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2章 5話  確信

「案外…あなた綺麗にしてるのね

もっと部屋が汚いイメージだったのに」

氷雨は家に入るなり悪態をついていた

恥ずかしがっていた少し前とは全然違っていた

「うるさいわ、それに…物がないだけだ

とりあえずそこ座れよ…ったく」

護は悪態をつく氷雨を軽くいなし先に床に座る


「敷物くらい用意しなさいよね、まったく…

今度私が持ってきてあげるわ

私、男の人の家に来たの初めてなのよね♪

あっベットの下に何か隠すのよね?男の人って

でもここベット無いわね…どこに隠してるの?

氷雨は興味津々で何か面白い物が無いかと

護の家の中を漁っている

氷雨は白いワンピースを来ており色々見えそうで…

急いで氷雨から目を背け一言

「いいから座れよ…」


護はマイペースの氷雨にかなり疲れており

氷雨は氷雨で初めての男の家を楽しんでいた

「でっ…大事な話って何だよ」

単刀直入に聞く

「もう、あと少しで見つかりそうだったのに…

まぁいいわ…護…あなた…

うちのクラン、明鏡止水に入りなさい!」

氷雨は立ちながら腰に手を当て堂々と言う

その内容に護は唖然としてしまう


「は?俺が明鏡止水に?冗談だろ…

俺は最弱のGランクだぞ?明鏡止水って言ったら

日本で5本の指に入る大クランだよな

どう見ても俺…不相応だろ」


確かに護の言う通りだった

明鏡止水は氷雨がクランマスターの大クラン

そのメンバーは日本中合わせ100人を越える

そしてメンバーは最低C-から最高A-まで揃う

強者達の集まりだ

極めつけは水神グループの孫娘、氷雨だ

弱冠18歳にして抜群の戦闘センスを発揮し

A+のソルジャーにまで登り詰める

完全実力主義の水神グループのクラン明鏡止水

そのAマイナスのマスターを氷雨は一瞬で倒し

マスターの地位を奪い取る

この話題は多くの人達の注目を集めた

そしてそこに最弱のGランクの護が加入する……

どう考えても場違いだろう


「わ…私が入りなさいって言ってるのよ

何故断るのよ!私はクランマスター

誰にも文句は言わせない、それに貴方は強いわ

クランに入りなさい護!」

氷雨は護に承諾をさせる為なのかそれ以外の意図があるのかは分からないが強引に説得をしていた

「いや…だから…

誘ってくれたのは今の俺の状況を冷静に考えて見てもかなり有難い事だけど…

俺みたいなのを誘ったお前が叩かれるのが…

俺は1番嫌なんだよ」


護は本音を話す

誰かを守りたい、ただその一心で戦ってきた

それなのに護のせいで誰かが傷付く…

護にはそれが耐えられないと思ってしまった

だが氷雨は護に強烈な一撃を喰らわした


「護…貴方は誰かを守れる様になる為に強くなろうと必死に努力していたんじゃないの?

明鏡止水に入れば貴方は絶対に強くなるわよ

この私が保証するわ!それに…」

(あの時の護…かっこ良かったもの…)

氷雨は護が必死に努力していたのを分かっていた

護を探すために護の生い立ちや人柄、水狼牙クランでの酷い扱いなど…

目にしたくないような事も知ってしまった

同情したのかもしれない

だがそれよりも護の強さを氷雨は理解していた

そしてあの時の自分を守る姿に憧れた


その氷雨の言葉を聞いた護は衝撃が走った

そして…うつむき呟いた

「俺…まだ弱いから…必死にはやるけど

お前に絶対迷惑かけるぞ?それでも…いいのか?」

「構わないわ!

それに文句を言う人を私は実力で黙らせてきたの

あなたにはクランの誰よりも

いえ…この世界で誰よりも強くなれる才能があるわ

だから…私と一緒に…わ…私のクランに入りなさい」

氷雨は少し恥ずかしそうに護の瞳を見て答えた

そこには護の為を思う

純粋な優しい気持ちしか感じなかった


「……わかったよ…俺…自分自身の為にも…

お前の為にも…いや……

氷雨の為にも俺、頑張ってみるよ!」

護は氷雨の目を真剣に見つめ、両手包み込み握りしめてクランに入る決心を伝えた

「手っっっ!わっ、わかったから!

もう…って…今……

やっと名前で呼んだわね!ふふっ♪」

氷雨は護に手を握られあわてふためき顔を真っ赤にしながらさっと護から離れた

そして護に初めて名前を言って貰ったのが嬉しかったのか、氷雨は微笑んでいた

いつも他人に見せている月の様な笑みでは無く

今は太陽の様に眩しい笑顔をしていた


(こんな笑顔も出来るのかよ…

ったく……俺も一応男だぞ……

こいつ自分の可愛さ度分かってんのか?

男も女もあの笑顔で殺せるぞ……)

護は氷雨の方を見るのをやめ雑念を払おうと頑張ってはみたがまるでダメだった……

「それじゃ…すぐに行きましょうか

こうなると思って外に車を待たせてあるの」

氷雨は嬉しそうにドアの方に歩き初めていた

「はあ?俺も?急にどこ行くんだよ」

「え?そんな決まってるでしょ」

「私のクラン…明鏡止水に行くのよ」

「えっ?今から行くの?」

話だけの回が長くなっちゃいました。

そろそろ戦闘描写?って言うのかな?

書き出します。


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