第139話 私、心配事を1つ解決する
とりあえず、このずぶ濡れの状態から抜け出したい。
でないと風邪を引いてしまう。
そう思ってふとロウを見ると、濡れていない。
もしかして風の力で、乾燥させたか?
「ロウ。お前濡れてないね」
「あ、本当だ!」
「気づいてなかったのか!」
不快感を取り除くのに、無意識に力を使ったのかもしれない。
「ロウ、私たちの服を、風の力で乾かせるか?このままでは晶露様も風邪をひいてしまう」
「風邪?熱で苦しいやつか?それはだめだ!辛いからな!やってみる!」
「あ、冷風はやめて欲しい!温風でお願いする!」
濡れ鼠な私たちに、冷風。確実に体温を奪われるからな!
「わかった!」
ロウは私の腕の上で羽を広げると、1つ羽ばたいた。
すると、さっと服や髪から水気が、瞬時になくなった。
「おおっ!すごいな!ロウ!」
「おう!俺は役に立つ鳥である!」
「いや、鳥じゃなかろう!妖精であろうよ!」
ロウは少し考えて、「そうであったな」と頷いた。
どうも己の今の姿に、引っ張られているようである。
私は少しロウが、脳筋に近づいているのではないかと心配になった。
要経過観察である。
とにかくも、これで風邪を引く心配はなくなった。一安心である。
まだ大きな問題が残っているがな。
1つずつ解決するのである!
これ重要である!
ロウ、ぼけ役か?
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