12話•これからのこと
屋敷に戻って来た俺たちは入浴をして夕食を食べた。今夜はキルスさんとリリアも魔道伯邸に泊まるということで父さんとキルスさんそして、母さんは三人でお酒を飲んでる。
そして俺はというと…
「あの、リリア。そんなに見られていると書きずらいんだけど」
今日のことをレポートにまとめていたらお風呂から上がったアリアが部屋に入って来てレポートを覗き込んでいる。
というか、お風呂上がりのリリア可愛すぎる!パジャマ姿なのも、お風呂上がりだから少し湿っている感じとかも!可愛さを底上げされてる!
「気にしないで。あなたの書いてるものすごい興味深いこと書いてあるから読んでいるだけよ」
いやいや!近いんですよ!心臓が持たないんですよ!
「ねぇ、この部屋に置いてある大量の紙の束って全部あなたが書いたの?」
「うん?あぁ、僕は魔法が苦手だからね。他のことで埋めたいんだよ。それにこうやって色々まとめて研究していったら魔法にたどり着けるかもしれないでしょう?」
「強いのね。私があなただったら耐えられなかったと思うわ。魔道伯の子供として生まれ、魔力にも恵まれているのに魔法が使えない…こんなの2歳には重すぎるわ」
「リリアも2歳でしょ…うーん、そうだなー。例えばさ、なんで僕たちはこの地に立っていられると思う?」
「?何を言ってるの?」
「うーん。じゃあ例えばりんごが木から地面に落ちるのはなんでだと思う?」
「りんごが重くなって木から取れてしまうから?」
「うん。それならどうして地面に落ちるの?重さで取れてしまうなら空中にだって浮くこと出来るよ」
「えっとそれは…」
「正解はこの星に引き付けられているからでした。磁石って知ってる?磁石がナイフを引きつける様に、僕たちが住んでいるこの星というのも僕らを引き付けているんだ。人間に限らず、木も、動物も、水や空気、おそらく魔力だってこの星にとどまるにはこの星に引っ張られる必要がある」
「そ、そうなのね」
「あんまり分かってないでしょ?まぁ、つまり研究をすることは魔力に対する理解を深めることにつながるんだよ。そして何より楽しい!この世界のことをもっと知ることが出来る!」
「あ…」
「僕は絶対に諦めたくない。何がなんでも魔法を物にする。だってこれが僕の夢だから」
「そう…なら、うちに来ない?あなたのレポートも研究も面白そうなものばかりで今日だけじゃ知り切れないわ。だからうちで研究して。うちなら魔法以外の知識だって多くある。それにあなたは剣術をしっかり習う方がいいと思う」
「剣を?確かに学べるならそれに越したことはないけどいいの?」
「もちろん。と、友達なんだし…。そ、それに!魔法を使える様になるまでの間に戦う術がないのは危険でしょ?」
「確かに…。うん!分かった。明日父さん達に話してみようかな。それでなんだけどさ…」
「分かってるわよ。私からもお願いするから安心して。あなたの魔法完成させましょ」
「うん!よろしくね!リリア!」
読んでくださってありがとうございます!
誤字脱字などがありましたら教えていただけると嬉しいです!(コメントや反応もお待ちしてます!)
不定期更新になるので書けたら上げていくので気長に待っていただけたら幸いです。
リリアとナオの約束。これが二人の未来にどう影響するのか楽しみですね。次回で第一章は終わりとなります。第一章のあとは幕間を挟んで第二章とさせていただきます。




