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ブラック・エンジェル・ユニバース  作者: Leon Black Angel


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231/245

黒き天使 — 第231話 『宇宙の重み』

ここまで『黒き天使(Anjo Negro)』を読んでいただき、本当にありがとうございます。

戦いは一度静まりましたが、物語はさらに大きな領域へと進んでいきます。

今回のエピソードでは、「宇宙の戦争」だけでなく、「霊的な戦い」が本格的に描かれます。

そして、キャラクターたちの信念や選択が、これまで以上に重要になっていきます。

静かな回でありながら、物語の核心に触れる重要な回です。

ぜひ最後までお楽しみください。

回復室。

柔らかな光。

静寂。

ララがゆっくりと目を開ける。

まだ弱い呼吸。

ぼやけた視界――

だが次の瞬間。

彼女の視線が止まる。

レオン。

彼女のそばに座り、手を握っている。

瞳が揺れる。

涙がこぼれる。

「……レオン?」

震える声。

「もう……会えないと思った……」

レオンは顔を上げる。

穏やかな笑み。

揺るがない眼差し。

「俺は止まらない」

彼は優しく手を握り返す。

「これからは――」

「イエスと共に歩む目的が、もっと大きくなる」

沈黙。

ララは体を起こし――

そのまま彼に抱きつく。

「怖かった……」

レオンは強く抱きしめる。

「俺もだ」

そのまま二人は動かない。

戦いも。

混乱も。

そこにはない。

ただ――

“存在”だけがあった。

――

場面転換。

会議室。

張り詰めた空気。

ヴァロン。

ヴァンダー。

ドリア。

ラウラ。

リウ。

そして幹部たち。

完全な沈黙。

ヴァロンが前に出る。

「まず――謝らせてくれ」

視線が集まる。

「お前たちが一番必要としていた時に――」

「俺はいなかった」

一瞬、目を伏せる。

「だが、あの時の俺は……重傷だった」

「回復には時間がかかった」

静寂。

「俺のしもべであり、友でもある――」

「ヴィデウ」

ざわめき。

「彼が、最後の瞬間に俺を救った」

「創造主は、まだ終わらせていないと言っていた」

沈黙。

「宇宙を消すためではない」

「救うためにだ」

空気が変わる。

ヴァロンは顔を上げる。

「俺は遠くの世界を見てきた」

「お前たちの知らない場所を」

緊張が走る。

「だがそこで見たものは――」

「平和とは程遠い現実だった」

静寂。

「人はまだ分かり合えない」

「争いをやめられない」

一拍。

「そして今――」

声が重くなる。

「もっと大きな戦いが始まっている」

全員が息を呑む。

「スピルリでもない」

「クリザードでもない」

「霊界での戦争だ」

空気が凍る。

「悪魔たちが――宇宙の支配権を主張している」

ざわめき。

「創造主は干渉すべきではないと」

「自由意志を理由に」

沈黙。

「だが愛ゆえに――」

「これまで何度も干渉してきた」

そして――

「イエスは今、天の法廷に立っている」

緊張が頂点に達する。

「人間にはまだ希望があると」

「強いられて悪を行う者もいると」

深い沈黙。

「だが俺が見たのは――」

「平和の名の下に、虐殺を望む者たちだった」

空気が重く沈む。

ヴァロンは声を強める。

「すでに門は開かれた」

全員が凍りつく。

「異界の存在が――」

「宇宙各地に解き放たれている」

呼吸が乱れる。

「心が歪んだ者ほど――」

「支配される」

完全な沈黙。

――

ヴァンダーが前に出る。

「俺も見た」

全員が振り向く。

「創造主がイエスに命じた」

「レオンを救えと」

静寂。

「つまり――」

「まだ終わっていない」

彼は全員を見渡す。

「完璧な者はいない」

「だが――やり直せる」

一歩踏み出す。

「戦いは続く」

「だが一番重要なのは――」

一瞬の間。

「心を勝ち取ることだ」

「一歩ずつ」

――

場面転換。

未知の惑星。

静寂。

豪華で美しい景色。

ソルが立っている。

その隣に――アレス。

まだ傷を負っている。

だが意識ははっきりしている。

「なぜ戻らなかった」

低い声。

ソルは遠くを見る。

「最後の瞬間――」

「姉たちに封じられた」

静寂。

「岩に閉じ込められて」

「宇宙に放り出された」

アレスは目を細める。

「だが――」

「彗星にぶつかって、砕けた」

彼女は息を吐く。

「あれは岩じゃなかった」

一拍。

「都市だった」

沈黙。

「文明があった」

「争いも、支配もない世界」

静かな声。

「彼らは隠れて生きている」

「私たちからも――」

「捕食者からも」

アレスを見る。

「私は正体を明かさなかった」

「ただ、戦争から逃げたと」

沈黙。

「すべてを失ったと」

視線が鋭くなる。

「そして戻った」

「変装して」

「クーデターを見た」

「お前を待っていた」

――

アレスがゆっくり立ち上がる。

傷だらけの身体。

だが目は燃えている。

「俺は復活する」

オーラが揺らぐ。

弱く――しかし確実に。

「そして――」

「全員に報いを受けさせる」

炎がゆっくりと灯る。

より濃く。

より危険に。

続く――

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

今回は戦闘ではなく、「物語の核心」に踏み込む重要な回でした。

特に霊界の戦争や天の法廷など、スケールが一気に広がっています。

また、レオンとララの静かな再会は、戦いの中での大切な“支え”として描いています。

そしてアレスもまた、完全には終わっていません。

むしろここから、さらに危険な存在へと変わっていきます。

物語は次の段階へ。

これからすべてが繋がっていきますので、ぜひ引き続きお楽しみください!

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