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第十二話「島の秘密」

「見つかっちゃったわね」

「フィール、何が起こっているの? 何が島の秘密なの?」


 フィールは微笑みながら言葉を続けた。


「この島には、古代の魔法の力が封じられているの。それがこの島の秘密なのよ」


 古代の魔法の力。それはどのような力なのだろうか? わたくしたちはさらなる説明を求めた。


「この島には世界を変えるほどの力が眠っていると伝えられているわ。それを手にした者が望む未来を作り出せるのよ」


 その言葉に、わたくしたちは驚きと興味を抱いた。確かに、この島は不思議な力に包まれているような感じがするのだ。


「なぜその力が封じられているんだ?」


 ジーニアスが疑問をぶつけると、フィールは考え込んだ後に答えた。


「正確なことはわからないけれど、伝承によれば、その力が誤用されることを恐れた人々によって封じられたらしいわ」


 フィールの話に聞き入りながら、島の秘密についての謎が解けることを願っていた。


「ではフィール、その魔法の力を目覚めさせる方法はあるの?」


 わたくしが尋ねると、フィールは再び微笑みながら答えた。


「もちろん、あるわ」


 やはり彼女は知っていたのか。この島の秘密を。


「でも駄目ね。時間切れよ。私が教えられるのはここまで」


 そう言うと、フィールの体が紫色の煙に包まれた。それは【ヴェノム・サイクロン】から発せられる毒気と同じもののようだった。


「フィール、待って! どうして突然…」


 わたくしの制止も空しく、フィールの体は紫色の煙に飲まれて姿を消してしまった。わたくしたちは戸惑いながらも、彼女の言葉を思い出す。


「時間切れ…」


 彼女が何かを知っていたことは間違いない。しかし、なぜ彼女は急に姿を消し、わたくしたちに教えられるのはここまでだと言ったのだろう?


「ジーニアス、何か考えられることはありますか?」


 わたくしが尋ねると、ジーニアスは思索しながら答えた。


「フィールは俺たちに島の秘密を知らせるために案内してくれた。しかし、彼女自身も何か制約を受けているようだ。もしかしたら、アイデンシテンには秘密を守らせる仕組みがあるのかもしれない」


 ジーニアスの言葉に納得しながらも不安を感じた。フィールがどのような制約を受けているのか、そしてわたくしたちはどうすれば島の秘密を解き明かせるのか。


「俺たちはフィールの案内が途切れた場所を探ってみることにしよう。もしかしたら、そこに何か手がかりがあるかもしれない」


 ジーニアスの提案に従い、フィールが姿を消した場所を調べることにした。


「この刻印はいったい」


 彼女の立っていた地面を調べてみると、何かかしらの刻印が見つかった。それは古代の文字で描かれた謎めいたシンボルだった。


「これは何ですかね?」


 わたくしが尋ねると、ジーニアスが近づいてしゃがみ込んだ。


「これは俺たちに代々伝わる海賊のシンボルマークだ。おそらく、この島に関連する何かしらの手掛かりだと思う。この印が何を意味するのか、そしてどのように島の秘密を解き明かすのか……」


 ジーニアスが考え込む間もなく、印が突如として光り出し、強力な魔力が放たれました。


「これは……魔法の力が反応しているのか?」


 しかし、それ以上刻印については何も分からないため、これが何を表しているのかを特定するためには、古代文字やシンボルに関する知識が必要だった。専門的な解読技術がなければ、これを解読するのは難しそうだ。


「これはいったい何を意味するんでしょう?」

「わからない。でも今日はここまでにしよう。ベルセウス王の安否も気になる」

「そうですね。いったん戻りましょう」



 * * *



「お前らなぁ……村に戻っても居ねぇし、どこに行ったかと思ったら……」

「ごめんなさい」

「すまない」


 村に戻るとベルセウス王が広場で仁王立ちをして待っていた。部下たちも無事で、ところどころ軽傷を負っているが、何とか無事に敵を撃退できたらしい。


「はぁ、まあいい。みんな無事で何よりだ」

「ベルセウス王こそ、無事で何よりです」


 謝罪と敬意を込めて頭を下げる。


「でっ、いったい何があったんだ? なぜフィールは島から姿を消した?」

「ベルセウス王、フィールについてはよくわからないが、この島には古代の魔法の力が封じられていることがわかった。その力の存在がアイデンシテンに狙われる理由であるようだ」


 ベルセウス王は驚いた表情を浮かべながら言葉を返す。


「古代の魔法の力か……確かにこの島は不思議な力に満ちているようだが、なにか確信めいた手がかりはあるのか?」


 わたくしはフィールとの出会いから、彼女が知っていたことや印の光り方について説明した。


「発見したところまでは良かったのですが、わたくしたちには解読するための専門知識が足りず、印の意味を特定することはできませんでした」


 報告を聞いたベルセウス王は深く考え込んだ後、口を開いた。


「このままでは島の秘密は解き明かせないな。俺たちに必要なのは、古代の魔法やシンボルに関する知識を持つ者だ。この村には図書館がある。古代の文献やこの国の歴史書も保管されていたはずだ。俺たちに解読できないなら、そこに行って専門家に助けを求めたほうがいい」


 ということで図書館へと向かうことになった。そこで古代の魔法やシンボルに関する知識を得ることで、島の秘密を解き明かす手がかりを見つけることができるかもしれない。




 わたくしたちは希望を抱きながら、新たな冒険の一歩を踏み出した。



最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

とりあえず書き溜め分を全部投稿しましたので、第一部完結となります。

また書き溜めしましたら投稿しますので、よろしくお願いします。


気に入りましたら、ブックマーク、感想、評価、いいねもよろしくお願いします。

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