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社長からの手紙

 さて、ミラージュは中央のカジノ施設にいるんだよな。とにかく行かないと話にならないから行くか。

 「お~い、そこの救世主さん、あんたの会いたい人からお熱い愛のお手紙だぞ!」

 こんな時にゼンリンかよ。

 「愛のお手紙?なんだそりゃ?」

 とりあえず、手紙って言うんなら受け取らないわけにはいかないな。

 「確かに渡したからな。それから、最近は妙な真似をしているらしいじゃん?」

 「妙な真似?一体何の事だ?」

 「シラを切るならそれでもいいが、大人の忠告は聞いておいて損はないぞ。」

 「そんなこと言われちゃうと、やりたくなっちゃうのが救世主って奴なんだよ。」

 「そうかよ。とにかく、手紙は渡したから、今日の所はさらばだ。深入りするなよ、俺みたいにな。」

 ゼンリンは相変わらず意味深っぽい事だけ言って行っちまうな。それより、手紙の中身だ。手紙を開けると、見るからに高そうな紙でミラージュ直筆の手紙が入っていた。

『救世主レイ様

 近頃の救世主様の御活躍、他方から伺っております。国民の意見、感想等から我が国の価値観を御理解いただけますと当方としても大変納得できます。また、上位プレイヤーとの御交流はとても刺激的な毎日だと思われます。

 さて、本日この様な形で救世主様に御手紙を差し出しましたのには理由があります。是非とも一度、救世主様とお会い致したく御座いまして、手紙にしました所存です。救世主様のお住まいになられていた世界には、我が国に存在しない賭け事が存在していると耳に入りまして、今後の知識の為にも救世主様からお話を伺いたく思います。同封いたしました名刺に記載されています番号に御電話くだされば、何時でも対応いたします。救世主様からの御連絡、お待ちしております。

株式会社ダラーミレニアム代表取締役ミラージュ』

 長ったらしいこと書いてあるけど、要するに詮索するなって事と、会いたいから電話しろって事か。で、これが名刺か。とりあえず電話してみるか。流石に罠って事はないだろ。

 “はい、どちら様でしょうか?”

 これがミラージュの声か。前にカジノで聞いたときには声を張り上げていたみたいだけど、この落ち着いた声が本来の声か。

 「手紙をいただいたので電話をしました、救世主レイです。」

 “救世主様、御電話お待ちいたしておりました。”

 「会いたいって話だけど、こっちも準備があるから明日の夕方で大丈夫か?」

 “勿論構いません。場所は中央賭博場で大丈夫でしょうか?”

 「ああ。それで頼む。」

 “それでは、お待ちしております。それでは、失礼致します。”

 さて、これは帰って作戦会議だな。

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