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次に
キウイの青い風と、パパイヤの温かな余韻。
そのあいだで、スプーンがふと止まる。
次はどっちにしようか。
不器用な始まりのステップをもう一度踏むか、
それとも、あの優しいオレンジの海に身をまかせるか。
器の中に広がる、小さなふたつの南国。
スプーンを動かすたびに、
朝の気配が、少しずつ、少しずつ、ほどけていく。
さあ、次のひとくち。
まだまだ果肉はのこっている。
私の夏は、まだ始まったばかり。
時計の針が進むのも忘れて、私は二つの色彩を交互に見つめる。
エメラルドとオレンジが織りなすグラデーションは、まるで私だけのプライベートビーチのよう。
スプーンを差し込むたびに、溢れる果汁が朝の乾いた喉を潤し、少しずつ心のコリが解きほぐされていく。
甘さと酸味のキャッチボールに身を委ねながら、この贅沢な時間を一滴もこぼさずに味わい尽くしたい。
皮の底が見えるその瞬間まで、私の小さな旅は終わらない。




