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美香と光子と優子の爆笑ストーリー。光子と優子29歳  作者: リンダ


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旅の13日目 ― 鬼ヶ島ゲリラライブと、徳島支部から全世界中継



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旅の13日目 ― 鬼ヶ島ゲリラライブと、徳島支部から全世界中継


高松築港から琴電で屋島へ


高松の朝。

前夜のうどん三昧をものともせず、子どもたちは早くも元気いっぱいだった。


陽翔「きょう、きんでんのると?」

燈真「ことーでん! 名前かっこいい!」

結音「屋島って、お山?」

灯乃「おにさん、おる?」


高松築港駅からことこと走る琴電に揺られながら、

車窓に広がる街と海を眺める。


優子「琴電ってさ、なんか“旅してる感”強いよね」

光子「わかる。スピードより“空気”を運んでくれる感じ」


祥子は、既にランニングシューズ。

隼も同じく軽量シューズで身を固めている。


翼「朝から走る気まんまんやん」

拓実「マラソンランナーの旅行装備って、だいたいランシューなんよね」


屋島に近づくにつれて、ちょっとした遠足のようなワクワクが12人の間に広がっていた。



桃太郎伝説の鬼ヶ島で、まさかのゲリラアカペラ


屋島を拠点に、桃太郎伝説の「鬼ヶ島」へ渡るクルーズに参加。

船の上では、子どもたちがテンション最高潮だった。


陽翔「ほんとうに鬼、おったと?」

燈真「桃太郎、ここ来たん?」

結音「きびだんご、持ってくればよかった〜」


観光地として整備された鬼ヶ島に上陸し、洞窟や岩場を見学して回る一行。

その途中――光子が、ふと足を止めた。


光子「ねえ、ここ……音、めっちゃ響かん?」


優子がぱっと目を輝かせる。


優子「わかる。これさ、アカペラやったら絶対気持ちいいやつやん」


翼「お、始まるか?」

拓実「観光客の皆さん、巻き込まれる覚悟お願いします」


祥子「え、ちょっと待って、心の準備が……」

隼「ぼくたちの肩書き“マラソンランナー兼バックダンサー”になります?」


光子と優子は、周りの迷惑にならない場所を確認してから、

子どもたちと並んで立つ。


光子「じゃあ……

 “せっかくなんで、1曲だけ。

 鬼さんも空の上で聴いとってね”」


静かに始まる、アカペラのハーモニー。

テレビで聞き慣れたはずの歌声なのに、

岩肌に反射した声は、どこか素朴で、旅の空気そのものだった。


優子はリードを取り、光子がハモりを重ねる。

翼と拓実が低音で支え、子どもたちが「ラララ」のコーラスを添える。

祥子と隼は手拍子でリズムを刻んだ。


最後のフレーズが空に溶けた瞬間、

周りで見ていた観光客たちから自然と拍手がわき起こる。


観光客A「えっ……今の、もしかして……」

観光客B「いやいや、本人たちじゃない? テレビで見たことある声なんやけど」


そこへ優子が、いつものノリでぺこりと頭を下げる。


優子

「以上、M&Yとうちの旦那とチビキッズと

 マラソンランナーの祥子と隼でした〜!」


光子も笑いながら手を振る。


光子「旅先スペシャルのゲリラアカペラでした。

 まさかテレビ出とる人が歌っとるとは思わんやろ?」


観光客たち

「え、本物!?」「えーっ!?」「うそやろ!?」


普段はあまりタレント感を前面に出さない彼女たちだけに、

そのギャップに驚いた人は多数だった。


祥子「普段いっしょに走ってるとき、ここまで“芸能人オーラ”出さんのよね、この人ら」

隼「今日ばっかりは、“あ、テレビの人たちと旅してるんだ俺”って実感しました」


笑い声と拍手と、少しだけ混ざった照れくささ。

鬼ヶ島の風は、どこか楽しそうに吹いていた。



志度まで歩いて、高徳線で鳴門へ


午後、琴電志度駅で下車し、JR志度駅まで歩くことに。


結音「ふたつの“しどえき”って、おもしろいね」

灯乃「どっちがどっちかわからん〜」

悠翔「駅スタンプ、両方ほしい!」


翼「この“乗り換えのためにちょっと歩く”って旅感あって好き」

拓実「移動ばっかりやと身体固まるけど、こうやって歩くとちょうどほぐれるよな」


高徳線に乗り込み、池谷で鳴門線へ。

車窓には、少しずつ海と橋の気配が近づいてくる。



鳴門の渦潮 ― 自然のパワーにただ圧倒


鳴門に到着し、渦潮の見学へ。

展望スポットから見下ろす海は、

規則的な波とはまるで違う、不思議なうねりを見せていた。


陽翔「わぁ……まわっとる……!」

燈真「なんか、海がぐるぐるしよる!」

結音「飲み込まれそう……」

灯乃「こわいけど、キレイ……」


光子「自然ってさ、“きれい”と“こわい”がいっしょにあるよね」

優子「うちら、人間側がちゃんと気をつけて、敬意払って遊ばないかんね」


翼「試合のプレッシャーとか、“うわ〜どうしよう”って思う感覚に、ちょっと似とる」

拓実「でも結局、“飛び込むしかない”ってとこまでいくんよな。

 渦潮見てたら、なんか腹括れそうやわ」


祥子「あんたら、すぐスポーツの話にたとえるよね」

隼「でも、なんかちょっとわかります」


鳴門の渦潮は、

12人それぞれの胸の中に、違う形で静かに刻まれていった。



徳島へ ― 爆笑発電所・徳島支部と合流!


夕方、徳島へ移動。

この日の宿は、なんと 爆笑発電所・徳島支部の建物 のすぐ近く。


支部の前には、既に4人の姿があった。


*福田由理恵

* 愛ちゃん

* 福田花苗

* 正男くん


愛ちゃん「わぁー! 本物や!! テレビの人たちや!!」

正男くん「ほんで今日、ここから生配信って、本当にやるが?」


香苗「よう来てくれました。

 徳島支部一同、心から歓迎します〜!」

由理恵うちらのテンション、準備オッケーですけん!」


優子「こちらこそ、いつも徳島支部から爆笑レポ送ってくれてありがとう」

光子「今日はこっから、“爆笑発電所・徳島支部スペシャル生中継” やね!」


12人+4人、総勢16名。

ロビーには即席の配信セットが組まれ、

各地の支部とオンラインで繋がる準備が着々と進んでいく。



爆笑発電所・徳島支部から、全支部へ生配信!


配信開始の合図とともに、

画面には「爆笑発電所 徳島支部 生中継」のロゴがどーんと表示される。


光子

「はいみなさーん! 今日は徳島から生中継!!

 屋島から鬼ヶ島でゲリラアカペラかまして、

 鳴門の渦潮にビビって、いま徳島支部に到着しましたー!」


優子

「そして今日は、いつもレポ送ってくれる

 愛ちゃん親子&正男くん親子 に登場してもらっとります!」


愛ちゃん

「ど、どうも……徳島支部の愛です!

 いつもはコメント側やけど、今日はしゃべる側で、手ぇ震えとります!」


正男くん

「どもっス。正男です。

 まさかほんまにここに来てもらえるとは思ってなかったんで、

 今ちょっと夢か現実かわかってないです」


コメント欄(各支部から)

《徳島支部きたー!》《いつもレポ見てるよ!》

《愛ちゃんかわいいw》《正男くん落ち着けw》


「各地の支部のみんなも、今日は徳島に拍手〜!」

拓実

「拍手のかわりに“www”でも“8888”でもええから送ったって〜」


画面上には、

福岡、京都、熊本、江津、メルボルン、パース、ロサンゼルス、ジュネーブ……

世界中の「爆笑発電所支部」の名前が次々と流れていく。


祥子

「マラソンでいろんな街走ってきたけど、

 “笑いのネットワーク”って、走るコースより広がるの早いね」


「ほんと、オンラインで繋がるたびに

 “世界地図の中の笑いの点”がぽんぽん増えていく感じです」


由理恵

「うちの娘、ここに来るまでちょっと人見知りなところもあったんですけど、

 爆笑発電所のみなさんの動画見て、

 “笑っとっていいんや、自分のテンションのまんまでいていいんや”って

 少しずつ変わっていきました」


香苗

「今日ここで、みんなが鳴門の渦潮見て、

 戦争のことも、自然のことも、笑いのことも一緒に話してくれて……

 なんか、“うちの子らが生きていく世界、まだ捨てたもんじゃないな”って思いました」


一瞬だけ、コメント欄がしん……と静かになる。


すぐに――

《泣いた》《そう言ってもらえるのが一番嬉しい》《ええ話や…》

そんな文字が次々と流れ始めた。


光子

「爆笑発電所って名前やけどね。

 “笑っとったらいいことあるよ〜”っていう単純な話じゃなくって。

 “泣きたいときは泣いていいし、しんどいときは助けてって言っていいし、

 でも、いつか笑いに変えられたらいいね”っていう場所にしたいんよ」


優子

「各地の支部は、どこも“笑いの避難所”みたいなもんやけん。

 家でも学校でも職場でもしんどくなったら、

 いつでもここに逃げてきたらよかけんね」


愛ちゃん

「うん……うち、ほんとにそう思います」


正男くん

「俺も……ここおらんかったら、多分今の俺、違う方向行っとった気がする」


「じゃあ最後に、せっかくなんで――」

拓実

「徳島支部のみんなで、決めゼリフいくか!」


全員で円になり、画面の向こうに向かって手を突き出す。


光子・優子・翼・拓実・キッズ・祥子・隼

+ 徳島支部の4人


全員

「笑いは、逃げ場や!

 そして、明日へのスタート地点やー!!」


コメント欄

《8888888》《名言きた》《スクショした》《スタンプ化希望》


こうして、鳴門の渦潮の余韻と徳島支部の熱気を背負ったまま、

13日目の夜は、笑いと拍手に包まれて幕を閉じた。


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