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クラウディ  作者: 蕃茉莉
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第三章 雲と太陽 一:グエンとノルマン

 ダニエル&マイヤ・ルキーチがオゾン層発生システムの元型となる理論を発表したのはNC四三八年。そのころの人類の最大の課題は、乳幼児死亡率や家庭内虐待など、子供にまつわるものだった。

 航宙技術の研究で博士号を取得したマイヤは、一児を臨月に、一児を乳児期になくし、二児の母となったが、そのうち一人の子は脊椎せきついに発達不全があった。当初クラウディの改良をめざしていたルキーチ夫妻の研究が変質していった背景に、その悲哀があったことは想像に難くない。気象学を研究していた夫のダニエルとともに進めた紫外線防御の研究は、クラウディとは異なる新しいシステムの設計にたどりついた。二人は、それを「スーリア――Surya――」と名付けた。古い神話の、太陽神の名前である。

 ルキーチ夫妻の研究は仮説のままとなったが、その研究を引き継ぐ者たちが世界中にあらわれた。NC四四○年代、紫外線防御研究のトレンドは間違いなくスーリアであり、マイヤの仮説の実証や設計、試作が盛んに行われた。玉石混交ぎょくせきこんこうの中から光る玉が残り、それがぎ澄まされ、どうやら理論は実現できそうだ、というところにたどり着いたのはNC四五○年に近いころ。そこからが、スーリアの受難の時期となる。


 世界政府を預かるクラウド党は、当初スーリアの研究に寛容だった。むしろ積極的に研究資金を国家予算に計上し、大学のカリキュラムへの組み入れも推進した。それが手のひらを返したきっかけは、NC四四八年九月の大統領予備選挙である。

 その少し前、ユーロの工学博士ソレイユ・バレが、大掛かりな疑似宇宙空間を使ってルキーチ夫妻の理論に基づく実験を行い、仮設成層圏にオゾンを発生させることに成功した。その研究成果が発表されると、たちまち世界中に太陽待望論が沸き上がった。『雲のない世界』が流行語となり、太陽のもとで暮らせる可能性に人類が夢中になった。これに、クラウディを推進する学者たちが猛反発した。

「バレの実験には破綻がある。これを信じて、四百年の運用実績を持つクラウディとシステムを入れ替えるのは性急に過ぎる。人類を破滅に導く行為だ」

 と強く否定した。人々はクラウディとスーリア、ふたつの可否を論じあい、それは政治的論争に発展した。スーリア党が結成されたのもこの時である。スーリア党は新しいシステムによって人類の安定的発展をめざそうというマニフェストを掲げ、クラウド党と激しい技術論戦を繰り広げ、またたくうちに有権者の支持を拡大していった。

 NC四四八年九月、世界の行政区で予備選挙が行われた。予備選挙は、大統領選挙の投票者を、各行政区から人口比にあわせて選出する選挙で、これで実質上大統領が決まる。これに、一六八ある行政区のうち三十二区でスーリア党支持者が勝利をおさめたのだ。無敗を当然としていたクラウド党は、焦りを隠さなかった。そして、政府――クラウド党の支配する政府――は、スーリア研究に対する姿勢を一変させた。

 スーリアを「貴重な国家予算を食いつぶす無駄な学問」と断じ、予算計上を取り下げたことにより、実質上、大学でのスーリアの研究を禁じてしまったのである。自由なはずの科学分野への政治介入は、世界中、ことにスーリア党員を投票者に選出した行政区に猛烈な反対運動を巻き起こしたが、クラウド党はそれを力によって抑え込んだ。各地でデモ隊の鎮圧のために自警団が出動し、多くの逮捕者や、そして死傷者が出た。

 武力での抑圧とあわせ、クラウド党とその支持母体となるクラウディ関連産業や製薬業界は、大規模な資金を投じて反スーリアのプロパガンダを展開した。

 クラウディを開発した学者たちの苦闘の歴史。考えつくされ、試行錯誤の果てにたどり着いた究極のシステムが、どれほど人類の生存と再発展に寄与してきたか。紫外線防御システムを入れ替えることには、どんなリスクや恐怖があるか。SNSやマスコミ、ビデオメッセージによって、それらが繰り返し喧伝されると、人々は次第にその情報へ飲み込まれ、年末の大統領選挙が行われるころには、スーリアはすっかり「異端の研究」となってしまっていた。

 それでも、太陽を切望する人々の熱意は衰えなかった。大学を追われた学者たちの研究を引き受ける民間の研究所が次々にあらわれた。研究へ出資したのは、主にベンチャーキャピタルに積極的な投資会社やコンサルティング会社。それに、宇宙開発への新規参入を狙う技術系企業である。スーリアの研究家たちは、そういった民間からの助成を受けて研究を続けていった。

 スーリアに残された最後の課題は、いかにして安全を担保したまま実用化を試すか、ということだった。そのシステムを設計したのが、グエンとノルマンという二人の学者である。


 グエン・タイリとダーシャ・ノルマンは、ともにノースアメリカ地区の出身。グエンはハイスクール時代からスーリアに憧れ、工科大学を卒業すると早々に、ニューヨークにあった私設の研究所、「メンデル紫外線研究所」に入り、オゾン層復活のプロジェクトに参加した。

 所長のジョージ・メンデルは、学者でありながら、研究そのものよりも研究の成果をいかに実用化するかということに力を注ぐエネルギッシュな人物だった。

「理論的に、スーリアには破綻がない」

 メンデルはグエンに語った。

「バレの実験は完璧だ。だが、人類はすっかりクラウディに依存している。世界の仕組みを変えるためには、スーリアを知り、理解する者を増やさなくてはいけない」

 メンデルとの出会いによって、科学技術が平和的に人類の幸福へ寄与するためには、政治的な活動が必要であることを得心とくしんしたグエンは、研究所を出て大学院へ再入学し、工科経済学の博士となった。そして、シアトルの大学で教鞭をとった。

 グエンが担当したのは「イノベーティブマネジメント」。新しい発想を生むためのノウハウを学ぶ学問である。そこでグエンは学生に対し、「AD三〇○○年の科学研究」を研究材料として提示した。クラウディのない時代を想定し、そこに生きる者だったとしたら、どうやって一から新しい紫外線防御システムの開発の種を見つけるか、そのブレインストーミングを繰り返していく授業である。

 乱反射を誘うダストをまく、月と地球の間に新しいシステムを構築する、など、様々なテーマを学生に与えてディスカッションを求めるグエンの授業を受講した学生の一人が、ダーシャ・ノルマンだった。


 ノルマンは貧しい家の出身だったが、幼少時から情報処理の才覚を顕し、抜群の成績でスキップを重ね、十七歳でスカラシップを獲得。シアトルの工科大学へ進学した。そこで、当時教授を勤めていたグエン・タイリの講義に出会った。ノルマンはグエンの講義によって、現状に囚われずインスピレーションを喚起することで世界の見え方が変わることに衝撃を受けた。そして、クラウディにこだわらず、新しい紫外線防御システムを開発することを自分の仕事にしようと決めた。グエンの戦略は功を奏したと言えるだろう。

 二年ほどたつと、グエンの授業に対して「大学の講義にふさわしくない」との苦情が、主に学生のスポンサーである親たちから相次ぐようになり、グエンは大学教授の職を解かれ、メンデルの研究所に戻った。ノルマンはその後二十歳で大学を卒業。グエンを追ってニューヨークへ行き、メンデル研究所に入って共同研究者となった。


 グエンの計画は、オゾン発生装置を、地上三万五千kmの衛生軌道を周回するおよそ五千個のクラウディへ搭載し、それらを相互に作用させて成層圏に電流を流し、オゾンを発生させるというものである。

 オゾンは、酸素原子三個で構成され、植物などの光合成や、ある種の電子機器によって作られる。電気と酸素さえあれば作れるが、不安定な物質なので、作ってもすぐに酸素に変化してしまう。オゾン層を回復させるには、オゾンを安定した状態で地上から十五~三十五kmの上空に運ばなくてはならない。グエンは、オゾンを成層圏で安定的に発生させるため、現存するシステムであるクラウディを活用することを考えた。クラウディは対流圏に働きかけて雲を作るが、スーリアはそのさらに上、成層圏へ電気を発生させてオゾン層を作る、という構想だ。


 グエンの計画を実現するためには、クラウディに搭載できるオゾン発生装置を作ること、搭載されたスーリアを連動させて動かすシステムを構築すること、この二つが必要となる。発生装置はバレのつくり上げたもので充分だ。問題はこの状況にあってそれをどう搭載するかだったが、それを実現可能にしたのが、プログラミングの天才ノルマンだった。

 ノルマンは、バレの実験データを参考に、現在使われているクラウディのプログラムへ微細な変更を加え、クラウディから発せられる電流を対流圏と同時に成層圏にも流し、クラウディの作る雲を反射板にしつつアイスダストを素材として酸素分子を活性化させ、オゾン層を作る仕組みを編み出したのだ。これなら新しい機材を作成する資金も材料も不要である。

「乗っ取りだな」

 と所長のメンデルは大笑いしたが、これで技術的に言うとスーリアの始動はいますぐにも可能となった。

 詳細は伏せられたが、スーリアはすぐにでも始動できる可能性がある、という研究報告がスーリア党の会報誌に掲載されると、「いますぐシステムを始動させよう」という意見が党内に溢れた。だが、それに対しグエンとノルマンはNOを唱えた。

 民主主義社会にあっては、正当な国民の意思決定によってでなければ、このシステムを動かすことはできない。

 それが、二人の意見だったのだ。

 党内の意見は真っ二つに割れた。意見が紛糾する中、四六六年六月、メンデルの研究所に家宅捜索が入った。グエンとノルマンに対し「研究費横領着服の容疑」で捜査令状が出されたのだ。それは二人にとってまったく身に覚えのない容疑で、政府側がグエンたちを拘束し、研究の詳細情報を入手することが目的なのは明白だった。

「君たちは逃げろ」

 研究所の門前に居並ぶ捜査員や警察官、そして自警団を見て、メンデルは二人に告げた。

「研究所の責任者はわたしだ。君たちは逃げ延びて、研究を続けてほしい」

 自警団が重機を使って門を破壊しはじめる。

「あわてるな、いま行くから」

 メンデルがインターフォンごしに怒鳴り、捜査関係者へ応対している間に、二人はデータファイルをまとめ、庭仕事をしていた業者にまぎれてその場を立ち去った。当時グエンは四十一歳。ノルマンは二十三歳。警察は二人の行方を追ったが、その姿は杳として知れなかった。


 数ヶ月後、横領事件は根拠のないものであることがスーリア党の追及で判明する。

「もはや我慢の限界です」

 二人の冤罪えんざいが判明した時、スーリア党党首、グオ・メイエは有権者に訴えた。

「私たちは民主主義のルールにのっとって話し合い、チャンスを求めて来た。それが許されない世界は民主主義ではない。クラウド党は独裁国家を作ろうとしているのか。もしそうでないというなら、私たちに言論と活動の自由を保障しなくてはならない」

 党員の中には、もはや革命を起こすしかない、という意見も多かったが、グオはグエンたち同様民主主義のルールにこだわり、相手の暴力に暴力で応じては、有権者の支持を得ることができなくなる、と強硬派をなだめた。党員はさまざまな内部の意見と、外部からの圧力に揺れに揺れた。離党して他の思想政党を設立する者たちも出た。そのような中、残ったメンバーは「正当な方法で太陽を世界に」という強い思いで、なんとか団結を保った。そのようなスーリア党に対し、クラウド党の支配する政府の監視と抑圧はひどくなる一方だった。

 四六八年四月、クラウド党の支持基盤であるクラウディ関連産業の多いユーロ行政区で、スーリア党から分離した革命党が公安によってテロリスト集団に認定された。同時にスーリア党にも捜査の手が伸び、多くの党員が治安維持法違反の罪で逮捕された。反発した党員が自警団によって撲殺ぼくさつされる事案も発生し、追い詰められたグオは、決断せざるを得なかった。


 クラウド党は、政党としてのスーリアではなく、スーリアの技術そのものを抹殺しようとしている。グエンとノルマンのシステムを、民意によって試すチャンスは与えられそうにない。ならば我々は、別の方法で民意を問うしかない、と。


 ユーロ行政区で公安から迫害を受けたのち、多くの技術者がスーリア党を離れた。

「このままでは研究活動ができない」

 と離党届を出し、政治活動から離れて野に下った。離党した技術者たちは、クラウディの改良研究に従事したり、研究職を離れて企業に就職したりした。そして、政治から距離を置き、自分たちの生活を確立していった。

 ニューヨークのメンデルも研究所を閉鎖して紫外線研究から離れ、内陸部のセントルイスで小麦農場を経営する暮らしに入った。党員が半数以下となったスーリア党は、一気に政治勢力を喪い、技術政党から思想政党への路線変更を余儀なくされた。


 ように、見えた。


 だが、その裏ではひそかにスーリア支持者による新たな活動が始まっていた。「太陽と月――cup(チュプ)――」と呼ばれるプロジェクトである。

 表向き、弾圧によって力を喪ったかのように見えたスーリア党は、背後でそのプロジェクトをひそかに進行させていった。それは、科学技術の挑戦であるとともに、クラウディへ依存する産業社会に対する挑戦でもあった。

 プロジェクトの中身はふたつあった。ひとつは「太陽」。グエンとノルマンの計画を実現すること。もうひとつは「月」。穏やかに民意を醸成することである。ふたつをあわせて「チュプ」。チュプは、古い少数民族の言葉で、太陽や月などの空に浮かぶおおきな天体を意味する。


 最初に始動したのは「月」のプロジェクト。その中心となったメンデルは、様々な手段を使って政府にわかりにくい連絡網を構築した。それらはすこしずつ、党員や党の支持者に伝えられていった。連絡方法は多岐にわたる。ゲームの中でアバターとして秘密の通路を抜けて語り合う。SNSの中で、特定のキーワードを使って情報交換をする。タブレットを使わない方法でボイスメッセージを交換する。などなど。

 さらに彼らは、それらの様々なツールを使って、市井に生きる人間として、それぞれが思い思いに、太陽への憧れを発信していった。

 あるメンバーは、SNSの中で穏やかな言葉と態度で、太陽への憧れをつぶやいた。あるチームはアドベンチャーゲームを作り、その中で太陽のある世界を描き、世界の多様性をプレイヤーに伝えた。なかには自分の住民カードやタブレットをすてて、放浪しながら各地の賛同者とつながり、ネットワークを構築する者もいた。

 やり取りはすべて匿名。スーリア党支持者たちは、互いの素性は知らないまま連絡を重ね、情報交換をする。


 プロジェクトは、大海に落ちる一滴の雨粒のようにかすかな波紋をつくり、「太陽を求める=スーリアの危険な計画によって人類が危機にさらされる」という政府のシナリオの呪縛を、ゆっくりとほどいていった。少しずつ共感者があらわれ、それは一見政治とは無関係な姿で市井しせいに広がっていった。

 人々は、ゲームの中で太陽のもとでの生活をバーチャル体験し、光の下の世界への憧れを強めていった。特別な思想や信条を廃した、人間としての自然な感情への働きかけは功を奏し、今やRPGゲームに太陽が登場しないことはないほどになっている。大人も子供も、ゲームの中で太陽の存在に触れ、いつか雲の晴れた世界で暮らせるようになりたいと、自然に願うようになっていった。


「太陽」のプロジェクトは、大胆だった。


「月」のプロジェクトを展開するうちに集まった仲間に、「グリアン」と名乗るゲーマーがいた。黒髪の女性のアバターを操るグリアンは、非常な仲間づくりの能力を持ち、スーリア党支持者の団結を強固なものにしていった。やがてグリアンはメンデルとともにプロジェクトの中心人物となっていく。

 グリアンたちは、連絡網や宣伝ツールを使って、密かにクラウディメンテナンサーの資質を持つ仲間を探し、航宙センターと、そして宇宙ステーションで、グエンとノルマンが設計したシステムの構築を実行に移していった。

 クラウディメンテナンサーは、宇宙ステーションで活動するクラウディを整備・保守する技術者である。任期は一年。プロジェクトに加わった仲間は、交互に宇宙ステーションにわたり、そこでひそかにクラウディのプログラムとシステムへ、変更を加えていった。

 ステーションに滞在する人数は六人。もちろん全員が味方ではない。メンバー同士も、互いの顔も本名も知らないまま作戦に加わるので、一緒に滞在するメンバーが敵か味方かもわからないまま宇宙に滞在し、役目を果たし、帰還する。

 メンバーは、作業の達成速度よりも作戦が敵の目に暴かれないことを優先し、ある者はプログラムの運用者として、ある者は指令アンテナの整備士として、あるいは管理者として、辛抱強く、それぞれの役目をこなした。

 NC四七○年三月からひそかに始動した「太陽」プロジェクトは、二年半後のNC四七二年九月、ついに完成した。

 四六八年の革命党テロリスト認定から四年。党員と支持者の活動は簡単なことではない。四年という年数は、秘密を守り続けるには長すぎる年月だ。それでも、メンバーは安全な太陽のもとで暮らす日を信じて、自分たちの信条を守り続けて来た。政府に知られることなく完遂できたのは、党首グオの人望と、役目への責任感と技術をあわせもつ仲間を選びぬいたメンデルとグリアンの目利きの良さ。そして、人々の太陽への思いの深さ所以であったろう。


 グエンとノルマンは表向きすっかり消息を絶っていた。政府に捉えられて死亡した、という説も出たほどだったが、チュプが始動したのちも二人は別々の場所に潜行し、それと知られないよう活動を続けていた。

 二人の居場所を知るものはごく少数に限られた。周囲のメンバーは用心に用心を重ねながら、二人の安全と活動を支えた。

 宇宙ステーションでの活動と並行して、数多の支援者のひそかなサポートを受け、洋上のちいさな島と砂漠の二か所に地上基地が作られた。クラウディに搭載されたプログラムを、地上から動かすための拠点である。オゾン層を再生させるためのプログラムを動かす洋上基地はグエンが、クラウディの発雲動作を停止させる砂漠基地はノルマンが管理し、時が満ちるのを待っていた。

 9月に搭載プログラムの変更が完了した後、最初に始動したのはグエンの洋上基地。宇宙ステーションに滞在する仲間と基地との間で、グエンの発案した暗号方式の通信によるひそかなテストが繰り返され、運用の安全性が確かめられた。そして、NC四七三年一月、グエンは、クラウディに搭載されたオゾン層再生プログラムを、密かに洋上から始動させた。


 プロジェクトはいよいよ、最終段階に入ろうとしていた。

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