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オレはおっぱいを揉みたいんだ  作者: はれ
第二章 おっぱいの感触を確かめるって、それもうおっぱいを揉むのと同じじゃ…
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24 おっぱいメリーゴーラウンドには乗るなよ! 絶対だぞ!

「こちらおっぱいメリーゴーラウンドです。こちらから乗れますよー」

「あのすいません。おっぱいメリーゴーラウンドって何ですか」

 

 頭におっぱいを乗せた遊園地のスタッフさんが笑顔で話すのを見て、俺も笑顔になる。


 ――俺は顔が引きつってるだけだが。


 ……それにしても、ほんとにおっぱいしかないんだな、この遊園地……。


 ************************

 

 ~数十分前~


「これおかしいですよね!? なんですかおっ――コホン、この遊園地は!」

「そうだよな! 七瀬もそう思うよな! 分かったか彰!」

「いや、オレに言われても知らねぇよ……」


 俺たちは権田遊園地にいくはずだったのに、何故か『おっぱい遊園地』という場所に来ていた。これ異世界転生されたって言った方がまだ説明がつくんじゃないの? おっぱいの異世界。やだなそれ。

 そのおっぱい遊園地を見てギャーギャー騒ぎ立てる俺と七瀬に対し、彰は特に動揺する事もなく遊園地を眺めている。


「ま、ここが権田遊園地なのは間違いないんじゃねーの? 調べてみろよ」

「自分で調べろよ……えっと、『権田遊園地 おっぱい デカい』と……」

「結局調べてんじゃねえか」


 横からちょいちょいうるさい彰の言葉を無視しつつ、俺は検索結果を待ち望む。

 スマホの読み込みが終わり、最初に出てきたのはおっぱい遊園地の公式サイトだった。そのサイトを開くと、トップページに大きく『お知らせ』という文字が書かれており……


「えっと……『当遊園地のご利用、厚くお礼申し上げます。このたび、権田遊園地はおっぱい遊園地と改称し、大幅リニューアル工事を実施いたします。その間、権田遊園地は入場することが出来ませんので、ご了承ください』ええと、日付は二〇十八年、五月八日……丁度一年前か、あ、追記がある。なになに……『追記。無事リニューアル工事が終了致しました事をお伝えいたします。今後もおっぱい遊園地をお願いいたします』だと……!?」


 って事は、本当にこの遊園地、元々は権田遊園地だったのかよ……!?

 

「いつの間にそんな事に……あ、前の画像が載ってる」

 

 ここがまだ権田遊園地だった頃の画像をまじまじと見つめる。この画像は遊園地を正面側から撮影したもので、見えるアトラクションは――紅茶のカップをそのまま大きくしたようなコーヒーカップ、美麗な馬が跳ねるメリーゴーラウンド、赤い車両が縦横無尽に駆け巡るジェットコースター。そして、遠くにそびえたつ、この遊園地の名物でもあった観覧車。

 その画像を見た後、視線を今の景色に戻す。アトラクションの場所は変わっていない。ただ変わっているのは、外観が全ておっぱい仕様になっている事だ。


「おかしいよな!? この遊園地やっぱりおかしいよな!? なんでリニューアルをするのにおっぱい仕様にする必要があるんだ!?」

「今時、目新しさがなけりゃ生きていけねぇんだろ。発想を柔らかくするのが大切なんだよ」

「柔らかいのはこの見た目だよ!」


 ――入りたくない。こんな遊園地入りたくない。絶対ろくでもないに決まっている。

 と、俺は来て早々退却の構えを取るが――それを気にも留めない男がいた。


「うーっし、じゃあ入るか。ほら、早く来いよ七瀬」


 当たり前のように受付に近づいていく彰は、七瀬を手招きする。

 だが、七瀬がそれについていくとは思えない。だって、セクハラに敏感な女の子がこんな遊園地に入るわけがないからだ。二体一なら入らない方に傾くはずだ。

 そんな俺の企みは、当然のように上手く行かないわけで。


「は、はいっ。今行きます!」

「うぉぇい!? 行くの!?」

 

 駆け足で彰についていく七瀬。なんだか裏切られた気分だ。


「ん? どうしたライタ。来ねぇのか? じゃあ一人で帰ってもいいぞー」

「う……わ、分かったよ! 行けばいいんだろ行けば!」




 ************************


 

「こうして、今俺はおっぱいの上に乗っているのである」

「どうしたライタ。誰に向かって話しかけてんだよ」


 とりあえず遊園地に入った俺たちは、最初に目に留まったメリーゴーラウンドに乗ろうという事になったのだが――このメリーゴーラウンド、明らかにおかしい。

 まず、本来は馬に乗るはずだ。にも拘わらず、その馬がおっぱいに似た物に――というか、明らかにおっぱいっそのものに乗っている。

 おっぱいが上を向いたような形になっており、その片房に俺が乗っている形だ。


「でも、この棒は普通のメリーゴーラウンドと一緒だな、それは良かった」


 俺はメリーゴーラウンドには必ずある、天井から床まで伸びている棒をさすりながらそう言った。

 すると、隣で他のより大きめのおっぱいに乗っている彰が話しかけてきた。


「よく見ろライタ。この棒、おっぱいの天頂から伸びているし、何より色がピンク色だ。つまり――これ、乳首だぞ」

「はあぁぁぁぁぁぁぁ――ッ!?」


 うわほんとだ! これなんかピンク色だよ! 俺さっきさすっちゃったよ!

 衝撃の事実に戦慄していると、後ろから、


「あの……このメリーゴーラウンド、おかしくないですか?」

 

 と、七瀬の声が聞こえてきた。

 七瀬はメリーゴーラウンドにはよくある椅子に座っているのだが、その椅子は見た目がおっぱいなのに、形を無理やり椅子に変えている為、めちゃくちゃキモイ。なぜそこは椅子にこだわってしまったのだろうか。


「おかしいのはこの遊園地の上乳から下乳までだよ」


 そこまで言った時、ふと下の方から小さな衝撃が伝わって来た。

 どうやらメリーゴーラウンドが動き出したらしい。


「動きは普通のメリーゴーラウンドと一緒なんだな……」


 メリーゴーラウンドは前に進みながら、ゆっくりと上下へ移動していく。傍から見たらおっぱいが回転しているというとんでもない絵面なんだろうが。

 

「まぁ、こうしている分にはただのメリーゴーラ――うぇ?」

 

 唐突に謎の揺れを感じ、俺は素っ頓狂な声を出してしまう。

 な、何だコレ。前への動きとも上下運動とも関わってない、謎の揺れを感じるぞ? 地震か?


(ち、違う。これは地震じゃない。これは……乳揺れを再現しているのか……ッ!)


 どういう原理かはさっぱり分からんが、ランダムでおっぱいを揺れ動かして乳揺れを再現しようとしているのだ。何て余計な事をするんだ……!

 全身運動、上下運動、更に不規則な揺れが同時に襲ってくる。その新感覚を味わっていくうちに、俺は不思議な感覚に包まれてきた。それは――



 ************************



「ご利用ありがとうございましたー!」


 遊園地スタッフの声と共に、俺たち三人はおっぱいから降りる。そして一瞬のためらいもなく――三人は駆け出した。

 全速力でそこへと向かい、洗面台を抜け、個室の扉を開き――鼻を突くような匂いを気にもせず、俺はぶちまけた。


「おええっ! うえぇっ! ぶえええぇぇぇぇ……」


 二度と乗らねぇ。俺がそう心に決めた思い以外は、全てトイレへと流れ出ていった。

 


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