本州最南端ライブと、那智の滝、尾鷲節、伊勢参り、鳥羽の夜
旅の22日目 ― 本州最南端ライブと、那智の滝、尾鷲節、伊勢参り、鳥羽の夜
白浜 → 串本 → 潮岬
本州最南端で「端っこなんかじゃない」ライブ
22日目。
一行は紀勢本線で串本へ向かい、バスで潮岬へ。
陽翔「ここが“ほんしゅうのいちばんみなみ”?」
燈真「日本地図の“したのほうのピッて出てるとこ”やね!」
悠翔「端っこ来た〜!! ……って言ったら怒られる?」
結音
「でもここも、“はじっこなんかじゃない地”〜」
灯乃
「“いちばん南のまんなか”〜」
彩羽
「“最南端”って、むしろ一番“目立つポジション”やん。
卓球でいったら“決勝のセンターコート”的な」
岬の碑の近く、海と空が大きく開けた場所で、
今日もアカペラミニライブが始まる。
観光客は最初、
「なんか歌うまい人たちおるね〜」くらいのノリで足を止める。
海に合うバラード
子どもたちと一緒に歌える童謡
そして、旅のテーマソング的なオリジナルを一曲
潮風に声が乗っていく。
波の音が合いの手みたいに返ってくる。
歌い終わって、軽く礼をしたあと――
光子
「本州最南端で聴いてくださって、ありがとうございました。
“端っこなんかじゃない”を勝手にテーマに旅してます、
爆笑発電所・M&Yです!」
優子
「テレビとかラジオとかでもしゃべってる、あの双子でーす」
「え?」「え??」とざわつく人々。
スマホで検索→顔見比べ→「ほんまやん!!」の流れ、安定の発生。
おじさん
「本物やったんかい!」
観光客の女の子
「いきなりすごいライブ見てしまった…」
彩羽
「はい、“本州最南端ドッキリライブ”成功〜」
翼
「これ、もはやシリーズ化やな」
拓実
「“ローカル駅&ローカル岬アカペラツアー”な」
潮岬はしばらく、
ちょっと誇らしそうなざわめきに包まれていた。
串本 → 紀伊勝浦 → 那智の滝&那智大社
串本から再び紀勢本線に乗り、紀伊勝浦で下車。
バスに揺られて、那智の滝と那智大社へ。
那智の滝の前に立つと、
水の落ちる音が、さっきまでの笑い声とは別のリズムで胸に響く。
陽翔「たか〜い!」
燈真「“水が空から戻ってきよる”みたい」
悠翔「ちょっとこわいけど、目はなせん…」
結音
「“ずっと泣き続けとるみたいな滝”〜」
灯乃「でも、悲しいだけじゃなくて、“浄化”って感じもする〜」
彩羽
「この音、試合前にイヤホンで聴いたら、
雑音消えて集中できそう…」
光子
「たぶん昔から、
“ここで一回、自分の中リセットしたい”って人が来よったんやろね」
優子
「いろんな感情とか罪悪感とか、
泣きたいのに泣けん気持ちとか、
ぜ〜んぶここでちょっとずつ流してきたんやろなぁ」
那智大社では、
それぞれが静かに手を合わせる。
家族の無事
子どもたちの成長
旅の安全
これから会う人たちが、どこかで笑顔になれるように
祈りの内容は違うけど、
「ちゃんと生きて帰ろうね」という思いは同じだった。
紀伊勝浦 → 新宮 → 尾鷲
尾鷲節伝承館で、歌とリズムに触れる
紀伊勝浦から新宮を経て、列車は尾鷲へ。
立ち寄るのは、尾鷲節伝承館。
昔から歌い継がれてきた民謡と、その背景にある暮らしの物語。
地元の方
「尾鷲節はね、海と山の仕事のリズムの中から生まれた歌なんですよ」
実際に一節歌ってもらうと、
独特の節回しと、体に残るようなリズムが印象的。
陽翔「なんか、のりたい!」
燈真「ドラムじゃなくて、“からだでリズムとる歌”って感じ」
悠翔「ちょっとだけ真似したい!」
結音
「声の“ゆれ”が、海の波みたい〜」
灯乃「“お仕事の歌”って、いいな〜」
彩羽
「ラケットふるリズムにも合いそう(職業病)」
ここでも結局、
「よかったら一緒にどうぞ」と言われ、
爆笑発電所チームが即興コラボ。
地元の方がリード
子どもたちが手拍子&簡単なコーラス
大人チームがハモりを薄く乗せる
地元さん
「うわ〜、なんやこれ、豪華版尾鷲節や!」
翼
「歌ってると、“ここで生きてきた人たち”が近くなる気がしますね」
拓実
「旅先で歌わせてもらうたびに、
“うちらの持っとる音楽と、誰かの土地の音楽”が
ちょっとずつ混ざっていく感じがする」
この日、尾鷲節は少しだけ、
“爆笑発電所アレンジ”の記憶を刻んだ。
尾鷲 → 多気 → 参宮線 → 伊勢神宮
祈りとツッコミが同居するお伊勢参り
尾鷲からさらに紀勢本線で北上し、多気へ。
そこから参宮線に乗り換え、列車は伊勢市方面へ向かう。
陽翔「いせじんぐうって、“日本の真ん中の神社”って感じする〜」
燈真「“神社のラスボス”みたいな言い方やめてw」
悠翔「でも、たしかにすごそう」
伊勢神宮では、
さすがにいつものテンションより、
全員ちょっとだけ背筋が伸びる。
光子
「ここはもうね、“日本じゅうの“どうかお願いします”が集まってる場所”って感じする」
優子
「うちらの“どうか笑いがちゃんと届きますように”も混ざると思うと、
ちょっとドキドキするよね」
子どもたちも、
いつもより真剣な顔で手を合わせる。
いい仲間に恵まれますように
これからの試合や本番で、自分の力が出せますように
嫌なことがあっても、ちゃんと立ち直れますように
祥子
「マラソンのスタートラインに立つ前に、
ここ思い出したら、ちょっと強くなれそう」
隼
「“自分一人の力じゃない”って、自然に思えますね」
お参りを終えて、
名物をちょこっとつまみ食いしながら、
次の宿泊地・鳥羽へ向かう。
伊勢市 → 鳥羽で宿泊
伊勢から鳥羽へ移動し、海の見える宿でチェックイン。
陽翔「きょうも、いっぱい動いた〜」
燈真「“最南端ライブ”したあとに、滝と民謡とお伊勢参りって、情報量!」
悠翔「でも、なんか全部つながっとる気がする」
結音
「海も山も、お寺も神社も、ぜんぶ“生きとる人の場所”〜」
灯乃「みんな“生きたい”“笑いたい”って思っとるから、歌も神社もある〜」
彩羽
「今日一日ぶんの経験値、めちゃくちゃ大きい気がする。
将来、“ぜんぶ試合前ルーティンに入れたいくらい”」
温泉と晩ごはんで一息ついたら、
お待ちかねの時間。
爆笑通信 in 鳥羽
本州最南端から伊勢まで、祈りと歌とツッコミ報告会
タイトル:
「本州最南端で“端っこなんかじゃない”宣言
& 尾鷲節コラボとお伊勢参りと鳥羽の夜スペシャル」
光子
「みんなこんばんは〜! 今日は鳥羽からお届けしてまーす!」
優子
「本州最南端の潮岬でライブして、
那智の滝と那智大社に行って、尾鷲で民謡コラボして、
多気から参宮線で伊勢神宮お参りして、鳥羽で温泉入ってきました!」
コメント欄
《また詰め込みすぎw》
《1日が濃すぎてカレンダー壊れる》
《最南端ライブ見た人います?》
潮岬で偶然居合わせた人からのコメントも流れ始める。
《さっきの潮岬の者です! 本物と分かった瞬間震えました》
《那智の滝のあとの那智大社で、こっそり後ろ姿見かけました…》
《尾鷲節コラボ、生で聴いた! 贅沢すぎた》
翼
「尾鷲節のリズム、あれクセになるな〜」
拓実
「“民謡って、昔の人のラップ”って誰か言いよったよね」
祥子
「ビートは太鼓じゃなくて、仕事の足音と呼吸って感じ」
隼
「それが今、こうやってステージの音楽と混ざるのは、胸熱ですね」
光子
「お伊勢参りも行ってきましたけど…
ちゃんと真面目にお願いしてきましたよ?」
優子
「“家族みんなが笑って帰れますように”と、
“視聴者のみなさんが、しんどい時にちょっと笑えますように”と、
“ローカル駅アカペラがこれからも怒られませんように”と」
コメント欄
《最後w》《神様も苦笑いしてる》
《でもきっとニヤっとしてくれてる》
彩羽
「私は、“プレッシャーに負けないメンタルをください”ってお願いしました」
翼
「それはもう、だいぶ持っとる気もするけどな」
拓実
「でも、“自分でそう言える子”って時点で、
もう強いメンタルの持ち主よ」
光子
「じゃあ最後に、本州最南端ライブで言いそびれたキーワードで締めますか」
優子
「本州でいちばん南でも、
海のそばでも、山の中でも、どこにいても――」
全員+コメント欄
「ごはんとお風呂と笑いがあれば、
“最南端”も、ここも、そこも、みんな世界の真ん中やけーん!!」
コメント欄
《888888》《今日もありがとう》《明日も気をつけてね》
鳥羽の夜の海は、
静かな波の音で、
今日の“祈りと歌と爆笑”をやさしく包んでいた。




