第128話 私、魔法陣描き終える
「ふう」
私は納得いくまで魔法陣を描き終えると、一息ついた。
一気に頭と身体を酷使した為、身体が栄養を求めている。
このまま考察を進めたいが、その前に休憩を挟むのが得策であろう。
私だけでなく、晶露様も疲れている筈である。
私がせき立てるように、井戸を後にして、我が家へと帰宅したのであるからな。
私はケント紙をくるくると丸めると、テーブルからどけた。
そして晶露様に向き直ると、すぐに頭を下げる。
「晶露様、放っておいて申し訳ございませんでした。お茶をご一緒していただけますか?」
私は「黒き森人の井戸」に続き、先程まで晶露様を放置し、ひたすら魔法陣を描いていたのである。
申し訳ございません!平にご容赦を!
「はい」
晶露様は文句も言わずに、頷いてくれた。
なんと貴いお子であるか!
「そうだぞ!我が輩も退屈したが、おとなしくしていたのだ!菓子を所望する!」
晶露様の頭上にいるロウが、激しく主張してくる。
うん。こちらが正常な反応である。
「うんうん。ロウもおとなしくしてくれていて、ありがとう。今母が、きっとおいしいものを持って来てくれるよ」
なにせ、私の腹を刺激する匂いが、キッチンから流れてきているのだから、間違いない。
おそらくこちらの様子を確認しつつ、お茶の出すタイミングを計ってくれているに違いない。
母、お茶の用意のお手伝いができなくて、申し訳なかった。
運ぶのは手伝うのである!
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