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ブラック・エンジェル・ユニバース  作者: Leon Black Angel


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230/242

黒き天使 — 第230話 『炎に包まれた王座』

ここまで『黒き天使(Anjo Negro)』を読んでいただき、本当にありがとうございます。

戦場の勝敗が揺らぐ中、今度は“王の座”そのものが崩れ始めます。

信頼、裏切り、そして誇り――それぞれの価値がぶつかる瞬間です。

今回のエピソードでは、力だけではない「支配」と「正当性」がテーマになっています。

そして、新たな火種が静かに広がっていきます。

ぜひ最後までご覧ください。


クリザードの宮殿。

玉座の間。

柱に灯る炎が揺れる。

重苦しい空気。

その中へ――

アレスが現れる。

傷だらけの身体。

乱れた呼吸。

だが、それでもなお王の威圧は消えていない。

その前に立つのは――

妻たち。

元素の王たち。

そしてカエロン。

歓迎の空気ではない。

裁きの場だった。

炎の女王が一歩前に出る。

冷たい視線。

「見なさい」

彼女はアレスを指差す。

「これが、今の王よ」

沈黙。

「XPリアンの女一人で――ここまで堕ちた男」

ざわめきが広がる。

カエロンが前に出る。

重いオーラ。

「アレス……」

彼は手を上げる。

黒い炎が宿る。

「今日から――」

「このクリザードの王は、俺だ」

静寂。

アレスがゆっくりと顔を上げる。

その目が燃える。

「……俺を裏切るのか」

傷ついた身体から、それでも力が溢れる。

「全員……代償を払うことになるぞ」

カエロンはためらわない。

「お前ほど甘くはない」

一歩踏み込む。

「お前がどれほど危険か、俺は理解している」

黒炎が膨れ上がる。

「だから今、ここで終わらせる」

炎が放たれる――

その瞬間。

風を裂く音。

炎が、逸らされる。

誰も動けない。

完全な静止。

そして――

一人の少女が現れる。

ソル。

全員の目が見開かれる。

「……ありえない」

「スピルリで死んだはずだ……」

アレスの声が震える。

「……ソル?」

彼女は静かに全員を見渡す。

揺るがない意志。

「本気?」

「王を、こんな形で裏切るつもり?」

沈黙。

「挑戦もせずに?」

「誇りもなく?」

一歩前へ。

「私たちにも――ルールはある」

カエロンを見据える。

「父はカイロンに対して、不正はしていない」

「すべて正当な手順だった」

カエロンの拳が握られる。

「時代は変わった」

オーラが膨れ上がる。

「そしてお前は――死んでいるべきだった」

再び攻撃が放たれる。

だが――

ソルはアレスの身体を支え、

そのまま消える。

閃光。

二人の姿は消失した。

残された沈黙。

炎の女王が舌打ちする。

「……逃がしたわね」

カエロンを睨む。

「回復されたら終わりよ」

カエロンは振り向く。

冷たい目。

「聞け」

一瞬で静まる。

「アレスを連れて来い」

「生死は問わない」

オーラが広がる。

「成功した者には――俺の時代で特権を与える」

ざわめきが爆発する。

狩りが始まった。

――

場面転換。

会議室。

全員が集まっている。

中央にはヴァロン。

圧倒的な存在感。

重い沈黙。

ドリアは俯いたまま。

言葉がない。

背負うものが多すぎる。

ヴァロンは全員を見渡す。

「戦争は変わった」

静かに響く声。

「だから――」

「俺たちも変わる」

――

別の場所。

回復室。

静かな空間。

柔らかな光。

ベッドの上で眠るララ。

呼吸は安定している。

その隣。

レオンが座っている。

彼女の手を握りながら。

静かに見つめる。

疲れた顔。

それでも穏やかな表情。

「お前は、いつも戻ってくるな……」

小さく笑う。

「今度は俺が待つ番だ」

カメラが引く。

カエロンが王座を奪う。

アレスは姿を消し、追われる存在に。

ヴァロンは戦争を再構築する。

そしてレオンは、ララのそばにいる。

すべてが動き出している。

さらに大きな何かへ向かって。

続く――

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

今回は戦場ではなく、「王」と「支配」に焦点を当てた回でした。

アレスの立場が大きく崩れ、物語は新たな局面に入っています。

そしてソルの再登場――

彼女の存在は、この戦いにどんな影響を与えるのか。

さらに、ヴァロンによる新たな指揮。

ここからは“組織としての戦い”もより重要になっていきます。

それぞれの場所で、それぞれの戦いが進んでいく中、

すべてが一つに繋がる瞬間が近づいています。

次回も、ぜひお楽しみに。

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