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美香と光子と優子の爆笑ストーリー。光子と優子29歳  作者: リンダ


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本日のやらかし大賞



本日のやらかし大賞


徳島支部の生配信も、いよいよエンディング。


光子が一枚のカードを取り出した。


光子

「さあ、最後にいきましょう。本日のやらかし大賞!」


優子

「今日も候補が多かったけどね。鬼ヶ島、渦潮、ゲリラライブ……でも、これはもう満場一致やろ」


光子

「本日のやらかし大賞は――」


ドラムロール。


光子・優子

「せきちゃん閣下&せいちゃん姫ー!」


せきちゃん閣下

「せきちゃん、かっこいい!」


せいちゃん姫

「ちょっと待って」


拍手が沸く中、せいちゃん姫だけが明らかに納得していない。


せいちゃん姫

「なんでうちがやらかし大賞なん?」


優子

「いやいや、閣下は説明いらんやろ?」


光子

「本物のM&Y見て挨拶カミカミ、うちら鳥扱い、最後は『僕とデートして』」


「しかも俺ら旦那が目の前におるのに」


拓実

「最終回答『両方』やからな」


せきちゃん閣下

「……事故です」


せいちゃん姫

「ほら。やらかしたん閣下やん。うちは被害鳥や」


祥子

「ところがですね」


「審査員から追加資料があります」


せいちゃん姫

「追加資料?」


優子が指を一本立てる。


「まず、歓迎セレモニー中に公開お説教開始」


光子

「さらにハイパーこちょこちょ発動」


愛ちゃん

「そこからありがたいお説教30分コース」


正男くん

「しかも本当に30分やった」


せいちゃん姫

「教育やん」


優子

「生配信中ばい」


せいちゃん姫

「……」


光子

「世界中に中継されとる中で、彼氏鳥を30分説教したんよ?」


せいちゃん姫

「必要な指導です」


「世界公開指導」


拓実

「国際中継つき」


コメント欄。


《姫も十分やらかしてる》


《閣下が着火、姫が燃料追加》


《二羽で完成する芸術》


《夫婦漫才ならぬ彼氏彼女鳥漫才》


せいちゃん姫

「ちょ、待って。うち閣下の暴走止めただけやん!」


光子

「止め方の火力が高かったっちゃん」


優子

「消火器じゃなくて火炎放射器やったもん」


せいちゃん姫

「なんでやねん!」


ロビー、爆笑。


せきちゃん閣下が横から小声で言う。


「せいちゃんも、やらかし」


せいちゃん姫

「誰のせいやと思っとんねん」


せきちゃん閣下

「僕です」


「そこだけ素直やな!」


さらに爆笑。


光子は表彰状を読み上げる。


「あなた方二羽は、本日の歓迎セレモニーにおいて、片方が突然M&Yをデートに誘い、もう片方が世界中継中に30分のお説教を開始するという、徳島支部史上まれに見る連携プレーを披露しました」


優子

「よってここに、本日のやらかし大賞を贈ります」


せいちゃん姫

「連携した覚えないんやけど!」


愛ちゃん

「でも息ぴったりだったよ」


正男くん

「閣下がボケて、姫が即回収」


祥子

「完成度高かった」


「長年組んでる漫才コンビみたいでした」


せいちゃん姫

「カップルや!」


せきちゃん閣下

「ラブラブ」


せいちゃん姫

「今それ言うたら許されると思うなよ」


せきちゃん閣下

「……ぷい」


光子

「というわけで、賞品はこちら!」


優子が小さな箱を差し出す。


中身は、二羽用のおやつ。


せいちゃん姫

「……おやつ?」


優子

「仲良く半分こしてください」


せきちゃん閣下

「デート」


せいちゃん姫

「誰と?」


せきちゃん閣下

「せいちゃん」


一瞬、静かになる。


せいちゃん姫

「……最初からそれ言えや」


光子

「はい、仲直り!」


優子

「本日のやらかし大賞、最後だけきれいに締まりました!」


せきちゃん閣下

「せきちゃん、かっこいい」


せいちゃん姫

「今日は半分だけ認めたる」


コメント欄は最後まで大騒ぎ。


《結局ラブラブ》


《閣下、生還》


《姫ちょっと嬉しそう》


《明日のやらかし大賞も期待》


せいちゃん姫

「期待せんでええ!」


13日目の徳島支部は、最後の最後まで笑いの火力が落ちなかった。

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