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異世界科学  作者: ふとん
第一章•魔法に憧れて
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幕間•初めてのこと

Sideリリア


今日は初めての森への探索だ。お父様が言うには王国でも指折りの魔法使いと言われているクーゼル様とその次男が一緒に行くらしい。次男は私と同い年であり、とても優れた頭脳を持っていると聞いた。そして、魔法が使えないことも。


「…魔法、私が使ったら傷つけてしまわないかな…」


鏡の前で自問する。

真っ白な髪にお父様譲りの青い目。自分で言うのもなんだけど整った顔をしていると思う。生まれながらにして勝っている人。そう思われても仕方ないだろうし実際そうなのかもしれない。魔法だって言わずもがな。魔法を使えない人の目に自分はどう映るだろうか。

そんな自分のことに少し嫌気がさしていた頃。


コンコン


「リリア、そろそろ行こう」

「はい、お父様」


ーーーーーー


魔道伯邸にて


「久しぶりだね、キルス。前回の国議会ぶりかな?」

「あぁ、あれは酷かったよね。危うく差別的な法案が通りそうになっててさ」

「大変だったね…本当に。あ、そうだナオは今給仕が予備に行ったところだからすぐ来ると思うよ。それで、えっと初めましてかな?私はクーゼル•フィン•アストライト。よろしくねリリアちゃん」

「あ、失礼しました。リリア•アイ•カトリアです。本日はよろしくお願いします、クーゼル様」


しばらく話していると。


「あぁ、ナオ来たか」

「父さんこの馬車って…」


奥の階段から一人の男の子が降りて来た。黒髪黒目に可愛い顔立ちをしていてどこかクーゼル様の面影を感じる顔。アストライト魔道伯家の次男だ。私が彼を観察していると、


「ほら、リリア」


お父様が自己紹介を促して来た。


「リリア•アイ•カトリアよ。よろしく」

「あ、え、えっと。ナオ•フィン•アストライトです。初めましてリリア様」

「な、、、あなたの様な立場の人にに様付けで呼ばれるのは気持ち悪いわね」

「えっと…?」


えっと…?媚を売って様付けしているわけじゃないの?


話しているうちに彼が自分の立場を理解していなかったことをした。やってしまった…と思った。初対面で裏があったわけではない相手に気持ち悪いなんて…

馬車の中ではずっと後悔と申し訳なさでいっぱいだった。ついナオのことを見続けてしまった。


ーーーーーーー


馬車が目的地についてナオを見ると体を伸ばしていた。


確かナオって魔法が使えないのよね。危険な森に入るし、剣でも持っといたほうが安全かな。そう思って私はナオに声をかけた。


「ナオ、あなたは魔法が苦手だったわよね」


またやってしまった…同年代に声をかけるなんてこと初めてだったからだろうか、言葉を間違えた…

でもナオは特に気にした様子もなく、


「うん、色々試したりしてるんだけどね。なかなかイメージが掴めないというか分かりにくいんだよね」


と軽い感じで返してくれた。

正直に言うと嬉しかった。初めての同年代との会話だ。安堵と喜びそれから少しの期待、いろんな感情が混ざっていた。


結局クーゼル様の助言もあってナオはナイフを使うことになった。初めての戦闘で緊張もしたけどナオが前に出てくれて少し心が軽くなったと思う。後から出たクマは怖すぎてつい叫んでしまったけど…


そんなことがありつつも洞窟に辿り着き、帰路につき、とても充実した一日だった。

読んでくださってありがとうございます!

誤字脱字などがありましたら教えていただけると嬉しいです!(コメントや反応もお待ちしてます!)

不定期更新になるので書けたら上げていくので気長に待っていただけたら幸いです。


リリアちゃんはちょっぴり恥ずかしがり屋で言葉選びが苦手です。なので言葉と本心が少し離れたりして毒舌なのかなっと思われてしまったりします。

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