表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
122/164

第121話 私、外出先、吟味中

 晶露様の言質はとった。

 私は存分に、私の行きたい場所を優先させていただく!

 さて、今回近場でかつ小さきパワースポットなれば、一日で一気に回ってしまいたいが、難しいか。

 我らはまだ幼児、体力と相談しなくてはなるまい。

 3箇所ある候補地。

 うん。この中から晶露様に選んでもらうか。

「晶露様」

「はい」

「この3箇所の中で、どこに一番行きたいですか?」

 効率を考えれば、自ずと順番が決まろうが、ここは晶露様の好奇心が高めのところから行こうと思う。

 少ない選択肢であるが、選んでくれてよいのである。

「いえ、ぼくはねえさまとおでかけできれば、どちらからでもかまいません」

 なんとも模範的な答えである。

 これらの目的地は、私の探究心から発したものであるのも、答えの一因になっているのであろう。

 誠に申し訳ない。

 最近、したいことをしたいと言ってくれるようになってはいるが、まだまだである。

 今後、もう少しわがままを言っていただくように鍛えねばなるまい。

 晶露様には、それでちょうどいいのである。

 そもそも今回の外出目的について、制限はかかっていない。

 新宿御苑に行く際には、ロウの能力向上目的であったが、今回私は敢えてそこに言及せず、また若君もお尋ねになられなかった。

 私の意図は明確である。

 私自身の能力の向上の為に外出したい!建前なしに!である。

 若君が目的に言及しなかったのは、私が異能の探究目的であるとバレバレだからかもしれない。

 異能の探究は、本家の生業に深く関わっているものであり、それに興味を持つことは、本家にとっては望ましいことであるからであろう。私の立場である、筆頭許嫁候補としてもである。万に一つ、私の能力の上昇があれば、御の字と考えているのかもしれない。

 いや、それはないであるか。

 若君は私に、興味をお持ちではないのであるからな。

 異能についての知識の新発見があれば幸いか、ぐらいは考えているかもしれないが。

 本家の方々の異能力は、私とは桁違いの水準であり、必死に異能を高める必要がないのである。

 能力値は生まれた時点で決定される。それが定説として浸透しているのも一因であろう。

 あ、あるいは。

 私の外出目的は前回に引き続き、ロウ(妖精)の能力の開花、能力の向上と考えてくれているのかもしれない。

 それならそれでよしである。

 ならば私も割り切って考えるのである。

 私の異能力向上の考察にお付き合いいただきながら、晶露様にもできるだけ、外出を楽しんでいただく。

 私の主な目的はこの2つでよかろう。

「ねえさま?」

 はっ。いけない。また考えに没頭してしまった。

「申し訳ありません。少しぼうっとしてしまいました」

 ああ、我が幼稚園の友、ネイちゃんがここにいれば、さっさと話が進むものを!

 いや、友に頼り切りになるのもいけない。

 私自身がしっかりせねばならぬ。

 さて、どうするか。

 私は改めて、じっくりとこの近辺の地図を眺める。

 やはり一気に回るのは難しい。

 大人なれば、たやすかろうが、私たち幼児には厳しい。

「1日で2箇所も厳しいか」

 土曜日朝から出発できれば可能であろうが、土曜日の午前中は、晶露様が異能の訓練があるのである。

 その為外出できるのは、午後からである。

 となると、土曜日に1箇所、日曜日に1箇所か。

「パワースポットを回りつつ、うちにお泊まりも可能か?」

 私は考えに集中して、ついぽろりとこぼしてしまった。

「ほんとうですか!ぜひ、ぜひ、したいです!」

 しまった!楽しんだ後に、1人お部屋にぽつりと帰るのは、より寂しさが募るかもと思い、できればしたいことを口から零してしまった。

 ロウが我がいるぞと叫びたくなるかもしれぬが、妖精と人間とは、やはり違うのである。

 晶露様の期待に膨らんだきらきら目がつらい。

 若君、許可してくれるだろうか。

「き、期待に添えるように、交渉がんばります」

「はい!」

 自らハードルをあげたことを悔やみつつ、そう返事をするしかなかった。

 くう。若君との交渉後に、告げるべきだった。

 自らの軽い口を、悔やむばかりである。

大海は考えが、ぽろりと口から漏れるw

いつもお読みいただき、ありがとうございますv

もし少しでも続きが読みたいっと思っていただけましたら、☆をぽちりとお願いいたします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ