第84話 私、就寝前に反省する
私は、晶露様を寝かしつけると、父のお迎えを待ち、そして家へと帰った。
すでに本家にて夕飯は頂いているので、父とお風呂に入った後、明日に備えて就寝である。
父は私を夫婦の寝室に連れて行こうとしたが、私はやんわりと断った。
今日は考えるべきことがある。1人自身の寝室に行きたいのである。
父はがっかりした様子であったが、深追いはしなかった。
父よ。すまぬな。
私は自身のベッドに1人身体を横たえる。
気分の浮き沈みが激しく、全く眠りが訪れる気配がない。
当然であろう。
改めて昨日今日をふり返り、がっかりとした。
本家の決定は言わずもがなであるが、自分自身に失望である。
なぜに一番と言っていい重要項目を聞き逃したのか?
許可が下りたぜ、やったと、舞い上がってしまった。
5歳の身体にひっぱられてしまったのか。
情けないのである。
前世の友が聞こえる気がする。
お前は詰めが疎かになる時がある、注意しろと常日頃言ってあったであろうと。
今それを痛感している。
ぐぬ。半年のロスは痛い。
しかしこれは覆せぬ。
ならばどうする。
この半年をかけて、綿密に計画を立て、隙なく最大限に活用する!
これしかない!
私がいつまでも落ち込んでいたら、晶露様やロウにも影響が出よう。
明日から遠出先をしっかり調べるのだ。
そしてしっかりとしたしおりを作る!
これしかない!
私はやるべき事を心に刻み、やっと落ち着きを取り戻した。
次回は同じようなミスはするまいぞ!
それが実行できるとよいがなとの、前世の友の声が聞こえる気がする。
ふむ!私もそう思う!
さあ、明日も早い。眠らねば!
私はこの地点で、両親の承諾など頭から飛んでいた。
はっきりすべてが決まっていてから話そうと思っていたから、昨日は話していなかったのである。
翌日。両親に話していない事に気づいた私は、朝食の場にて、さらっと話した。
何せまだ半年も先であるからな!
私の予想通り、晶露様との外出であるが、本家から承認されたのであればと、あっさりと許可がおりた。本家の言は絶対。怖いくらいである。
私もいつかこうなってしまうのか。
お前は大丈夫だよ。
どこにいても染まらないからな、との、前世の友の声が聞こえてくる気がする。
それは褒めているのであるよな?
回想そろそろ終わり。長かった。




