重大発表! M&Y、紅白司会カムバック!
爆笑発電所・特別収録回
「重大発表! M&Y、紅白司会カムバック!」
さっきまで流れていた「ちびっこカオス発電所」VTR。
陽翔の鉄道暴走トーク。
結音の謎ルール。
灯乃の「ひーちゃん禁止令」。
燈真のおやつ隠匿計画。
そして最後に、彩羽と悠翔の高速ハイハイ突撃で画面が途切れた瞬間――
スタジオは、まだ笑いの余熱でざわついていた。
客席
「腹痛いーー!!」
「燈真のおやつ、どこ隠したんや!」
「最後のハイハイ、ホラーやろ!」
そこへ、ステージ中央にスポットライト。
爆笑発電所のテーマ曲が流れ、拍手の中を歩いてくる二人。
青柳光子。
柳川優子。
M&Yである。
光子
「改めましてーー!! 爆笑発電所MCの光子です!」
優子
「同じくMCの優子です! 今日も最後までよろしくお願いしまーす!」
二人
「M&Yでーーす!!」
客席
「イエーー!!」
「M&Yーー!!」
光子
「いやぁ、さっきのVTRね」
優子
「本当は三倍ありました」
客席
「えぇぇぇぇ!?」
光子
「編集さんが言うたんです。これ全部流したら、番組じゃなくて保育園の防犯カメラになるって」
優子
「しかもNHKさんから、“一部、理解不能です”って連絡が来ました」
客席大爆笑。
テロップ
《※編集スタッフは最後まで戦いました》
光子
「特に陽翔ね」
優子
「鉄道の話だけで40分」
光子
「大晦日前にダイヤ改正する気かと思った」
客席
「ははははは!」
しばらく笑いが続く。
しかし、優子が少し表情を引き締める。
光子も、カメラの方へ向き直る。
優子
「さて」
光子
「ここで皆さんに」
優子
「大きな発表があります」
客席
「え?」
「なに?」
「重大発表?」
スタジオ上部の大型モニターに、赤い文字が点滅する。
《重大発表》
ファンファーレ。
照明が一段落ちる。
光子
「えー、このたび」
優子
「私たちM&Yは――」
二人
「紅白歌合戦の総合司会に復帰することになりましたーー!!」
会場が大歓声に包まれる。
客席
「うわぁぁぁぁ!!」
「おめでとう!!」
「待ってたーー!!」
テロップ
《M&Y 紅白歌合戦・総合司会カムバック決定!!》
優子
「ありがとうございます!」
光子
「数年ぶりのカムバックです!」
優子
「前回やらせていただいた時はですね」
光子
「歌番組なのに、ツッコミの数が多すぎるって言われまして」
優子
「今年は先に確認しました」
光子
「NHKさんに。“今年もツッコミ多めですけど大丈夫ですか?”って」
客席爆笑。
優子
「そしたら」
光子
「“むしろ、それ込みでお願いします”って」
客席
「開き直ったーー!!」
白組司会発表
光子
「そして、今年の白組司会を務めるのは――」
優子
「爆笑発電所でもおなじみ!」
光子
「若手人気お笑いコンビ!」
二人
「トンズラー!!」
客席
「おおおおおーー!!」
ステージ袖から登場する二人。
ボケ担当、大城卓也。
ツッコミ担当、蟹江誠二。
二人そろって深々と一礼。
大城卓也
「こんばんはーー!! トンズラーのボケ、大城卓也です!」
蟹江誠二
「ツッコミの蟹江誠二です! よろしくお願いします!」
客席拍手。
光子
「出世したねぇ」
優子
「ラジオに初めて来た時、大城くん、緊張でマイクを握りしめすぎて、手の血色なくなってたもんね」
大城卓也
「今も血色なくなってます!!」
蟹江誠二
「紅白司会の発表で、こっちは心拍数が年越ししてます!」
客席爆笑。
光子
「でも、白組のエンジン担当やけんね」
優子
「イジられ枠じゃなかよ?」
大城卓也
「いや、名前がトンズラーなんで、もう逃げる気満々みたいに思われてますけど」
蟹江誠二
「逃げません! 逃げたら僕が首根っこつかんで戻します!」
光子
「本番でスベったら、とんずらせんごと!」
大城卓也
「名前で縛られてる!」
蟹江誠二
「いや、そこは縛られとけ!」
客席
「ははははは!」
紅組司会発表
優子
「そして、紅組司会!」
光子
「こちらの二人です!」
大型モニターに映像が流れる。
大規模ライブ会場。
テレビ番組。
ドラマ出演。
海外公演。
ラジオブース。
爆笑通信のスタジオ。
そこに映るのは――
八幡ひなた。
枝光みずほ。
23歳になった、はなまるツインズ。
ナレーション
「笑いと音楽を武器に、全国へ、そして世界へ。」
「かつて博多南小学校で芽吹いた小さな笑いの種は、今や多くの人の心を照らす花となった。」
「爆笑発電所が誇る次世代エース、はなまるツインズ。」
客席
「おおおおおーー!!」
「ひなたーー!!」
「みずほーー!!」
ステージに、八幡ひなたと枝光みずほが登場。
二人とも堂々とした立ち姿。
23歳の若手スターとしての華やかさと、どこか昔の面影を残した笑顔。
ひなた
「こんばんはー! はなまるツインズの八幡ひなたです!」
みずほ
「枝光みずほです! よろしくお願いします!」
大歓声。
光子
「大きくなったねぇ」
優子
「もう立派なスターやん」
ひなた
「いやいや、まだまだです!」
みずほ
「でも、紅組司会は全力で務めます!」
光子
「昔はねぇ」
優子
「博多南小のステージで」
光子
「“宿題って食べられる?”とか言いよったのに」
ひなた
「その話、まだ出ます!?」
みずほ
「私、一生それで紹介されるんですか!?」
蟹江誠二
「いや、それは強いキャッチコピーやな」
大城卓也
「宿題を食べるアイドル」
蟹江誠二
「違うわ! だいぶ怖いわ!」
客席爆笑。
優子
「でも本当に頼もしくなった」
光子
「ライブツアーも大成功」
優子
「ドラマもラジオも大人気」
光子
「そして今年は紅組司会」
ひなた
「光子さん、優子さんに見ていただきながら司会できるのは、本当に心強いです」
みずほ
「紅組の歌の力を、しっかり届けたいと思います」
客席
「頑張れーー!!」
司会陣勢揃い
ステージ中央に全員集合。
総合司会、M&Y。
白組司会、トンズラーの大城卓也と蟹江誠二。
紅組司会、はなまるツインズの八幡ひなたと枝光みずほ。
光子
「今年の紅白は!」
優子
「白組司会!」
大城卓也
「トンズラー!」
蟹江誠二
「逃げずに頑張ります!」
光子
「紅組司会!」
ひなた
「はなまるツインズ!」
みずほ
「花まる満点で頑張ります!」
優子
「そして!」
光子
「その上で一番騒ぐ!」
優子
「総合司会は!」
M&Y
「私たちM&Yです!!」
客席総立ち。
拍手と歓声がスタジオいっぱいに広がる。
テロップ
《紅白歌合戦》
《総合司会:M&Y》
《白組司会:トンズラー/大城卓也・蟹江誠二》
《紅組司会:はなまるツインズ/八幡ひなた・枝光みずほ》
ちびっこ代表コメント
光子
「そして、ここで」
優子
「ちびっこ代表からもコメントをもらっています!」
光子
「VTR、どうぞ!」
画面は、青柳家と柳川家のリビング。
陽翔
「ぼくね! こうはくのひ、でんしゃいっぱいはしらせる!」
結音
「ゆのん! あかぐみさん、おうえんするー!」
灯乃
「ひの! ひーちゃんってよばれても、つぶされんごとがんばるー!」
燈真
「おやつかくすばしょは、ないしょ!」
その瞬間。
画面端から、彩羽と悠翔が猛スピードでハイハイ突撃。
カメラに激突。
画面真っ黒。
スタジオ
「怖い怖い怖い!」
「また来たーー!!」
大城卓也
「今の、紅白の審査員席に来たらどうします?」
蟹江誠二
「止めろ! 大晦日にハイハイで乱入させるな!」
優子
「でも、ありえるんよねぇ」
光子
「ありえるけん怖いんよ」
客席爆笑。
エンディングトーク
優子
「今年の大晦日」
光子
「歌も」
優子
「笑いも」
光子
「涙も」
優子
「そして少しのカオスも」
光子
「全部届けたいと思います」
優子
「平和を願う歌」
光子
「誰かの背中を押す歌」
優子
「そして、笑って年を越せる歌」
ひなた
「紅組も全力で盛り上げます」
みずほ
「歌の力を信じて、頑張ります」
大城卓也
「白組も負けません!」
蟹江誠二
「ただし大城が暴走したら、僕が止めます!」
大城卓也
「そこは信じてください!」
蟹江誠二
「信じたいけど前科が多い!」
客席爆笑。
光子
「今年も!」
優子
「平和と笑いの!」
全員
「大晦日にしようーーー!!」
爆笑発電所のテーマ曲が流れる。
画面には、次々とテロップが躍る。
《今年の紅白はM&Yが帰ってくる》
《白組司会:トンズラー 大城卓也・蟹江誠二》
《紅組司会:はなまるツインズ 八幡ひなた・枝光みずほ》
《歌と笑いと涙の大晦日へ》
スタジオは大歓声のまま、エンディングへ向かっていくのだった。




