魂を問う
金ちゃんの目が丸くなります。
そしてアタシに向かって、必死に言い放ちます。
「ふ、ふざけんじゃねぇ……!幼女ちゃんシリーズは……お、俺の魂だ……!」
おやおや、何やら金ちゃんの様子が怪しいですねぇ。
魂だと言うなら胸を張って言えばいいのに、随分と焦った顔をしておられる。
アタシも実に性格の悪い男ですわ。
そんな金ちゃんを見ていると、ますます意地悪をしたくなってしまいました。
「ほう!? それでは金ちゃんの『魂』とは、いったいどういったものなんですか?」
アタシは真っ直ぐな瞳で金ちゃんを見つめながら、優しく問いかけました。
金ちゃんは口ごもります。
「えっ……? それはさ……あの……え、えっと……そもそも演歌ってのは、こういうもんじゃん……?」
アッハッハッ。
ダメですよ、金ちゃん。
貴方は120曲も続けてきた売れっ子演歌歌手なんですから、そんなモゴモゴした答えでは、ファンがガッカリしてしまいます。
私は金ちゃんのファンのために、思わず言ってしまいましたよ。
「なぁ〜に、モゴモゴ言ってるんですか、金ちゃん。
先程貴方は、AIはポンカラポンカラ量産を繰り返すだけの、魂のない存在だと言ってたではありませんか?」
「お、おう……」
「そんな人間が、自分の魂の形を口にできないだなんて、笑い者ですよ!?」
「……うっ!」
「さあ、金ちゃんの魂の形はどういったものなんですか?
金ちゃんの魂の輝きを、ぜひ教えて下さい!
AIのような存在しないものの話をするより、よほど素晴らしい話が聞けそうですからねぇ」




