーストラリア……

光子と優子が世界で出会ってきた子どもたち。


そのひとりひとりの顔が、美鈴の頭に浮かぶ。


美鈴

「争っても、憎しみあっても……

なんも残らん。

残るとなら、

誰かの笑顔がよか」


そのとき――

リビングの方から、

小さな足音がとてとてと近づいてきた。


彩羽(寝ぼけ声)

「……おばあたん……だっこ……」


美鈴

「あら、起きてしもうたと? こげな時間に……ふふ。

はいはい、ぎゅーしちゃるけんね」


彩羽を抱き上げると、

ちいさな腕がぎゅっと美鈴の首に回される。


彩羽

「おばあたんだいすき……」


美鈴

「……ばあちゃんも、

あんたたちのこと、

世界でいちばん大好きよ」


彩羽はこくりと眠り、肩に頭を預けた。


美鈴はそっと部屋の明かりを消し、

寝室へ戻りながら小さく微笑む。



美鈴(心の声)


「どうか……

この子らの未来が、

平和で、あったかくて、

笑い声の絶えん世界でありますように」


そしてその祈りは、

夜の静けさに溶けていった。




◆「世界がつながる日」


──ソフィーアの結婚式の招待状


美鈴が寝落ちした彩羽をそっと布団に寝かせ、

静かに部屋を後にした朝。


まだ薄明るい博多の空を見上げながら

玄関先のポストを開けると──


見慣れない封蝋のついた、

海外からの手紙が一通。


淡いブルーの封筒の縁には、

ウクライナの伝統模様“ヴィシヴァンカ”の絵柄。


美鈴

「……あら、これ……。

もしかして……あの子らの?」


そっと封を切ると、

中から現れたのは

柔らかな金の箔押しで書かれた文字。


“Invitation to the Wedding”

── Sofia Petrenko & Dmytro Petrenko


光子と優子が

キーウでの舞台制作で出会い、

心の深いところでつながった友人。


戦火の中で必死に文化を守り、

世界に平和の光を届けてきた

ソフィーアとドミトロ。


その二人の門出に──

招かれたのだ。


美鈴は手紙を胸に抱きしめ、

自然と涙がこぼれそうになる。


美鈴

「……よかったねぇ、ソフィーアちゃん。

やっと……幸せば掴んだとねぇ……」


封筒の中には、出席者の名前を記入する欄。


* 赤嶺美香・赤嶺章アキラ・春介・春海(4名)

* 青柳光子・青柳翼・陽翔・燈真・彩羽(5名)

* 柳川優子・柳川拓実・結音・灯乃・悠翔(5名)

* 小倉美鈴・小倉優馬(2名)


総勢 16名の大家族編成。


美鈴は机にペンを握り、

一人ひとりの名前を丁寧に書き込む。


書いている途中で、

ふっと、さっき胸の中で願った言葉が蘇る。


「この子らが成人するときには、

どうか争いごとのない世界で――」


まるで、その願いに呼応するかのように

遠い国から届いた“幸せの知らせ”。


美鈴は記入を終え、

便箋をそっと封筒に戻し、

穏やかに微笑んだ。


美鈴

「もちろん……全員で出席させてもらいます。

ソフィーアちゃん、ドミトロさん。

幸せのお裾分けを、ありがとうねぇ……」


書き終えた返信を封筒に入れ、

ポストへ投函する。


カタン……という小さな音が響いた瞬間、

どこか“世界がひとつにつながった”ような

不思議な温かさが、美鈴の胸に広がった。


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