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Forgotten Story ~ 幻想奇忘譚  作者: 生涯迷い人
平々凡々な魔法使い
18/45

Scene13 反撃ののろしを上げろ!!

「・・・なんだ、妖怪って」


「ここで言う悪魔みたいなもので、人間以上の力を持つ者の総称です

賢いかどうかは別として」


そう説明しながら、小無が接近する異形を切り刻む


負けじとジャスミンも炎を腕に纏い・・・


死角から接近する異形に気付いた


(不味い、この距離じゃ間に合わない!)


「回復禁術・Heal by absorbed power」


その声と共にアリスの周囲に黒い靄のような物が漂い始める


(禁術!?何でアリスが知ってるんだ!?)


そして、異形が靄に近付いた瞬間


黒い靄が一気に異形を包み込んだ


靄に纏わりつかれた異形が声もなくのたうち回る


そしてその動きが鈍るのと呼応するようにアリスの傷が塞がっていく


(あの黒い靄で生命エネルギーを吸い取ったのか・・・確かに禁術指定されててもおかしくはないが・・・)


やがて異形が完全に動かなくなると、アリスが立ち上がった


「我が契約せし魔導書よ、その力を我に与え給え

汝の契約の元、行使せん

---召還『魔導書(グリモワール)』」


アリスの足下に魔法陣が広がり、中空から凄まじい魔力の塊が現れる


それはアリスの手元で形を変え、1冊の本となった


「あれは・・・原初の魔導書《グリモワ・オブ・オリジン》・・・!」


そう言っている内に、アリスは次の言葉を紡ぐ


「特殊能力(スキル)使用、理性を保った暴走(オーバードライブ)」


するとアリスの体内から感じる魔力が急激に膨れ上がる


その膨大な魔力は周囲の空気を歪ませ、一種のオーラを作り上げる


瞬間、アリスの姿が消えた


直後、接近しようとしていた異形が凄まじい速度で切り刻まれ、その傷口から火を噴いた


「なんですかあれは、滅茶苦茶ですよ」


「どういう事だ」


「つまり、アリスさんは自分の特殊能力で身体能力を強化して、超高速・・・いや、もう音速の壁を突破してますね

それで何度も炎を纏った腕で切りつけてるんです」


「そんなことをして大丈夫なのか?」


「ええ、こっちに来る前に貰った資料では、理性を保った暴走は全ての身体能力と魔力を大幅に強化する特殊能力と記述されてました

強化の幅は本人の置かれた状況で変化するようですが、さっきの様子を見るに瀕死だったので、恐らく最大出力でしょう

こうなると、1対1では右に出る者はいないでしょう

・・・代わりに、欠点もあります

あの特殊能力は発動後5分で強制終了します

その際、強化したレベルだけの反動を受けます

最大出力なら3ヶ月は眠り続けるでしょう」


「つまり諸刃の剣・・・と言う訳か」


「ええ、しかも1度使えば終わるまではどうしようも出来ません」


そう言う間にもアリスは禁術の1つ、魔力解放(エナジーブラスト)を放ち、広範囲の異形の群を殲滅していく

すると、アリスは何かを感じ取ったかのように素早く横に身体を逸らせた


瞬間、さっきまでアリスがいた空間を1条の光線が走った


「いやいや、見事だよ、君達だけでこれだけ数を減らしてくれたんだから」


よく見ると、異形たちの動きが止まり、今現れた白衣の男に従っていた

よくある主人公覚醒回です


尤も、彼女の場合は1回使う度に代償が必要なんですがね

現実は甘くありません


サブタイトルの元は神霊廟EXステージのステージタイトル「反逆ののろしを上げろ!」から

つい最近まで「反撃ののろしを上げろ!」だと思ってました


イメージ的にはDemystify Feastのサビ部分みたいな溜まった物が爆発するとこです

これも「(いざ、)反撃の刻」と迷いましたが、溜まった感情をぶつけるならこっちの方がいいだろうと判断しました

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