花
昨夜の話を聞いたあと、師匠の元気はいつもよりなかった。
明るく振る舞おうとしている感じが伝わってくる。
なにか師匠を立ち直させられる案はないか。
そう考えていると、一つの考えが浮かんだ。
そうだ、散歩に行こう。
ふとそう思った。
「師匠!散歩いきましょうよ」
「え……ああそうだな、たまにはいくか」
その後、準備するといって家に入っていった。
師匠の気持ちもわかる、家族を失うのは辛い、本当に本当に。
そんな事を考えていると、師匠がやってきた。
「よし、行くぞ」
その言葉を聞き、ゆっくりと歩き始める。
四足歩行にはだいぶ慣れた。
いつも使っている川に沿ってくだり、気ままに歩く
ちなみに、俺は師匠について行っているだけだ。
「どこに行くんですか?」
そういうと、いつも通りの睨みで
「黙れ」
と言った。落ち込んでても変わらねえな。
そんなことを思いつつ、ついていく。
木々のざわめきと風の囁きが気持ち良い。
そうして歩いているとある場所で止まった。
花畑のようだった。一面が紫の小さな花で覆われている。
「ここはどこですか?」
そういうと、少し悲しそうな顔で言った。
「ここは、ヨルが死んだ場所だ」
え…?
「なんで連れてきたんですか?」
本心を言うと、師匠はいった。
「俺はこれまでここを来れなかった。
怖かったんだ」
「ただなお前にちゃんと話せた。
お前とならここにきてもいいって思ったんだ。」
「いつも、ありがとう、」
嬉しいが、少し恥ずかしいな。
俺は照れと嬉しさが混じった顔で笑った。
「そういえば師匠、この花何の花ですかね?」
長さが1.5メートルほどある、紫色の花がたくさん咲いている。師匠は少し考えた顔をして言った。
「これは、紫苑だな」
「紫苑?」
「そうだ、ヨルが好きだった花。
花言葉は確か、『追悼』……『あなたを忘れない』だったな。」
不意に、紫色の花々から白っぽい粒子が蛍のように浮かんだ。
(そうかヨル、お前も見てるんだな)
風が吹いてきた
蛍のような粒子は月の光の中を進んで、舞い上がった。
おはようございます、こんにちは、こんばんは
和酢です。
本日3話目!
頑張って投稿しますんでよろしくお願いしますm(_ _;)m
今回は閑話みたいなものです。




