業を燃やして
現実を突きつけられ困り果てたマルス・レインは、言い逃れ出来ないほどに追い詰められていて、強張った顔は次第に無表情に開き直っていた。
「あーあ。 バレちまったか。 そうとも、マルス・レインとはこの俺様のことだ!」
「あっさり自白されるのですね。 貴方は確実に死罪ですよ? 分かっているんですか?」
「だから何だってんだ! 俺は根っからの悪党マルス・レイン様だぞ? 罪は認めてやるが一切の後悔もしちゃいない。 むしろ一人でも多くの人間を殺すことが快感で仕方ないぜ!」
「貴様!! エマをそんなくだらない理由で殺したのか!!」
膝から崩れ落ちて必死に地面を殴りつけるグレイの姿に、下手な慰めも出来ず黙って見届けるしかなかった。
この外道は、悪びれることもなく人間を辞めた殺人鬼である。
そんな男がグレイの大切な物を全て奪っていったんだ。
ーー許してなるものか!!
「俺様の正体を見破ったのは褒めてやる。 ま、だから何なんだって話しだけどな! お前の盛った『毒』は服毒至らずだ!」
「確かに私では少々役不足でしたね。 ここに相応しいものがいます。 私の代打を努めてさせて頂きましょう!」
ビシッと人差し指を突き立てて私、エミア・ローランは執事のグレイ・マッケンリーに全てを託した。
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