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追想の逆行 5
「私から逃げるのですか? クラリア・バーン!」
「なんだと!?」
「怖いですものね。 だって私と婚約してしまったら自分の悪事がバレるのですから!」
徹底的に追い詰める。
それが私の美学だ。
少しだけカマをかけてみてクラリアの動揺を誘っていく内に、何かを隠しているような表情を浮かべていた。
「あ? なんでお前から逃げねぇといけないんだよ! お前が怖い? ふん! 笑わせんな!」
「そうでしたか。 ではもう少しだけお話ししませんか?」
「お前と話すことなんかねぇよ!」
「貴方にはないだけですよ? 私にはあるのです」
この言葉が効くかは分からないけど、私は彼に一石投じてみる。
「右腕が無いのは生まれつきなのですか?」
今でも忘れない。
クラリアの顔は恐怖に歪んでいた。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました!
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