第31話 くノ一の間忍対異術師の桐生院照美
超能力者達の交流戦の第2試合目。
2番手で登場したのはくノ一の間忍と異術師の桐生院照美だった。
「くノ一が異術師である私と戦えるのかしら?」
桐生院照美が間忍を挑発した。
「異術師って何なのよ?くノ一を舐めたらやけどするわよ。あなた」
そう言うと間忍が黒い忍者服の背中から黒くて長い鞭を取り出した。
忍が鞭でピシャリと地面を叩くと空気がピーンと張りつめて緊張感がグンと増してきた。
忍が鞭をクルクル回し始めると小さな竜巻が発生して照美の体を持ち上げて回り出した。
「間流忍法娘山嵐!ふふふ、目を回して気絶するといいわ」
照美は瞬間移動して消えていた。
「何?どこへ行ったの?」
忍が首を傾げていると、忍の足元の地面から二本の手がぬっと出てきて彼女の足をガッチリと掴んだ。
「何よ!これ!」
照美が地中からズンと飛び出してきて忍の体に蹴りを入れた。
忍は照美の右足をガッチリ掴むとグルグルと回し始めて宙に浮いてきた。
「間流忍法回転木馬!」
忍が手を放すと照美が瞬間移動して消えていた。
「あんたさあ、消えるのを止めて勝負しなさいよ!」
「忍ちゃん、上を見て!」
弥生が叫ぶと、忍の頭上に浮いていた照美がキラキラの白いドレスをヒラヒラさせて笑っていた。
照美は手に銀色の杖を持っており忍めがけて打ち下ろしてきた。
杖が忍の頭に触れた瞬間、忍が両手で杖をキャッチして叫んだ。
「両手取りスーパー回転巴投げ!」
忍が両手で銀色の杖を掴んだまま空中で巴投げをかけたのだ。
二人はグルグルと回ったまま地面に着地した。
二人ともふらふらしていた。
照美が素早く忍の背後に回るとバックドロップをかけてきた。
忍が地面に頭を打ちつける瞬間、忍が黒猫に変身して技からすり抜けた。
「ありゃりゃ、忍さんが猫に変身した!」
天野が思わず叫んだ。
黒猫に変身した忍はシャアと猫特有の威嚇をすると人間に変身した。
「もう止めましょうか」
照美は忍が猫に変身したことに笑っていた。
「そうね」
忍も苦笑いした。
間忍と桐生院照美の試合はまるで魔女同士のプロレスを観ているようであった。
ここで休憩することになった。
それぞれが自分達の陣営で昼食を食べることになった。
弁当を食べながらみんなでワイワイ喋っていた。
「忍ちゃんも相当強いわね。驚いたわ。ほんと」
弥生が感想を述べた。
「いやあ,相手が強すぎたわ。彼女はきっと魔女よ」
「忍さん、何で猫に変身できるの?」
天野が訊いた。
「実は今魔法を習っているのよ」
魔法使いはA級以上になると弟子を取ることが許可されるのだ。
「誰に習っているの?」
弥生が興味津々な様子で訊いてきた。
「それは言えないわ」
間忍は忍術に魔法を取り入れなければ自分の力を伸ばすことは難しいと感じていたのだ。
「ところで異術師って何なのよ?」
天野が弥生に訊いた。
「そうね。魔法系の超能力者みたいなものよ」
異能は間忍と桐生院照美の実力に驚いていた。
桐生院照美は異術師を名乗っていたが魔女と変わらないと異能は思ったのだ。
この試合は照美の攻撃に対して忍がスーパー柔術の技で対抗した形になった。




