第23話 銀行強盗との対決
B銀行のF支店に天野と弥生と異能の3人が座っていた。
弥生の予知で今日この銀行に強盗が入ることになっていたのだ。
一応警察には連絡していた。
銀行内には私服警察官達が多数配置されていた。
「来たわよ」
弥生が天野と異能に言った。
覆面レスラーみたいなマスクを被った男達が3人現れた。
男達は手にピストルや刃物を持っていた。
銀行内に悲鳴が上がった。
「おい、金出せや」
強盗の一人が銀行員の女子に怒鳴った。
「銀行強盗で決まりだな」
異能はすぐに強盗3人に対して停止の魔法をかけた。
しかし包丁を持った男が弥生の背後に回って包丁を弥生に突きつけていた。
その男はそのまま停止して動けなかった。
「一体どうなっているんだ!」
男が叫んだ。
その時、久野井弥生の中でくノ一の闘争本能が爆発した。
「久野井忍法天地返し!」
弥生の叫び声と同時に男の体が逆さまになったまま宙に浮き上がったのだ。
天野は素早く強盗達の手から武器を念力で叩き落とした。
異能は脱力の魔法を強盗達にかけた。
強盗達は体から力が抜け落ちたのかへなへなと座り込んだ。
ただ一人の強盗は逆さまに宙に浮いたままだった。
「助けてくれ~!」
弥生が術を解くと男は床に崩れ落ちた。
天野は念のために念糸で強盗達をグルグル巻きにして動けないようにしていた。
私服警察官達が一斉に強盗達に飛びかかって捕まえた。
強盗達はギャンブルで借金をして困り強盗を考えたらしい。
「しかし弥生さんの『天地返し』って技凄かったな」
天野は銀行から出ると弥生に言った。
「背後に人が回ったら条件反射的にあの技が出るのよね」
弥生がケタケタ笑いながら言った。
銀行強盗達は警察の取り調べ中にひたすら謝り続けていた。
異能が改心の術をかけていたのだ。
その夜異能は今日の銀行強盗のことをレポートにしていた。
魔法協会に提出するためである。
街の治安を守るのもC級魔法使いの仕事だったからだ。




