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オレはおっぱいを揉みたいんだ  作者: はれ
第二章 おっぱいの感触を確かめるって、それもうおっぱいを揉むのと同じじゃ…
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18 オレはおっぱいの感触を知りたいんだ

「それでだな、ライタのせいで本筋から話が逸れちまったんだが」

「百人が百人お前のせいって言うだろうがな」


 ――俺の濡れ衣騒動が一段落した所で、彰が本来の話をすることになった。

 彰の要求はただ一つ。それは――


「オレが七瀬に頼むことは――オマエのおっぱいの感触を教えてほしい。それだけだ」


 そう、彰の頼みは七瀬の胸の感触を知ることだ。

 

(でも、おっぱいの感触を知りたいっていうのは『おっぱいを揉みたい』って言ってるのと同じのような気がするんだけどなぁ……)


 揉まずにおっぱいの感触を知ることなど不可能。つまりは知る=揉むって事なんだろう。というか彰がそう考えてなかったら驚く。

 などと考えている中、彰の言葉を聞いた七瀬は訝しむような表情を作っていた。


「それはさっきも聞きましたけど……前田先輩、それって立派なセクハラですよ? まずそこを分かっています?」


「それがどうした」

 

「何開き直ってんのお前!? それがどうしたじゃねえよ! 立派なセクハラをその発言で受け流せると思ってるの!?」


 あぐらをかきながら開き直った彰に対し、俺は考えを放棄して突っ込まざるをえない。

 なんだこいつ。セクハラをそれがどうしたってもはや百年に一度の風雲児だろ。

 などと再び思考がわき道に逸れそうになるが、七瀬は心底呆れたように溜め息をつき、話を進めた。


「まぁ、セクハラの件は一旦いいです。どうせやめないんでしょうし。それより本題の、おっぱいの感触を知りたいって話ですけど――要は、おっぱいを揉ませてほしいって事ですよね?」


 ――やっぱり、そうなるか。

 彰の切り出し方から見ても、七瀬がそういう反応をするのは予想出来ていたことだ。

 問題は、彰がここからどのような切り返しを行うか。いや、彰の脳内で感触を知る=揉むってなってたらもう積みだけど。

 俺は7:3くらいで彰が効果的な返しを出来ないと予想。多い方に有泉君賭けておこう。

 ――だが、彰は嘘をつくような表情もせずにこう言った。


「いや、違う。オレが言ってんのは、おっぱいの感触を知りたいという事だけだ。揉む気持ちなんて

揉むほどもない」


 そう、言い放った。


「……え、えっと、そのだから、私が言いたいのは――」

「彰、それだとその二つの違いが分からないだろ。感触を知るっていうのはどういう事をするんだよ」

「どういう事も乳もねえよ。おっぱいの感触を知りたいっていうのはそれだけの意味だ。七瀬が、オレとライタに、おっぱいの感触を教えればいいんだ」

「いや、俺は別に知りたくはないんだが」

「七瀬が、オレとライタに、おっぱいの感触を教えればいいんだ」

「なんで二回言った!?」


 七瀬が困惑していたので俺が助け舟を出すと、彰がこれまたよく分からない事を言ってきた。

 彰に対して、七瀬がおっぱいの感触を教える……? って事は、口頭で伝えればいいって事か?

 


「じゃ、じゃあ、私が前田先輩に、口でおっぱいの感触を伝えればいいんですか?」

「そういうこった。でもな、条件がある」

「――条件」


 ――うっ、なんか今の彰の言葉で、一気に嫌な予感がしてきたぞ。

 この感覚、彰が変な事を言い出すときに来るものだ。いや、普段から変な事言ってるけど、特に変な事を言う時にこいつが来る。

 という事は、彰がこれから言う事は――あの疑似おっぱい探しの時のような、超絶めんどくさいことに発展するぞ。

 ただ、俺にはそれを止める事も出来ず――ただ、彰の言葉に注視する事しか出来なかった。

 そして、彰が紡いだ言葉は――


「――七瀬のおっぱいの感触を、正確に、具体的に、どこがどういう感触かしっかり伝えて、寸分の狂いもなくオレに教えろ。範囲はおっぱいの端から端まで、勿論両方だ。それらの感触を伝えるんだ。それが――俺の出す条件だ」


 ――俺の予感は的中したと言えるだろう。

 …………ていうかそれ、普通におっぱい揉ませてほしいって言うよりセクハラじゃね?

 

「……それが、おっぱいの感触を知りたいという言葉の真意ですか」

「これでも妥協してんだぜ? ほんとはライタにもやらせるつもりだった」

「え」


 今なんかとんでもない言葉が聞こえた気がするんだが、気のせいだろうか。

 

「それで、七瀬は受けてくれんのかよ」


 オレが人知れず震えている中、彰は七瀬に意思の確認をする。

 これは確かに、おっぱいを揉ませてほしいという話ではないだろう。確かにその通りではある。ただ、はっきり言って揉ませてほしい、と頼むより不埒なものだろう。

 これを七瀬が受けるとは思わないんだけどな……

 と、俺が七瀬に視線を送ると、七瀬は顎に手を当てて何かを考えているようなポーズ。

 ――まさか、受けるかどうか悩んでいるのか? 

 有り得ないとは思う。だけど、七瀬もいまいち考えが読めない奴だ。この頼みにどう返答するかは分からない。

  そこで、七瀬は顔を上げた。彼女の返答は――


「……分かりました。その頼み、受けさせてもらいます」

「……!」


 七瀬の言葉に、俺は少なからず驚いた。

 まさか、七瀬がこんな頼みを受けるなんて……

 

「――でも、私にも条件があります」

 

 七瀬は体一つ動かさず、そう言った。

 条件。つまり、彰と七瀬の条件の交換。

 彼女は彰の条件に、条件を持ち出すことで叶える――いわゆるwinwinの関係を作り上げようとしているのだ。


「――私の頼みを、聞いてください。これが私の条件です」

 


 


第二章、スタート。

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