伝説のSランク冒険者 エレナ(最盛期・20代後半)
【ステータス】
HP: 150,000
MP: 120,000
物理攻撃力: 130,000 (※右手に長剣、左手にガントレットの二刀流時)
魔法攻撃力: 100,000
防御力: 110,000
敏捷性: 120,000
運: 10 (※本来の寿命が20歳だったため極端に低い。のちにベルンの運99,999によって中和される)
【保有スキル(※多すぎるため一部抜粋)】
[武術系]:『剣神』『拳聖』『槍王』『斧帝』『弓尊』『全武器種極大補正』『素手時ステータス倍化』
[魔術系]:『全属性極大魔法』『無詠唱』『空間断裂』『事象抹消』『魔力無限循環』
[耐性系]:『物理ダメージ99%カット』『全状態異常無効』『即死無効』『疲労無効』『精神干渉無効』『神罰無効』
[特殊・日常系]:『限界突破・極』『覇王の威圧』『特売日察知(極)』『値切り(神話級)』『ダメ男惹きつけ』『無限の母性』
【エレナ列伝:太く短く、最強に生きた女(正史版)】
第一章:呪われた寿命と、暴力の化身
辺境の村で生まれたエレナは、生まれつき「20歳までしか生きられない」という致死の呪い(あるいは運命)を背負っていた。
しかし、彼女は絶望しなかった。「20年しか生きられないなら、普通の人の10倍の密度で暴れ回ってやる」と決意した彼女は、わずか12歳で冒険者となり、異常な速度で才能を開花させる。
あらゆる武器を極め、あらゆる魔法を感覚でぶっ放すその戦い方は「歩く天災」と呼ばれ、15歳の頃にはすでに単騎で竜の巣を壊滅させるなど、ギルドのSランク基準を一人で大きく書き換えてしまった。
第二章:行商人ベルンからの「依頼」と奇跡
18歳の時、彼女はギルドで奇妙な指名依頼を受ける。
依頼主は、自称・しがない行商人の青年ベルン(当時18歳)。依頼内容は「神話級ダンジョンを越える交易ルートの護衛」だった。
「HP3しかないひ弱な行商人なんて、ダンジョンの風圧で死ぬわよ」と呆れるエレナだったが、ベルンは「君がいれば絶対安全だから」と笑って引き下がらなかった。
いざ出発してみると、エレナが前衛で神話のバケモノたちを片っ端からミンチにしていく中、背後の行商人は全く死ぬ気配がなかった。
それどころか、彼の異常な『運(99,999)』と『神眼』によって即死トラップは全て未然に解除され、野営では超レア食材を使った信じられないほど美味しいキャンプ飯が提供された。
さらに最深部で、ベルンは行商人としての「仕入れ」のついでに、彼女の呪いを見抜いた上で『寿命を20年延ばす神仙のアーティファクト』をあっさりと掘り当て、「はい、これ護衛の特別ボーナス」と彼女にプレゼントしてしまったのだ。
この底知れぬ器の大きさと、自分を全く恐れない家庭的な優しさに完全に胃袋と心を掴まれたエレナは、護衛任務の完了と同時に「……私の残りの人生、全部あんたの専属護衛にしてよね」と逆プロポーズを果たしたのである。
第三章:魔王との三日三晩の死闘(お茶会)
22歳の頃、彼女の圧倒的な力を危険視した魔王軍が動き出したことがある。
人類の規格外と、魔族の頂点(全ステータス10万超えの魔王)。両者は魔王領の荒野で激突した。
エレナの放つ空間断裂の剣撃と、魔王の放つ極大消滅魔術がぶつかり合い、三日三晩にわたって天変地異が引き起こされた。
しかし四日目の朝。お互いに「こいつ、自分と全く同じステータスしてやがる……」と気づき、急激に戦うのが面倒になった二人は、その場で武器を収めた。
その後、エレナが持参していたベルン手製の弁当を魔王に分け与えたことで意気投合。魔王が現在のような「平和的な農業・内政重視」の性格になったのは、この時エレナから「戦争なんかするより、美味い飯食って畑耕してる方が人生楽しいわよ」と諭された影響である。
第四章:異界超文明・オムツ特売日殲滅事件
27歳の頃。双子のリーゼとロッテ(当時1歳)を出産し、少しだけ冒険者を休業していたエレナ。
ある日、王都のスーパーで「ベビー用オムツ半額セール」が開催されていた。彼女が買い物カゴを下げて王都の大通りを歩いていたその時、突如として上空に空間の裂け目が生じ、異界の『超文明(機械化帝国)』の侵略艦隊が王都を覆い尽くした。
空を埋める無数のレーザー砲口。絶望に包まれる王都の民。
しかし、エレナは舌打ちをした。
「……あんたたちが空を塞いでるせいで、オムツ特売のタイムセールに遅れそうじゃないの」
彼女は右手に愛剣を、左手にガントレットを装備。
大地を蹴り割り、単身で大気圏付近まで跳躍すると、剣の絶技と拳の衝撃波を乱れ撃ち、わずか3分で超文明の巨大艦隊を文字通り「更地(宇宙の塵)」に変えた。
その後、涼しい顔でタイムセールに間に合いオムツを勝ち取った彼女の伝説は、今でも王都ギルドの禁忌の記録として語り継がれている。
第五章:弟子への継承と、太く短い幸せな生涯
その後、テオ(長男)を出産した直後に、ひょんなことから孤児だったセリアを拾う。
「双子に負けたくない」と泣きつくセリアに対し、エレナは自身の『無駄のない完璧な動き』を徹底的に叩き込んだ。セリアの持つ「敏捷性」が異常に発達したのは、エレナの理不尽な暴力を回避し続けるしかなかったからである。
そして、ミラ(末っ子)を出産し、しばらく経った頃。
アーティファクトによって延ばされた「20年」の猶予が、ついに終わりを迎えた。享年40歳。
だが、その最期の瞬間に、悲壮感は一切なかった。
愛する「元・行商人のダメ親父」の手を握り、自分の才能をそれぞれ違うベクトルで引き継いだ四人のバケモノじみた子供たちに囲まれ、彼女は極上の笑顔で言い放ったのだ。
「あー、楽しかった! ベルン、あとは任せたわよ。うちの子たち、全員私より強くなるから覚悟しなさいよね!」
こうして、伝説のSランク冒険者エレナは、その太く短く、誰よりも幸せな生涯に幕を下ろした。




