その頃、エンジンは…:証拠探し
これは、エンジンが零達と合流するまでの二日間の間の出来事である。
「きっと、きっとどこかにあるはず。」
エンジンは家の中を隅々まで探していた。自信の叔父、ナガレの無実の証拠を。
「あの救世主が本当のことを言うとは思えない。きっと、四人で俺を騙そうとしているんだ。」
エンジンは洋服棚を探していると一枚のメモリーカードを見つける。
「これ、何だろう?」
エンジンはパソコンにメモリーカードを差し込み、データを読み込む。そこには、十年前から続いている冷暗施設計画の書類、一企業から過剰な献金を受け、その際に交わした領収書の写真。そして、国家予算をダラーミレニアムに横流ししている事実を綴った日記のようなものまであった。
「どうして…」
エンジンは愕然とする。あれだけ大見得切って庇った叔父が、実際に不正をしていたのだから。
「エンジン、何をしている?」
そこにナガレが帰宅する。ナガレはまるで家捜しに遭ったかのような部屋の惨状を見てエンジンに問いただす。
「叔父さん、救世主と、ゼンリンさん達の言っていたことは事実だったんですね。」
「答えになっていないぞ。」
「今日、俺達から上位プレイヤーの地位を剥奪しましたよね。」
「それがどうしたんだ?」
「その時、ゼンリンさんは叔父さんとミラージュさんから、救世主はミラージュさんから脅されていたって言われました。」
「なるほど、それがこの状況と何の関係があるんだ?」
「俺は、叔父さんの無実の証拠を探そうと必死になって家中を探しました。」
「それで、こんな状態なんだな。」
「叔父さん、如何してこんな事をしていたんですか!」
「これだから世間知らずの子供は…」
「えっ?」
「いくら兄さんのとは言え、見ず知らずの子供をいきなり育てなければいけなくなった私のことを考えたことはあるか?」
近況:残業&休日出勤ばっかり。書く時間がほとんどとれない…




