6話・先生とナオ
ミスリル実験の翌日の昼間
「お久しぶりです!ナオ様!」
「お久しぶりです。ドグート先生」
シイナ・ネル・ドグート先生。三つ編みメガネのドジっ子先生だ。いや、ドジっ子というのは失礼なんだけどさ!本当に漫画に出てくるドジっ子そのものなんだよ!
「初めまして、リリア・アイ・カトリアです。よろしくお願いします」
「あ、し、失礼しました!シイナ・ネル・ドグートです。ナオ様の家庭教師にお伺いいたしました!」
「聞いております。どうぞ中庭をお使いさださい」
うーん、リリアの丁寧な口調久々に聞いたなー。まぁ俺も久々に丁寧に話したけどさ。
中庭に移動して
「えぇ!ナオ様魔力の放出出来るようになったんですか!?」
「はい!ミスリルの力を借りて感覚を理解しました!」
「ミ、ミスリルですか…さすが公爵家…」
「それなのに魔法の発動は出来ないんですよね…」
「術式も完璧だし普通なら今のナオの状態で発動するはずなのに不思議よね」
「ふむふむ…私も在学中に文献で読んだだけですがごく稀に魔力量が多い人には魔力の特色がでることがあるそうなんです」
「特色ですか?属性じゃなくて?」
「はい。属性を色と例えると特色は魔力の粘度のようなものですね。詰まるところ魔力の触感のよう物です。通常、この触感は水のような物なのですがナオ様の魔力はおそらく他の感触があるのでしょう」
「だから通常の魔力を使うために作られている術式だとナオにはあっていないってこと?」
「おそらくそのとうりだと思います、リリア様」
ふむ…なら既存の術式では俺の魔力は使えないと。自分で作るとか?いやー、魔法ってものが理解できてないのに自分用に作るかぁ…無理じゃない?第一、魔法ってプログラミングみたいに自由に組み合わせを変えられるようなものじゃないみたいだし…
「うーん…」
「ナオ様、私から一つ提案が」
そういうとドグート先生はいつになく真剣な表情で、
「王立学園の実習研究学部を目指しませんか?」
と、言った。
「え!?」
「王立学園ですか?」
「はい、この国で最も入学難易度が高い学校であり、最も優れた研究機関でもあります。基本的には6つ学部に30人ずつ分かれて入学します。経済、魔法、芸術、医療、政治法学、自然学です。ですが、一つの学部だけは例外です」
「ドグート先生、ナオなら入れるかもしれないと…?あの学部に?」
「リリア様はご存じでしたか。私はリリア様も十分あり得ると思いますよ?」
「えっと…さっきからなんの話…?」
「あ、すみません。先程も言いましたが王立学園は6つの学部に分かれています。しかし、例外として実習研究学部があります。この学部は全学部の授業を受けることができ、国中のありとあらゆる所、物を調べる権利が与えられます。本来は立ち入り禁止になっている古代遺跡なんかも対象です。実習研究学部は文字通り自身で研究を自由にする学部なのです」
「しかも、この学部は研究費として一人一人に年間300万アルムスも与えられるわ」
「す、すごいところだな…」
好きな研究が出来て研究費、資料まで自由にさせてくれる学部か…とんでもないところだな王立学園…
「今後ナオ様の指導をするにあたって何か明確な目標を、と考えていましたがいかがでしょうか?実習研究学部ならナオ様の魔法についてもより詳しく調べることができるはずです」
「ドグート先生…うん、決めた。ドグート先生!その目標でお願いします!」
「分かりました。それではビッシバッシ行くので覚悟してくださいね!」
読んでくださってありがとうございます!
誤字脱字などがありましたら教えていただけると嬉しいです!(コメントや反応もお待ちしてます!)
お久しぶりです…前回も同じことを書いたような気がします…お話が全然進まなくてすみません…
内容ですが今回からナオ君の新たな目標が出来ましたね!王立学園実習研究学部…実際にあったら是非とも入りたいものです。




