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ブラック・エンジェル・ユニバース  作者: Leon


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第364話 『選ばれし16チーム』

ついに大会参加者が発表される日がやってきた。

K11全土が期待と興奮に包まれる中、それぞれの戦士たちは己の力を磨き続けている。

だが、この大会はただの娯楽ではない。

未来を変える者たちの戦いが、今まさに始まろうとしていた――。

その朝、K11の空は青く輝いていた。

巨大なアリーナはまだ建設途中だったが、その姿はすでに惑星の象徴となりつつあった。

天へ伸びる金属の塔。

空中に浮かぶ観戦プラットフォーム。

XP人技師たちと各種族の職人たちが忙しく作業を続けている。

本来なら誰もがその光景に目を奪われるはずだった。

しかし、この日だけは違った。

誰もアリーナを見ていない。

なぜなら――

大会参加チームが正式に発表されたからだ。

K11中央広場。

巨大ホログラムの前には、信じられないほどの人だかりができていた。

子供たちは走り回り、大人たちは勝敗予想で盛り上がる。

すでに賭けを始めている者までいる。

「どいてくれぇぇぇ!!」

ナンドが超高速で人混みを突破した。

「見えねぇだろうが!!」

その後ろからレニが現れる。

「お前は子供か。」

「うるさい!」

「いきなりヴァロンと当たったらどうするんだよ!」

その瞬間。

ホログラムが輝き始めた。

【チーム1】

シルス セラフィナ サラ

「厄介なチームね。」

ザイラが腕を組む。

ジュンも真剣な顔になる。

「シルス一人でも危険なのに……。」

【チーム2】

レオン ダリアム ソル

会場が一気にざわつく。

「アレスの娘だと!?」

「反則だろ!」

「優勝候補じゃねぇか!」

キラが不敵に笑った。

「早く当たりたいな。」

すると背後からソルの声。

「奇遇ね。」

「私もそう思ってた。」

二人の視線がぶつかる。

空気がわずかに震えた。

ナンドは額を押さえた。

「始まった……。」

【チーム3】

レニ カム 長老カミ

黒炎族たちが歓声を上げる。

「将軍が戻ってきた!」

「今度こそ勝てる!」

しかしレニは冷静だった。

「油断するな。」

「この大会に弱者はいない。」

【チーム4】

ララ ザイラ キラ

レオンが思わず呟く。

「それは禁止カードだろ……。」

ザイラが笑う。

「怖い?」

ララは腕を組んだ。

「今のうちに祈っておくことね。」

キラの視線はすでにソルへ向いていた。

【チーム5】

ナンド ナナ ダラム

「宇宙最速チーム参上!!」

ナンドが胸を張る。

ナナは呆れ顔だった。

「恥ずかしいから黙って。」

【チーム6】

ヴァロン 時の双子

その名前が表示された瞬間。

広場から笑い声が消えた。

誰もが息を呑む。

レオンでさえ表情を引き締めた。

「災害だな。」

ナンドが呟く。

リュウも頷いた。

「時間操作とヴァロン……。」

「最有力候補だ。」

その後も次々と強豪チームが発表される。

雷光の双子。

黒炎三人衆。

ヴァルダリア戦争の英雄たち。

虚無を喰らう者たち。

白嵐の子供たち。

血の軍団。

エーテルの魔術師。

黄昏の騎士団。

どのチームも一筋縄ではいかない。

数時間後。

K11全体が熱狂に包まれていた。

誰もが強くなろうとしている。

誰もが勝利を求めている。

誰もが未来を変えようとしている。

レオンたちの訓練場。

「目標は単純だ。」

レオンが言う。

ソルは即答した。

「優勝。」

「その通り。」

ダリアムは苦笑した。

「問題はそこまで生き残ることだな。」

ソルは笑う。

「大丈夫。」

「倒れたら私が運ぶから。」

「余計なお世話だ。」

一方。

ララたちのチーム。

キラは遠くのソルを睨んでいた。

「問題はあいつ。」

ザイラが肘でつつく。

「大会を見なさい。」

リュウたちの訓練場。

カタリナはいつものようにリュウの腕を掴んでいた。

「もう一回合わせよう。」

ジュンは無言で背を向ける。

リュウは頭を抱えた。

大会前から胃が痛くなりそうだった。

そして。

K11最上階。

ヴァロンは建設中のアリーナを見下ろしていた。

背後には時の双子。

「心配ですか?」

一人が尋ねる。

ヴァロンは首を振った。

「いや。」

小さく微笑む。

「興味があるだけだ。」

「何に?」

ヴァロンは空を見上げた。

「世界を先に変えるのは――」

「この大会か。」

「それとも戦争か。」

彼の視線の先では、

完成間近の巨大アリーナが静かにそびえ立っていた。

まるで近づく嵐を待つように。

――続く

ついに大会出場チームが出揃いました!

今回のエピソードは本格的な大会編への導入回となります。

それぞれのチームが抱える思惑や因縁、そしてライバル関係が今後どのような形でぶつかるのか。

作者自身もとても楽しみに書いています。

次回からはさらに熱い訓練と、新たな事件が動き始めます。

ぜひ次回もお楽しみに!

それではまた次回お会いしましょう!

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