↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
美香と光子と優子の爆笑ストーリー。光子と優子29歳  作者: リンダ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
117/149

旅の20日目 ― 海上空港と、だんじりと、ローカル駅アカペラ病みつき宣言



旅の20日目 ― 海上空港と、だんじりと、ローカル駅アカペラ病みつき宣言


りんくうタウン → 関西空港


再び「海の上」を走る朝


りんくうタウンのホテルをチェックアウトして、

一行は再び南海電車に乗り込む。


陽翔「きのうも海の上走ったけど、また行く〜!」

燈真「きょうは“空港の中”もちゃんと見る日〜」

悠翔「ひこうき、いっぱい見たい!」


列車はりんくうタウンを出て、

高架の線路で再び海の上へ。


結音「うみの上、すいーって行きよる〜」

灯乃「電車が船になったみたい〜」


優子

「ここ何回通っても、“現代のチート技”って感じするね」


光子

「“線路敷く場所なくなったんで、じゃあ海の上に作ります”って、発想がバグっとるもんね」


「でも、そのおかげでこうやって世界につながる空港ができたわけやし」


拓実

「“海の上の駅”って、ロマンあるよなぁ」


関西空港駅に着くと、

ガラスと鉄骨の近未来感あふれる構内が迎えてくれた。



関西空港見学&空港飯タイム


チェックインカウンター、出発ロビー、

国際線の案内板、免税店の並ぶエリアを眺めながら歩き回る。


陽翔「ここから、いろんな国行けると?」

燈真「この電光掲示板、“世界の行き先のメニュー表”やね」

悠翔「いつか、“自分の試合で海外行きます”って言ってみたい!」


結音

「ここからウクライナとか、オーストラリアとかにも飛べる〜?」

灯乃「ソフィーアお姉ちゃんのいるほうにも?」


光子

「飛べる飛べる。

 でも今は“日本海側と瀬戸内側を制覇中”やけんね」


優子

「世界へのフライトの前に、“日本全国ご挨拶編”やね」


ひとしきり見学したあと、

フードコートで空港飯を堪能。


「空港で食べるカレーは、3割増しでうまい」


拓実

「“どっか飛ぶ前”ってだけでテンションのせられとるよな」


祥子

「空港飯って、“旅人のエネルギー補給所”って感じするわ」


「今日は飛行機乗らないのに、

 “どこかへ飛び立つ気持ち”だけしっかりチャージされてますね」



岸和田へ ― だんじりの熱を映像で


関西空港を後にし、

一行は南海で岸和田へ。


駅から歩いて、

だんじり祭りの写真や動画が見られる施設へ向かう。


大画面に映し出される、

豪快なやりまわし、男たちの掛け声、

だんじりの迫力ある姿。


陽翔「うわぁ、はやっ!!」

燈真「これ、ほんとに人が引いとると!?」

悠翔「転ばんのが不思議レベル!」


結音

「お祭りの“熱い空気”がそのまま出てきよる感じ〜」

灯乃「見とるだけで心臓バクバクする〜」


光子

「“祭りのエネルギー”って、やっぱすごいね」


優子

「みんなでだんじり引いとう人たちの顔、

 “真剣で楽しそう”の両方がギュッてなっとる」


祥子

「マラソンのスタートラインと似てるなぁ。

 怖さとワクワクと、覚悟みたいなんが混ざっとる」


「この映像だけで圧倒されるのに、

 実物見たらどうなるんですかね……」


「またいつか“本番”を見に来ようね」と約束して、

一行は次の目的地へ向かう。



南海特急で岬公園 → 多奈川へ


岸和田から再び南海本線に乗り、

自由席特急で一気に南へ。


「特急はやっぱり、“乗った瞬間ちょっと偉くなった気分”になるね」


拓実

「自由席やから追加料金いらんって聞いて、

 “こんな贅沢してええんかな”ってドキドキしたけどな」


途中の岬公園を過ぎ、

終点の多奈川駅へ。


ローカル感のある小さな終着駅。

ホームの先には、静かな町と海。


陽翔「ここも“はじっこなんかじゃない駅”〜」

燈真「今日の“端っこカウンター”も順調に増えよる」



多奈川駅ホームでアカペラミニライブ


光子

「じゃあここでも、一曲だけ歌おっか」


優子

「“勝手に多奈川駅スペシャル”〜」


観光客や地元の人たちが数人、

待合ベンチやホームの端っこで列車を待っている。


マイクもスピーカーも使わず、

12人はホームの一角に並んだ。


最初は、旅定番の1曲。

ハモりがふわっとホームいっぱいに広がる。


それから、童謡や唱歌を、海の景色に似合うテンポで数曲。


通りすがりの人たちは、

「あ、なんかうまい人たちおるな〜」

くらいのテンションで立ち止まる。


おじさん

「すごいなぁ。どっかのコーラスグループ?」


子ども連れのママ

「声が気持ちいいですね〜、なんか得した気分」


歌い終わると、

光子が軽く一礼をして一言。


光子

「ありがとうございました。

 テレビとかにも時々出てます、

 “爆笑発電所”と、その家族チームです」


優子

「今日は旅の途中で、多奈川に寄らせてもらいました〜」


「えっ」「え?」とざわつくホーム。


さっきまで普通に見ていた人の中に、

じわじわと“気づいた人”が増えていく。


若いお姉さん

「え、ほんまに!? えっ、ちょっと待って、

 (スマホで検索)……一致しとる!!」


おじさん

「テレビの人やったんかい!!!」


ざわ…ざわ…から、

どっと湧く拍手と笑い。


子ども

「さっきの歌、めっちゃよかったー!」


光子

「ばれましたか」


優子

「実はこういう“ひっそりミニライブ”、

 ちょっと病みつきになってきまして」


「“世界ツアー”もいいけど、

 “ローカル駅アカペラ”も最高ってことに気づいたんです」


拓実

「今後も、旅先でちょいちょいやります。

 ※詳細は未定、うっかり出会った人だけの特権です」


多奈川駅ホームは、

一瞬だけ“即席ライブハウス”になったのだった。



多奈川 → 紀ノ川 → 加太線 → 加太ミニライブ&温泉


再び多奈川から南海電車に乗り、

今度は紀ノ川駅で下車、加太線へ乗り換え。


ゴトゴト揺られて、終点の加太へ。


ここでも、

“多奈川で味をしめた一行”は迷わない。


光子

「じゃあ、加太でも一曲いきますか」


優子

「“ローカル駅アカペラ病みつき宣言記念日”やけんね」


海風の香る加太の駅前。

ベンチ付近に立って、

短めのセットリストでミニライブ。


さっきと同じように、

「歌うまいな〜」くらいの反応からスタートし、

最後に名乗ってどよめかせる流れ。


「偶然通りかかった観光客」が、

その場でSNSに動画を上げ始めて、

コメント欄は「え、ガチ?」「本物?」で埋まっていく。


ひとしきり歌って笑ったあと、

一行は加太の温泉へ。


陽翔「おふろ、さいこう〜!」

燈真「きょう、声も身体もだいぶ使ったけんね〜」

悠翔「お湯が“ごくろうさん”って言ってくれよる感じ〜」


結音

「海のにおいのするお湯〜」

灯乃「今日も“世界の真ん中温泉”〜」


すっかりさっぱりしたところで、

和歌山市へ向かう。



和歌山市 → 和歌山港線 ― 徳島行きフェリーを眺める


和歌山市駅に出て、

和歌山港線に乗車。


終点・和歌山港駅に着くと、

目の前には、徳島行きフェリーの姿。


陽翔「うわ、船で徳島まで行けると?」

燈真「さっきまで“空から世界”やったのに、今度は“海から四国”やね」

悠翔「日本って、“行き方の選択肢”多すぎ問題」


結音

「船で行く四国も楽しそう〜」

灯乃「こんど、“船の旅だけの日”もほしい〜」


光子

「飛行機も、列車も、船も、

 全部“つないでくれてありがとう”って言いたくなるね」


優子

「そしてそれに乗っとる人みんなにもね」


あらためて、自分たちはすごい旅をしている。

そう全員が、心の中でふっと思った。


「これ、あとでちゃんと地図に線描いたら、とんでもないことなっとるよな」


拓実

「でも、線の数だけ“出会った景色と人”が増えとるけんね」



和歌山市 → 紀勢本線 → 紀伊田辺 ― 安珍清姫伝説のお寺へ


和歌山市からは、今度は紀勢本線へ。


海をかすかに感じながら、列車は南へ。

紀伊田辺で下車し、

安珍清姫伝説の残るお寺(道成寺ゆかりの場所)へ参拝する。


境内には、どこか静かな、

少しだけ張りつめた空気が流れている。


陽翔「“龍になったお話”のとこやろ?」

燈真「好きすぎて、こじれてしまったお話……」

悠翔「でも、悲しいだけやなくて、

 “人の感情ってこわいね”って教えてくれる感じする」


結音

「物語の中に出てくるお寺に来た〜って感じ〜」

灯乃「むかしの人も、ここで祈ったと?」


光子

「恋も、恨みも、許せん気持ちも、

 ぜんぶ“人間”なんよね…って、いつもこの話読むたびに思う」


優子

「そういう気持ちを、“怖い話”に閉じ込めただけじゃなくて、

 ちゃんと後世に“気をつけや”って残してくれたんやろね」


手を合わせながら、

いろんな“想いの形”についてそれぞれが考える時間になった。



白浜 → アドベンチャーワールド → 白浜温泉


紀伊田辺から再び紀勢本線で南へ。

白浜で下車。


向かう先は、

南紀白浜アドベンチャーワールド。


パンダ、ペンギン、キリン、シロクマ、イルカショー。

子どもたちのテンションは再びMAX。


陽翔「パンダ〜〜〜!!」

燈真「ペンギンの歩き方、ずるいかわいさ!」

悠翔「キリンの首、反則級のスケール!」


結音

「動物さんたち、みんな“それぞれのペース”で生きてる〜」

灯乃「イルカさん、とぶたびに“わー!”ってなる〜」


光子

「人の感情の重たい話も、戦争の展示も見て、

 そのあとにこういう場所来れるの、救いやね」


優子

「“生き物っていいな”って思える時間、大事」


夕方、アドベンチャーワールドを後にして、

宿へ向かい、白浜温泉に浸かる。


太平洋を遠くに眺めながらの露天風呂。


「いや〜、これは反則」


拓実

「この旅、温泉のレベルおかしい。

 豪華すぎるラインナップ」


祥子

「でもよう考えたら、

 “長距離を動きまくる12人”にはちょうどいいかも」


「身体が“ありがとう”って言ってますね、完全に」



爆笑通信 in 白浜温泉


夜。

お馴染みの簡易配信セットを前に、

12人が湯上がりモードで座る。


今日のタイトルは:


「ローカル駅アカペラ病みつき宣言

& 空港・フェリー・動物園まで行ってしまった20日目スペシャル」


光子

「みなさんこんばんは〜!

 今日は白浜温泉から、“旅してるなぁ…”を通り越して

 “旅しすぎでは?”な報告をお届けします!」


優子

「朝、りんくうから海の上走って関空行って、

 空港飯食べて、岸和田でだんじり見て、

 多奈川と加太でアカペラして、加太温泉入って、

 和歌山港で徳島行きフェリー見て、

 紀伊田辺で安珍清姫のお寺参拝して、

 白浜でアドベンチャーワールド行って、

 今、白浜温泉です」


コメント欄

《詰め込みすぎwww》

《1日でやる量ちゃう》

《体力どうなってんの》


「落ち着いて聞いたら、我ながらアホみたいなスケジュールやな」


拓実

「“世界ツアー1公演分くらいの濃さ”あるで」


祥子

「でも、ひとつも削りたくないんよね」


「それぞれがちゃんと意味あった一日でしたからね」


光子

「今日のハイライトその1、

 多奈川&加太のローカル駅アカペラ!」


優子

「みんな、“歌うまい人らおるな〜”って顔で見よったのに、

 最後に正体明かしたら“えぇ!?”ってなってくれて」


コメント欄

《現地で見た人です!!》

《加太でたまたま出くわした! 一生の思い出!》

《動画上げたら友だちに“うそでしょ”って言われたw》


「これ、正直、半分どころかガチで病みつきなりそう」


拓実

「“ローカル駅世界ツアー”やる?」


光子

「空港とかアリーナも最高やけどさ、

 “たまたま出くわした人の一日をちょっとだけ変える”

 みたいなライブも、めちゃくちゃ良くない?」


優子

「“駅前3曲だけツアー”とか、

 “温泉街アカペラキャラバン”とかね」


コメント欄

《やってほしい》《全国のローカル駅がざわつく》

《うちの最寄り駅にも来てください》


光子

「今日のハイライトその2、

 和歌山港でのフェリー」


優子

「空港もあって、鉄道もあって、フェリーもあって、

 “陸海空フルコンプしとるやん”って気づいた時、

 あらためて“すごい旅してるな…”ってなった」


祥子

「しかもその途中途中で、

 戦争の話も、昔の恋の伝説も、動物たちも見てきたもんね」


「感情のジェットコースターです」


「でも、全部“生きてる”ってことに繋がっとるよな。

 怖い話も、悲しい話も、うれしい話も、

 動物のもふもふも、全部ひっくるめて」


拓実

「だからこそ、最後はちゃんと笑って終わりたいよね」


光子

「というわけで、

 ローカル駅アカペラ病みつき宣言、ここで正式にしておきます」


優子

「今後も、今回みたいに、

 “たまたま”の駅や港や温泉街で、

 ちょこっとライブやるかもしれません」


光子

「スケジュール非公開、出会えた人ラッキー方式で」


コメント欄

《スタンプラリーしたい》《遭遇報告タグ作ろう》

《#たまたまM&Yに遭遇 で》


優子

「ハッシュタグ決まりました。

 #たまたまM&Yに遭遇」


一同

「ながっ!」


光子

「でもわかりやすいけん、これで行きましょう」


優子

「じゃあ最後は、いつものあれで締めようか」


全員+コメント欄

「ごはんとお風呂と笑いがあれば、

 空港の上でも、ローカル駅でも、ここが世界の真ん中やけーん!!」


コメント欄

《888888》《今日もおつかれさま》《ゆっくり寝てね》


画面を閉じると、

外では白浜の波の音が、小さく聞こえていた。


20日目の夜、

“旅のすごさ”と“日常のありがたさ”を同時にかみしめながら、

12人は、湯上がりの身体をそっと布団に沈めた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。