依頼を受注してみよう!
小生の腹の肉(脂肪)は……水に沈まない程度には浮力がある!だから泳げなくっても溺れない!!きっと!!!
私は身支度を整えると、1階の受付の横にあるクエストボードの前で、依頼を出している貼り紙を確認することにした。
いくら数日後に金貨1000枚手に入るといっても、今後生まれた子供と2人で生活をしていくのだから、お金はあるに越したことはない。
それにこのままずっと、ギルドの簡易宿泊所に居るわけにもいかないから、マイホームが欲しい所です。
確か私のギルドランクは最低のGでした。それだとうけれる依頼は簡単なもので、報酬も低いものばかりですが。
クエストボードの紙には対応ランクが書いてあるので、早速Gランクの依頼に目を通してみる。
【ペットのロジーがいなくなってしまいました。誰か探してください。報酬は銅貨5枚】
【足を骨折しているから、薬草イタミナクナールを町の外の丘から採取袋みっつ分程度の量を確保して来てくれ!報酬は銀貨3枚】
【食堂モリモリ亭でお皿を洗ってくれる方募集中!報酬は銀貨1枚】
【ブンブン蜂の蜜を採ってきてください。調合するので、中型瓶ひとつで構いません。報酬は銀貨3枚】
フムフム……。まぁ予想してましたが、最低ランクのギルドランクだったら、この位の報酬が妥当ですよね。
うん、決めた!薬草と蜜を採って来よう。報酬もこの中では1番良いし、楽な依頼ですからね。
私は依頼を受注するために、受付のカウンターに座っているナイスミドルに声をかけた。
「すいませーん!依頼を受けたいのですが?」
ナイスミドルは私に優しく微笑むと、まるで子供に接する様にこう言った。
「おや、お嬢さん……。元気一杯ですね?それではギルドカードの提示をお願い致します」
えっ?依頼を受けるのに、ギルドカードが必要なんだ。知らなかったや。リズさんは言ってなかった気がするし……。あっ!あれか?あの恐ろしい凶器なギルド規約にでも書いてあったのだろうか?ううっ……だったら知らない。恐すぎてあれには目を通してないし。
私は少し震えながらもナイスミドルの言う通りに、魔法の鞄からギルドカードを取り出すと、ナイスミドルに手渡した。
「はい、これで良いですか?」
ナイスミドルは私からギルドカードを受け取ると、カードを作った時にも使用した水晶に私のカードをかざした。
「はい。ランクGのリエラ様で御座いますね?どの依頼を受けられますか?」
「えっと……その前に、依頼の掛け持ちは可能ですか?」
「ええ……そうですね、リエラ様のランクですとふたつまでならば可能で御座います。ランクが上がりますと掛け持ち出来る依頼の上限数も増えます」
そっか…。やっぱり上位ランクだと、いろいろ優遇されるみたいだね。まぁ、上位ランクににまで上り詰めた信頼とかもありますよね。それにしても受注数に制限があるとは……。
多分こう言う理由だと私は勝手に推理する。
きっと駆け出しの新人冒険者が、出来もしないのに大量の依頼を受注しまくり、結局依頼はこなせずに消えたので、制限を設けることになったとかそんな理由でしょ?
「その……以前居たので御座います。依頼をこなせないのに受注だけする輩が…。そのせいでこの様な以来制限が掛かるようになってしまいました。ご不便をお掛け致しますが、何卒ご容赦下さいませ」
おおっ……。私の名推理は見事的中してしまっていたようです。
「いえ、ギルドの言い分も分かりますので、依頼数に文句など言いませんよ」
「そうで御座いますか……有難うございます。それでは本日はどのご依頼を受けられますか?」
うひゃっ!ナイスミドルのナイスな微笑み……。ちょっとトキメいたのは内緒だ。
「じゃあ、この薬草と蜜の採取を受注させてもらいます」
私はクエストボードから取ってきた依頼書を、ナイスミドルに差し出す。
「………両方とも町の外での依頼ですが……その、宜しいのですか?」
ナイスミドルが心配そうに聞いてくるが、何がそんなに心配なんだろうか?私だって元……ですが、魔術学園の生徒なのですから、そんじょそこらのザコモンスターごときに殺られたりはしませんよ?
「大丈夫です!問題ないです!町からそんなに離れていない場所での簡単な採取ですしね?」
私がー無い胸を張りながら言い切ると、ナイスミドルは心配げな表情ながらも、受注の処理をしてくれた。
「では、こちらで依頼の受注は完了になります。カードの裏面に受注されている依頼内容が浮かびますので、そちらでお間違い無いかの確認をお願い致します」
「は~いっ!!」
私は返事をすると、ナイスミドルから返却されたギルドカードの裏面を確認する。
そこには確かに【イタミナクナールの薬草採取袋みっつ分】と【ブンブン蜂の蜜を中型瓶ひとつ】と、記載されていた。
おお、これは忘れなくて良いね!素晴らしい機能だと思う。いちいちメモをとる必要が無いのだから画期的だ。
私はまだ何か言いたげな表情のナイスミドルに、元気にお礼を言いつつ、冒険者ギルドを後にしたのであった。
「ふむ……あれで本当に実年齢が18歳なのでしょうか?」
というナイスミドルの不思議がる声など、浮かれていた私の耳には聞こえなかったのであった。
イエーイ!やっと積みゲーの消化できましたよ!
更新スピードですか?えへ?ボチボチでんなー。




