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追想の逆行 6
「生まれつきだと知っていて聞いてるんだよな? お前馬鹿だろ!」
歪んだ顔は狂気に変わり、すかさず私に牙を剥く。
|(私に威嚇した所で何の意味も無いんだけどね)
私は毒蛇であってクラリアは被食者だ。
必ず私は捕食者として、アイツの首元に食らいつく。
「知ってて聞いているに決まってるじゃないですか。 貴方は馬鹿なんですか?」
「大分余裕そうだな! お前は俺の無い腕に何か秘密があると言うのだな?」
そろそろ彼も限界なのかも知れない。
どこか気づかない所でボロを出さないかと思ったが、この感じだと直ぐに吐いてしまいそうだ。
余裕が無くなっているのは、彼の方だというのにね。
「何をそんなに焦っているのですか? まるで何かやましいことでもあるみたいじゃないですか。 もしかして誰かに腕を切り落とされた…… なんてね。 そんな訳ないですよね!」
この揺さぶりで、クラリアがどう出てくるかしっかり見極めなくてはならない。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました!
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