ショットとの遭遇方法
探すとか言ったことを俺は後悔している。
「とは言ったものの、どこから探せばいいんだか…」
そう、ショットの居場所なんて俺は知らない。そもそも、ショットに関してのデータすらないんだ。あいつがどんな仕事をしているのか、普段はどこに住んでいるのか、そんな簡単なことから調べないといけないんだ。
「困っているみたいだな。」
この声、この態度、あいつか。
「なんだゼンリン、ショットの居場所でも教えてくれるのか?」
「俺だってそこまでお人好しじゃねぇよ。まぁ、面白い話くらいだったらしてやるけど。」
「面白い話?」
「救世主さんが探しているショットは今は無職だし、住所も不定だ。」
「なあ、バスターがショットを毛嫌いしていた理由って、それか?確かあいつ、俺に対しても定職に就いていないいい加減な奴が救世主を名乗るな、とか言っていたから。」
「俺だって知らねえよ。第一、救世主さんがバスターからそんなことを言われたのも初耳だし。」
なんで知らねぇんだよ。お前、情報には人一倍敏感なくせに。
「それなら、ショットはどうやって生活しているんだ?無職なら金だって無尽蔵じゃないだろう。」
「何言っているんだ。金ならその気になれば朝から自由に稼げるだろ。」
ゼンリンはそう言いながらカジノ場の会員証を見せつけてくる。そういえば、俺がラフワールから貰ったカードと違って、国民用は勝ち金を換金できるんか。
「つまり、ショットは賭博で生計を立てているって事か。」
「そういうこと。ま、この国にどれだけ施設があるかなんて、俺でも把握し切れていないけど、それでも良ければ探してみたら?」
「だったらせめて、ショットが好む賭け事とか教えてくれよ。」
「あいつが好きな種類?そんなの一つしかないだろ。」
「そうなのか?」
よかった。ヒントくらいは教えてくれるか。
「勝ち金の高い奴。」
期待した俺が馬鹿だったよ。
「そうじゃねえよ!ああもういい!こうなったら手当たり次第探してやる!」
俺が立ち去ろうとすると、
「救世主さん、インフォに勝ち金の歩合が表示されるデータを入れておくと楽だぞ!」
そんなことを言ってくる。
「あのな、そういうのはもっと早く言えよ!」
「救世主さんがせっかちなだけだろ!」
俺はゼンリンに礼を言うことなんかしないでそのままカジノのレートが表示されるアプリをインストールして一番高額な奴を調べると、時間帯まで含めて出てきてくれた。
「この位置だと、電車で移動する方が早いな。」
俺はそのまま地下鉄の駅に向かった。
地下鉄があるのは便利で助かる。サンレイドにいた時は交通の便が壊滅的で、バスすらなかったからな。まあ、あそこに関しては国の中枢がぶっ飛んでからずっと、それどころじゃなかったから、仕方ないか。それより、ボーナスタイムまではあと二時間半は時間があるのか。それまでは駅内の散策でもしているか。




