巻之弐 夫婦、拾い子に名を付けし候
はてさて、男・・・逢河頼晴が自らの居に赤子を抱えて戻りますと、従者の驚いた顔の並ぶこと
彼を幼い頃から知る者が多いこの屋敷では当然・・・などと言われても仕方がないのでありますが、幼い頃から殺生を躊躇わず、畜生や獣のみならず人であっても斬るような者が突如として誰の子とも知れぬ赤子を持ち帰ったのですから、従者の反応には同情するほかないというもの
頼晴が彼の妻の前に赤子を出しますと、当初こそ驚いてはいましたが、話を聞くにつれ、「おお、これは天からの授け子か」と喜ぶに至った次第で御座います
彼の妻・・・逢河佳子ーーー現代の皇族の方と偶然か、はたまた必然か同一の名前では御座いますが、そこらは割愛させていただくとして、従者を呼びつけ、まずは赤子を綺麗にするよう申しつけた後、頼晴と共に名を考え始めました
しかしながら、互いに良い案が浮かばず、話も纏まらない処で控えていた従者の一人が
「では、山奥の中で見つけた華ということで『深山華』というのはどうでしょう」と進言しました処、
「おお、それじゃ、それがよい」と頼晴
こうして赤子は逢河深山華・・・略して華と名付けられた次第で御座います
本話も結局全部書き直し・・・というか根本的に違う話に
書き直す前のがまあ、アレだったので
ちなみに現段階での登場人物達より遙かに壊滅的なネーミングセンスの筆者が頑張って考えたこの2名の名前ですが、「逢河」は短歌でもよく目にする「逢坂」の捩り、「頼晴」は元々安倍晴明の遠縁という設定のつもりで作ったキャラの名残、「佳子」は平安時代の頃の女性名が殆ど記録に残ってないということでよくあったであろう名前から拝借
現代だと間違いなく「かこ」の読み方よりも「けいこ」の方が一般的だと思います・・・というか前者の読みだと後に「様」を付けないと失礼にあたりますし




