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ブラック・エンジェル・ユニバース  作者: Leon Black Angel


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397/413

第393話:最後の稲妻

第11シーズン第393話「最後の稲妻」。

圧倒的な実力でナンドの仲間たちを沈めた叔父ライカー。組織オメガの精鋭というその名は、ただの称号ではなかった。全ての力を封じていた腕輪を外し、本気を見せるライカー。追い詰められたナンドは、己の限界を突破できるのか。伝説の猛者を前に、アリーナはかつてない緊張感に包まれる。

挿絵(By みてみん)

スタジアムを支配するのは、重苦しい沈黙だった。

アリーナの反対側には、ナンド、ナナ、ダラムの三人。そして対面に立つのは、たった一人の男、叔父ライカーのみ。

足元の地面は、ライカーの溢れ出るエネルギーによってひび割れ、空気さえも震えていた。

「これこそが、物理的な純粋エネルギー……」

実況の声ですら、恐怖で震えている。ヴァーロンは腕を組み、かつてないほど真剣な表情を浮かべていた。

「ヴァーロンがここまで険しい顔をするなんて……」レオンが驚きを隠せない。

ヴァーロンは視線を逸らさずに答える。「ライカーは組織オメガの最高峰の一人だ。私やヴァンダーでさえ、まともに戦えば手を焼く存在だ」

レニでさえポケットから手を取り出し、興味深げに戦場を見つめる。

「面白い……ようやく見どころが出てきたな」

戦いが動いた。ナナが全速力で突撃し、ナリスのエネルギーを爆発させる。しかし、ライカーは無造作にそれを回避した。

「隙だらけだ」

一撃。ただの一撃で、ナナはアリーナの半分まで吹き飛ばされた。

ダラムが続いて飛び込むが、ライカーは片手でその拳を受け止める。

「力はいい。だが、技術が伴っていない」

CRAAAAASH!!

ダラムは地面に叩きつけられ、立ち上がることさえままならない。

「二人まとめて……圧倒しただと!?」

観客のどよめきがスタジアムを支配する。しかしライカーの標的は一人だった。

「さて、生き残りよ」ライカーがナンドを見据える。「ようやく、お前と向き合えるな」

ナンドは拳を握りしめ、青く、白く、黄金の輝きを纏う。

「……あんたに昔のことを思い出させるつもりはない」

ダラムが立ち上がろうとするも、ライカーの一撃で完全に戦闘不能となった。審判の声が響く。「ダラム、場外!」「ナナも戦闘不能!」

ついに、アリーナにはライカーとナンドだけが残された。

ライカーはゆっくりと、両腕の黒いブレスレットを外した。

CLANG――。

金属音が響いた瞬間、スタジアム中の空気が変わった。

膨大なエネルギーが奔流となって溢れ出し、ライカーの髪が逆立つ。足元の地面がさらに深く沈み込んだ。

「……本気、か」

ヴァーロンの呼吸が止まる。

「ナンド、逃げろ!」と叫ぶレオンだが、当の本人は笑っていた。恐怖を感じながらも、その瞳には情熱が宿っている。

「ようやく……求めていた相手だ」

二人の猛者が対峙する。かつてない死闘の幕開けに、観客の誰一人として息をすることさえ許されない。

二つの力。二つの魂。ただ一人だけが、この戦いを勝ち抜く。

(第393話・完)

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

ライカーの圧倒的な力の前に、ついに「本気」が解放されました。次回、いよいよナンドと伝説の激突です!

【重要なお知らせ】

皆様により物語を楽しんでいただくため、作者より新しい取り組みを開始しました!

各エピソードにはキャラクターたちの姿がわかる「挿絵イラスト」を掲載しています。ぜひ、彼らの表情や雰囲気を想像しながら読み進めてくださいね。

また、作者プロフィールページでは、キャラクター個別のイラストとともに詳細なバイオグラフィも公開中です!

「このキャラが気になる!」「もっと活躍が見たい!」というご意見は、ぜひコメント欄で教えてください。皆様の応援が、今後の物語の展開を決める鍵になります!

次回も手に汗握る展開が待っています。引き続き応援よろしくお願いします!

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