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外見が厳つい人物のポカン顔ってツボでした

飛ぶ…話が。まるで某、龍玉漫画の様に。舞空○。

 何とも言い難い空気に包まれた場の雰囲気を一蹴すべく、私は精一杯叫んだ。


「冗談では無いですからっ!」


「ほ…本当に18歳なのか?」


「そうです!!」


「本当に本当なのか?」


 ゼノンさんしつこいっ!!そんなに何度も確認するほどか?


「本当に本当なのですがっ!!」


 私は睨み付けるようにゼノンさんをみすえる。


「分かった…分かった。もう降参だ!ったくよぁ!すげぇ頑固者だな、嬢ちゃんは……」


 ふっ。私の睨みに恐れをなしたのね?

 それでは、行くか。町は無くとも他に村もあるでしょう。

 再度魔法のカバンを持ち直すと、今度こそゼノンさんに背を向けたのだが、それが判断ミスだったかどうかなど、外の世界の事情に疎い私には、わからなかったのであった。




 ****




「お~い!そろそろ起きろっ!」


 ムニャムニャ……うるさいです。


「あ?全然起きないぞ?そんなに強く叩いてねぇのに……何故だ?」


「いやいや…それ以前に女の子に暴力をいきなりふるったゼノンに何故だ?って、問いたいですよ?」


「しょうがねぇだろ?嬢ちゃん、全然人の話聞かねぇし。いい加減面倒になっちまってな……」


「ゼノン……貴方って人は……。はぁ~。貴方の方こそ全然人の話を聞かない癖に…それを棚に上げて……」


「だから、しょうがねぇつってんだろ?お前こそ人の話をちゃんと聞けや?」


「ーーーーはあっ……。しょうがねぇ、で全部済めば兵士は要らないのですよ?彼女をここに連れて来るのにも一苦労だったでしょう?」


「チッ…。あの堅物兵士がっ!!俺がそんなに信用ならねぇってのか?ったくよぉ!!」


「まあ貴方のそのご面相では……ね」


 さっきから何ですか?私が気持ち良く寝ているのに、頭上でゴチャゴチャと言い合いをしてる人達は…?

 はっきり言って迷惑至極。


 後5分は眠っていたいのに…いや、でもうるさい。う~ん。う~ん。う~ん…………。ふぅ…。


 多少の葛藤はありましたが、しょうがないから起きてあげますよ。

 ご希望通りにね。


「……っ………っ…?」


 痛っ!首が……首が果てしなく痛い。普通に起き上がろうとしただけなのに鈍痛がする。

 目に生理的な涙まで滲む。

 ズクンズクンと痛む首筋に手を当ててみる。

 が、痛いだけで、良くわからない。だって自分じゃどうなってるのか見えないからね。


「おっ?嬢ちゃん起きたか?って何だ?どうした?何で泣く?」


 涙目でゆっくり顔をあげると、心配そうな表情のゼノンさんがオロオロしている。


「いや、単純にゼノンが叩いた首筋が痛いのでは無いですか?」


「はっ?叩いたっつっても、ほんの少しだけだぜ?首の骨だって折ってねぇだろ?」


「当たり前ですっ!!折ってたら死んでますよ!貴方は本当に単細胞過ぎます!!」


 痛てて…。ゼノンさんの爆弾発言に、数秒前まで麗しくも優しげな微笑みを浮かべていた女性が、表情を一変して、怒鳴り付けています。

 美人が怒ると夜叉になるって言うけど、本当だね。

 凄く恐い。


 でもゼノンさんは慣れているみたいで、美人さんの怒りもどこ吹く風みたいです。

 ゼノンさんは、ある意味羨ましいスルースキルの持ち主だったみたいです。




「どこが痛いのですか?治癒術師をよびましょうか?直ぐに連れて来ますよ?」


 美人さんが優しく私に語りかけて来る。

 ホッ…。さっきまでの怒りは消えていらっしゃる様だ。良かった。


「あっ…痛たたっ……あの、大丈夫です。治癒術師は必要無いです」


「お金の事を気にしているの?確かに外門も通行出来ない程だもの、困窮しているのですね?でも大丈夫ですよ?支払いは全てこの単細胞ハゲが済ませますからね」


「あ?なっ!てめぇリズ!!勝手なことを言ってるんじゃねぇっ!!」


 ゼノンさんは納得されていないみたいですが?しかし治癒術…要らない。自分で治せるからね。

 このままじゃ辛いし、言い合うのも面倒なのでさっさと治しますか。


「ヒール………」


 呪文を口にすると、直ぐに首筋の痛みが引いて来る。


 しかし痛みが引いて来て、私が疑問に思うのは私は門の前でどうなったのか?という事と、ここは何処なのか?ってことですね。


 完全に首筋の痛みが消えると、確認のために首を左右にクキクキと動かす。


 動かしている最中に、ゼノンさんと美人さんが視界に入ったが、二人とも一様にポカーンとした表情をしている。

 美人さんはお美しいお顔が可愛らしくなっており、ゼノンさんに至っては厳つい顔がユーモラス溢れる顔になっていた。


 笑っちゃ悪いと思いつつもゼノンさんの顔、ウケる!!笑うな笑うなと自分に言い聞かせるが、逆に笑いの波が押し寄せて来る。


 もう我慢出来ませーん!!


「プアッハハハハハハハハハ~~~~~~!!!」


 指を指して大笑いしてやったわ。

 その顔、止めれ!


 私の大笑いに触発されたのか、美人さんもゼノンさんの顔を見ながら笑い始めてしまった。


「フフ……フフフ………フフフフ………」


 美人さんは奥ゆかしいな。口元を手で隠して笑っています。

 私なんてさっきからゲラゲラ笑っちゃってますからねぇ…アヒャハハハハハ~~~!!!



 そんな中、一人憮然とした表情になったゼノンさんでしたが、またその表情が先ほどの表情との落差が激しく、私と美人さんの笑いの波は、長く続いてしまったのであった。







何を隠そう作者は舞○術使いだったのです。だって話が飛びますからね。へへへ。


そして勘づいてる人もいますね?そう美人さん……あの人です。


リエラは、まだ気付いてません。















因みに舞○術の下りはジョークですからね?


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