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amou-life〜とある狐の天生生活〜  作者: 和酢


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3/4

昼と夜

どうしてこんな気持ちなんだろう。

聞かなければよかった。

いや聞いたほうが良かったのかもしれない。

ーー数時間

それは俺が軽いノリで言った一言だった

「そういえば、師匠は何でこんなところに住んでいるんですか?」

そう言った瞬間 師匠は、沈黙した。

あたりは静かになり、静かな 呼吸の音と風の音が響いていた。

「俺には、仲間がいた。

ちょうど100年ぐらい前の話だ。」

ーー100年前

俺は死んだ、死因は熊に引っかかれたことだ。

ただ、次に目が覚めると、真っ白な 靄がかかった 森だった、そこにはもう1匹の狐がいた。

その狐は白いとも言えるし 少し黄色っぽいも言える 不思議な色合い まるで月のような、そんな色合いをしていた。

そいつもこちらに気づいたらしく、少し 馴れ馴れしい態度で話しかけてきた。

「こんにちは、いや初めましてかな?僕はヨル、よろしくね。」

「俺はフォル、よろしく。」

「ここはどこなんだろうね フォル?」

「お前 馴れ馴れしすぎないか?」

「いいじゃん。」

そんな会話をしていると、どこからともなくとても強そうな王のような、凛々しい狐が立っていた。

「お前たちは新入りか?」

「新入り?ここには気づいたら立っていて、何も分からないんです。」

「そうかでは少しだけ説明しよう。」

そんなこんなで 俺たちは、その狐族の王だと言うフォクスに話を聞いた。

「つまり ここは 死者の国みたいなところってことでいいの?」

「あぁそうだ。」

まず 俺たちは霊力の訓練をした。

俺はまず 火を出す練習をした。

火をイメージした。そこに小さな太陽を出すような、そんなイメージを。

そして成功した、手の中に小さな太陽のような光が生まれた。

ただヨルは、少し特殊な成功をした、炎の幻を作り出したのだ、触れても暖かくなく、手をかざしても燃える気配もない幻の火。その炎を見るなりフォクスは

「お前は月狐かもしれん。」

「月狐?」

「そうじゃ、100年に1回 生まれる、幻を作ることのできる、狐じゃ。」

「本当に!やったぁ!」

そんなヨルの笑顔は眩しくて、キラキラしていた。

その次もその次の日も 毎日一緒に練習した。

俺が炎を出し、それをヨルが消す。

そして 見えない炎を作り出し、相手を攻撃するという技も身につけた。

俺はそいつとは兄弟のように、一緒に山で遊んだり、森で迷子になって帰れそうになくなったり、山に秘密基地を作ったり、そんな他愛のない日常を送っていた。

ただそれは長くは続かなかった。


それはある日、山のふもとで遊んでいた時のことだ。俺等はその日おもちゃになりそうなものを探しに行っていた。すると突然 茂みの中から、「人」が現れた。

そいつは、細長い黒い謎の物を持っていた。

俺とヨルは、警戒して逃げようとしたが、周りは 囲まれていて、逃げれる隙は無さそうだった。

体が震える、呼吸が荒々しくなる。

突然、人間は俺たちにこう言い放った。

「我々人類の傘下に入れ、そうすれば殺さないでやる。」

ただ俺たちは人間になんて服従するなんて考えなかった、歯向かうことを選んだ。

ヨルとは心が通じ合っている気がして、心の中で合図をして一斉に飛び掛かった。 

そして、一人が消えてなくなった。

この世界で 死を見るのは初めてだった。

その後人間たちは 、少し、慌ててすぐに

「撃て!」

と言って、黒い物体を向けた。

金属と火薬の香りがした。

その弾は間違いなく俺を一直線に捉えた。俺は炎を使った後の硬直で動けない。

ここで終わる。

そう思い目をつぶった瞬間だった。

痛くない?

なんでだ。

そう思って 周りを見ると、ヨルがぐったりと、目を閉じていないが、今にも消えそうだった。

その体には穴が開いていた。

「ヨル!ヨル!俺なんか、庇わなくてよかったのに、お前が生きればよかったのに…」

ヨルの呼吸が荒く、細く、目には光がなくなっていく。

「そんなこと言わないでフォル、君は僕の大事な大事な家族なんだ。僕の命が終わろうと、君には生きてほしい。これは僕の願いだよ。」

そういうと、呼吸を荒げながら

ヨルはにっこりと笑った。

「ごめんな、ヨル。またいつか、いつか会おう。」

そう言い、最後に真っ黒で真夜中のような目をもう一度見た。

「ね!必ず。」

そしてそのまま俺は逃げてしまった。

目の前にいた人間は燃やした。

悲鳴と発射音が入り混じる中、必死に逃げた。

このまま集落に行っても見つかった時に迷惑をかける。

そう思って俺は、昔ヨルと作った、この秘密基地で、今も生活している。


「以上、それが俺がここにいる理由だ。

お前を助けたのはヨルと似ていたからでもある。」

フォルは涙をにじませながら、うつむいている。

「師匠は…師匠は悪くない。

 ヨルの望みは師匠…いやフォルが幸せになること    

 それを叶えないと意味はない。幸せになれ、フォル!」

真っ黒な夜空に月の輝きが優しく辺りを照らしていた。


おはようございます、こんにちは、こんばんは

和酢です。

今回は遂に師匠の過去編です。

なるべく1日1話目指してます。

応援よろしくお願いしますm(_ _;)m

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