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何も無かったって言ってますよね?そろろ納得しようか?

ハッピーニューイヤーですか?

はい、鴨南半蕎麦を食べながら普通にガキ使観てました。

 


 セロが私に向かって指を差して来る。こんにゃろう………人を指差してはいけないって習わなかったんかいっ!


「おおっ……お、おまおまお前……………お前……」


 その上、お前としか言えてない。そんな不審な態度を兵士にとられてしまったか弱い私はどうしたらいいのかねぇ?


 ①殴る

 ②叩く

 ③パンチ

 ④逃亡する


 よ~し。穏便に済みそうな選択肢は④しかないので、④を選択するのがベストだ!


 私はまだ「お、おまおまお前………」と、動揺しているセロに背を向けると、トップスピードで駆け出そうとして……………………………………………失敗した。

 失敗の原因は足を痛めていた事を失念していた私自身にあった。


 あうっ!む、無理だ。足がっ!足が痛いっ!!

 ちくしょう!こんな事になるなら、先んじてイタミナクナール草を患部に張り付けておくべきであった。

 エルルゥさんが背負ってくれるので、その優しさに胡座をかいていたらそのしっぺがえしが来たのであろう。


 私が足首を掴んでしゃがみ込んで苦しんで居ると、ジェントルチル(ジェントルマン+ルチル)さんが心配そうに声を掛けてきてくれた。


「………大丈夫かいリエラ?足を痛めているのに、突然走り出そうとするから驚いたよ」


「あ、はい。す、すみません……。ちょっと面倒な相手が居たので……」


「面倒な相手とは、さっき大声を上げた輩かい?」


「いえ、そちらでは無く……………」


 私は大声を上げた方では無く、未だオロオロしているセロの方に視線を向けた。


「……………ふーん。別に大した感じじゃない様だけど?」


 私に指を向けっぱなしなセロの不躾な態度を見てルチルさんは小者と判断したらしい。

 いやぁ……セロは一応兵士何ですけどねぇ。


「ねーねー……そんな事よりも、早く町に入ろうよ~?お腹すいたし、ギルドへの報告もしなきゃならないし~」


 ニーニャさんが口を尖らせながらこちらに話し掛けて来る。


 そうですね。この後の予定もありますので、あうあう言ってるだけのセロはほうっておきましょう。


「あの?もう通って良いですか?」


 あえてセロには話し掛けず、もう1人の兵士に通行を許可してもらう。

 もちろん通行証がわりのギルドカードを見せ付けながら。


「…………あ、ああ。も、問題は………ない」


 言質をとったので、とっとと通り抜ける。

 通してくれた兵士の人も何やら私に言いたげな視線を寄越して来ますが、そのまま黙殺した。




 城門を通り抜けた私達は、当初の目的通りにまずは食事にする事にした。


「どこで食べる~?味ならモリモリ亭、量ならギルド内の食堂が良いと思うけど~?」


「うーん………そうだね、ギルドに報告もあるし………。今回はギルドの食堂で良いんじゃないかな?」


 ふっふっふっ。ニーニャさんとエルルゥさんはお腹が空いていて、先ほどの城門での件には触れない様である。計算通りだ。

 しめしめ……と、思いながら私もギルド内の食堂で賛成するため、口を開こうとすると、私の眼前に立ち塞がる者が居た。


「お腹を空かせているところ悪いんだけど、リエラに少し聞きたい事があるんだ………」


 そう、立ち塞がる者とはルチルさんであった。

 ルチルさんはそう言うと、私の肩を優しく引き寄せながら、こう囁いた。


「先ほどの兵士は知り合いかい?それとも………何か変な事をされたとかでは無いですよね?もしそうだったらギルドを通して兵士に厳重な処罰をしなければならないからね」


 へ、変な事となっ!?


 変な事って何だ。ほっぺにチューは変な事をされた部類に入るのかな?

 いやぁ……しかし若い娘さんならば「いやっ!変態っ!痴漢っ!」て、騒げますが相手が私じゃねぇ………まだまだ青いなって感想しか浮かんでこないよ。

 一体何が聞きたいのだろうか?率直に聞いてみよう。うん。


「えーーーっと?ちなみにルチルさんの考える変な事って………例えば?」


「そうだね、例えば………突然キスをされたりだとか」


「ふおっ!?」


 おおおお?ピ、ピンポイントかーーーーーい!!

 えっと?ルチルさんには人の心を読む超能力的な何かがあるの?だ、だとすると怖いっ………。本気で怖いですよぉルチルさん!


「その態度………もしや本当にあの兵士に変な事をされて居たのかい?」


 ひいっ!!か、感付かれた!いや、これは読まれたのか?


「ち、違うよ?ルチルさんが心配する様な事は一切無かったですからね?」


「本当に何も無かったのかい?相手が兵士だからって、泣き寝入りなんかしちゃ駄目だからね?」


 いや、だから何の話!?ほっぺにチュー位で、何か襲われちゃったみたいな?操奪われちゃったみたいな感じの空気になっちゃってますけど?

 ここはビシッと言わないと。後々蒸し返されて詰問されるパターンになったら堪りませんからね。!


「ふぅ……。ルチルさん、もう本当に大丈夫なので落ち着いて下さい。さっきの些末事などよりも、大事なことが我々にはありますよね?」


「大事な事?」


「そうです。それは…………………」



「ねぇねぇ?まだ~?」

「お、お腹が空きすぎて、死にそうなんですけど?いっそ何なら死にますけど?」


 グウギョルルルルル~。


 私が大事な事を言おうとしたその時、ルチルさんの両脇から顔を出した、ニーニャさんとエルルゥさんが声を揃えて不満の声を上げた。

 私も2人と同じ気持ちであったため、援護射撃をした。最後の腹の音で。



「……………分かった。リエラ自身が何とも無いって言っているから、これ以上はこの件には突っ込まないと約束する。それに私もお腹は空いているからね…………ギルドへ向かいましょうか?」


「「「うん!!!」」」


 よっしゃっ!力付くでルチルさんをねじ伏せてやったで。私の説得途中だったけど、何か理解してくれたみたいで結構だね。


 今度は全員一致で食事をするために、ギルドへと向かったのであった。




今年もノロノロ更新です。いえ、更新するかも怪しいで………ゲフンゲフン。


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