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第113話 私、小学部1年生と2年生の違いについて驚愕する

 五識学園小学部2学年への進級。

 ピカピカの2年生である。

 とはいうものの。

 通う場所はほぼ変わらない。

 なぜなら私が五識学園は幼少から高校、果ては大学まで一環教育の学び舎であるし、またそれほど1学年毎に子どもがいないからである。

 したがって、進級したとはいえ、変更は教室の移動くらいである。

 2年に上がったとはいえ、まだ低学年である。

 まだまだお子様軍団である。

 そう変化ないであろうなと安易な予測していた。

 が、そのゲロ甘な考えは始業式初日で大きく覆されることになったのである!

 なぜにこの激変が2年からなのであるか!

 激変するならば、通常幼年部と小学部への進級の時ではないのか!

 小学部の1年生と2年生では生徒への扱いがこうも違うのであるか!

 小学部にあがり、異能が精査されると身構えていたが、1年生では行われなかった。

 それで私は油断してしまったのである。

 そして、父!知っていたなら、教えておいて欲しかった!

 またも両親の説明不足を痛感した私である!

 とは思うものの、異能なしの分家序列最下位の場合は、この学園にも通うことができなかったのかもしれない。

 ならば、父を責められぬ。真相は帰宅後に追求することとしよう。

 えっ。以前に若君の許嫁候補の取り巻きのお嬢様方が、若君の様子を丁寧に教えに来てくださった時に、その片鱗は見えていたのではないか?

 諸君、鋭い突っ込みである。

 私は興味のないことはきれいさっぱりと記憶の彼方に埋めてしまうので、諸君らの指摘を受けて、そうであったなと思い出した次第である。

 その指摘は素直に認めるのである。

 しかしである。あのお嬢様方のしっかりとした序列主義が、まさか学園の方針からも来るものであるとは私も察することはできなかったのである。

 ここで私が驚愕した五識学園の小学部の1年生と2年生での違いを記述しておく。

 真っ先にあげるとするならば、小学部2年生から個人の成績の序列がつけられる点であろう。

 なぜ1年生からではなく、2年生からなのか?

 推測にはなるが、年齢が一つの理由と考えられる。

 7歳、すべての子どもが完全に7歳になるのが2年生である。

 思えば、若君の好配の儀も、若君の7歳の誕生日に行われた。

 7歳という年齢が、異能の発現がピーク、定着しやすい年齢なのかもしれない。

 あるいは異能力者として認められる年齢なのかもしれない。

 もしくはもっと安易な理由か?

 幼年部と小学部ではカリキュラムが明らかに違う。

 幼年部では、集団生活に慣れる、自分自身の身の回りのことをできるようにするなどの、生活行動を学ぶ。小学部では明らかに知識の強化、体力作りに重きが置かれている。

 その為1年生ではまずその変化に慣れさせること、それが第一の目的であるのかもしれない。

 油断した。

 2年生からがらりと競争社会へ投げこまれるとは思っていなかったのである!

 1年生は移行期間であったとは!

 くう。2年生からは競争が始まるのである!

 しかし、勉強だけでなく、異能も含めて、学園内でも序列をつけるとは。

 この学園が異能に重きをおいている学園とは聞いていたが、まさかここまでとは思ってもみなかったのである!

 7歳からすでに競争は始まるのである。

 私が小学部で過ごした1年は、通常の勉強の他、異能や妖について意識させ、知識を持たせることであったと推測される。

 その為、その異能の大小にかかわらず、みんな平等に扱われた。

 だが、2年生からは違う。

 その異能の優劣ではっきりと扱いが異なるのである。

 ここで一つ注釈をつけておく。

 異能力が低いからといって、教師から軽んじられる等はない。

 教師はその個々人により異能力を伸ばす為に真摯に向き合ってくれる。

 この点は尊ぶべきである。

 建前とはいえ、始業式が終わり、教室に移動してからの担任の話において、能力の序列はつけるものの、粗雑に扱うことは決してしないと語った担任の先生の話をまずは信じたいと思う。

 とはいえ、序列、つまりは順位をつけられれば、人は少なからずその順位に影響を受けるのである。

 前世ではその序列により、あからさまに見下す輩がいたのものである。

 この学園にはそのようなゲスな輩がいないと信じたい。

 話を前に進める。

 この学園は異能を育むのを第一の教育理念としている。

 その為、2年生からは個々人のその異能力に合わせたカリキュラムが組まれるらしい。

 その為、2年生に進級するにあたり、異能力値を検査されることになった。

 私の2年生初日の驚愕は計り知れない。心構え皆無であった。

 話を戻そう。

 いかに成績の序列付けが行われるとはいえ、それによってクラス分けが行われる訳ではなかった。

 少なくとも、小学部2年生においてはである。

 色々な異能と触れ合うことで、新たな能力の目覚め、あるいは今持っている異能力の向上の可能性を探る為であるという。

 序列に重きをおくとはいえ、それ一辺倒では、精神の成長に歪みを生じさせる。それをさせない為のい配慮かも知れない。

 そんな優しい理由であると願いたい。

 私はまだ他者が使う異能を見たことがない。

 が、おそらく前世の記憶から鑑みるに、スタンダードな異能、ユニークスキルのような異能など、多種多様な異能があるのであろう。

 上記に記したように、能力別にクラスが分けられる訳ではないので、色々な異能を見る機会が多々ありそうである。その1点において成績序列でのクラス分けではないことを、私は素直に歓迎したい!

 

徐々に学園生活についても描いていければと思っています。

いつもお読みいただきありがとうございます!

少しでもおもしろいっと思っていただけましたら、ブクマ、評価をどうかよろしくお願い致します。

励みになります~。

誤字報告ありがとうございました!助かりました!(08/7/13)

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