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オレはおっぱいを揉みたいんだ  作者: はれ
第二章 おっぱいの感触を確かめるって、それもうおっぱいを揉むのと同じじゃ…
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25 おっぱい屋敷には夢が詰まってる

「あークソ……まだ気持ち悪りぃぞ……」

 

 口元を抑えながらの彰がそう言う。俺も同感だ。

 ――おっぱいメリーゴーラウンドで溜まった吐き気をトイレで解放させた俺たちは、未だに残る吐き気を紛らわすように辺りを歩き回っていた。

 それにしても、本当に気持ち悪かったなあのメリーゴーランド。なんで乳揺れなんて余計な機能を付けるんだよ。


「うぅ……まだ出そうです……」

「出すな七瀬。ここで出したらもうお嫁に行けないぞ」

 

 遊園地のど真ん中でゲーするのはいくらなんでもファンタジスタすぎる。そんな事をしたら今後の七瀬の人生はおじゃんだ。


「安心しろよ七瀬。オマエとライタはお嫁に行けるさ。行けないのははオレだけだから。だってオレ男だし」

「俺もだからな!? お前は俺が嫁ぐと思ってるのか!?」

「え……ライタ先輩、前田先輩と結婚するんですか?」

「しないよ!?」


 どうして俺の周りは、俺をまともに男として扱ってくれないんだ……というか、七瀬は俺によくセクハラだと言ってくるじゃないか。女のセクハラって事か……?

 女のセクハラ、たとえば美崎が七瀬の胸を揉みしだくとか、そういうのか……?


「おいライタ、エロい想像すんなよ、想像妊娠するだろ」

「し、ししししてないからな!? そんな想像してるわけないだろ! ていうか想像妊娠って使い方間違ってるだろ!」

「え……前田先輩妊娠してるんですか……?」

「どこをどうやったらそんな結論に至るんだよ! もしも彰が妊娠してた時の事を考えてみろよ! 気持ち悪すぎるだろ!」


 俺はそう言いつつ、自分も妊娠した彰の姿を脳裏に作る。 

 ――艶のある髪を背中まで伸ばす彰。悪ガキっぽい表情はどこか色っぽく、どこかに母親の気配を思わせるものだった。視線を下に移すと、もう随分と大きくなったお腹を抱え、俺に向かって微笑んできた。


「もうすぐ生まれそうだな、ライタ」


 ――そこだけ地声だった。


「うわああぁぁぁぁぁぁ――ッ!?」


 俺はすぐさまトイレに駆け込み、この日二回目のオゲゲを決め込んだ。


 ************************



「うぇ……気持ち悪すぎる……最悪な一日だ……」

「オマエが馬鹿なだけだろ」

「彰に言われたくないわこのおっぱいバカが」


 トイレでひとしきり吐き、俺達はそろそろ何かアトラクションを探すことにした。


「正直、もう何にも乗りたくないし、もう帰りたいんだけど」


 おっぱいに浸食されているだけならともかく、さっきみたいに健康に害を及ぼしそうなアトラクションは勘弁してほしい。

 そんな事を思っていると、ふと七瀬が話しかけてきた。


「あ、あの……ライタ先輩は、帰りたいんですか?」

「は?」


 急にそんな事を聞くもんだから、俺は少し面喰う。

 だが、七瀬の表情を見るに、どうやら本気で俺に聞いているらしい。

 その質問に困惑しつつも、俺は七瀬に返す。


「まぁ、別に俺は彰みたいにおっぱいが好きなわけじゃないからな……そもそも、アトラクションがおかしいし。つまり……つまらん、この遊園地」

「それじゃあ、つまらなくなければ帰りたくなくなるんですか?」

「え……まぁ、そうなんじゃないか」

「それじゃあ、友達っぽい事しましょう!」


 ――友達っぽい事?

 と聞き返そうとしたその瞬間、俺の腕が七瀬の腕に絡み取られた。

 七瀬の腕が、俺の二の腕とぶつかり合う。それだけではなく、七瀬の豊満な胸に俺の腕がうずくまっていて――こそばゆい感覚が俺の脳内にダイレクトアタックを行ってくる。

 そう、これは――


(う、腕組みされてる……?)


 来田氏、齢19にして初めての腕組み体験である。

 嬉しくないかと言われたら、そんな事はない。確かに嬉しい。だけど――


「友達っぽい事がどうして腕組みなんだぁぁぁ――ッ!?」

 

 そっちの方が気になって、当たってくる胸の感覚に集中できない事だけが残念だった。


おっぱい屋敷どこ行った

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