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追想の逆行 10
「はぁーー!!」
並の剣士であればまず避けられない斬撃であろうが、私は分かっていた。
クラリアは死なないと。
グレイの放つ斬撃はグイッと体をくねらせて回避する。
「この捌き方は!? まさかお前!?」
これを期待したのだ。
当時の騎士であれば皆んな知っている。
見切っているのかの様に体スレスレで回避する、特殊な身体能力を持つ人物なんて一人しかいないのだから。
「あら? 避けるのが上手いのですねクラリア・バーン いや? 貴方は、マルス・レインなのでしょ?」
公衆の門前で、自分で自白した様なものだ。
彼の青ざめる姿を拝めるのも、クラリアが馬鹿をやってくれたお陰で成り立ったのである。
トドメを刺そう。
私が華麗に断罪して魅せますわ!
最後まで読んで頂きましてありがとうございました!
短編版も投稿していますので、そちらの方でも読んで頂けると嬉しいです。
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