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124 暴力団と熊 その2

 妖術を使い、平野稜ひらの りょうに暴行を働いた人間を因果でたどる。 

 怨霊は人気のない場所で待機させた。

 因果を追っていくと、数人の男女。

 彼らは暗い路地裏でたむろしている。

 男四人、女一人。

 派手な衣装、いかにもチンピラという雰囲気。

 彼らと平野が因果でつながっている。

「あの人たちは関係者かな。つながりは薄いね」

「どうするよ。あのゴミども」

 宿精に聞かれる。

たちの悪そうな人たちだけど、怨霊の向かう方角とは違う。宝石は持ってないよ」

「締め上げたらいいぜ」

「暴力ふるうほどじゃないからね」

「じゃあ、睡眠精霊で眠らせて、寝ぼけた頭に観相精霊ぶつけて情報回収しようぜ」

「それでいいかな。あの人たち、オーラも大したことないから」

 睡眠精霊を出して、彼らに憑依させるとあっさり眠りこける。

「今は暖かい季節だから放っておいても大丈夫だね」

 一番年齢が高そうで、がっしりした男を縛って、人気のない路地に連れ込む。

「この人、因果が強い」

「碌な野郎じゃないだろ。強固に縛り上げようぜ。顔つきも悪すぎる」

 宿精にうなずいて、ひもで縛りあげた。

 翔一は適当な紙きれで即席の仮面を作って顔を隠す。

「う、ううう」

 体をゆすって起こすと、朦朧とした頭で何とか起きようとする。

 男は何か喋ろうとしたが、口には粘着テープを貼っていた。

「うぐぐぐ!」

「質問をする。答えなくてもいい」

「?」

「黒い宝石を見たか」

 精霊をぶつける。

 精霊は平野が宝石を差し出してこの男と数人で平野を殴りつけている映像を見せた。

「やっぱり、ごろつきだ」

 黒い子熊の決めつけ。

「なぜ、平野さんを殴った」

 男は心を読まれていることを気がついたようだが、抵抗もできず、結局、映像を見せてくれる。

「金。借金のカタ。殴ったのは返済が遅れたから。では奪った宝石は?」

 彼よりさらに大柄で、狂暴そうな大男がそれを持って帰ったようだ。

「ありがとう、もう眠っていいよ」

 精霊が再び憑依して男は眠りこける。

 翔一は彼の戒めを解いた。

「大男。たぶん、武部龍児たけべ りゅうじさん」

「帰ったのなら自宅だよな」

「怨霊が導いてくれるよ。どこに行ったとしても」


 


 夜の高級住宅街。

 一軒の豪邸の前に到着する。

 立派な門と塀で中は見えないが、瓦の屋根だけは見える。

 和風の屋敷。

 表札には『株式会社、国虎くにとら組』と書いてあった。

「国虎組」

「まともな奴の家じゃねぇな」

 精霊界で腕を組む黒い子熊。

「この辺りはすごい金持ちばかり住んでいる地域だよ」

 すぐ近くに繁華街がある。一等地だ。

「何にも知らないで足を踏み入れるのは危険だと思う」

「そうだ、安藤さんに聞いてみよう」


 翔一は四級仲間だった安藤に電話する。

 彼はすぐに出た。

「治癒クマー先生。先日はありがとうございました」

 似合わない丁寧な言葉を使う安藤卓あんどう すぐる

 彼は今、情報屋をやっているのだ。

「あの、ちょっと困ったことになっていまして」

「どのような御用件です。治癒クマーさんのためなら何でもしますよ」

「実は都心の住宅街〇△町の『国虎組』のことを教えてほしいのです」

「く、国虎組っすか。かなりやばい奴らですよ。バリバリの武闘派ヤクザで、抗争事件を何度も起こしてます」

「実は、その家に入った武部龍児という人に僕の持ち物を取られてしまって。返してもらおうと」

「武部龍児、そいつもかなりやばい奴です。元国虎組組長、武部俊邦たけべ としくにの息子。組長は何年か前に亡くなって、今は嫁、龍児の義理の母親が仕切っています。とにかく、その物のことは諦めたほうが。何かは知らないですけど」

「それが、放置もできない物なのです。ありがとう。後は僕がどうにかします」

「どうにかって、無理ですよ!」

「大丈夫」

 そういうと電話を切る。

「さて、どうしようかな」

「面倒くさいから、エレメンタルを大量召還して屋敷を火の海にしてやろうぜ」

「それじゃ、テロリストだよ。それに、僕は喧嘩にきたんじゃない」

 宿精の提案に苦笑する。

「じゃあ、どうするよ」

「正面から行くよ……でも、チビの子供じゃ相手にされないかな」

「だろうな」

「たまには大クマーさんに頑張ってもらうか。ダーク君、すまないが、周辺の監視装置やカメラ類を全部切って」

「わかった」

 機械精霊が辺りを飛び交い、電子機器を停止させる。

 翔一は物陰で、ズンっと大きな熊に変身した。

 身長二メートルほどの普段よりやや小柄な『大クマー』と化す。

「これなら馬鹿にされないクマ」

 のっしのっしと玄関に向かう。 


 呼び鈴を押す。

 画面があるので見ると、凶悪な面をした男が出た。

「誰だ、こんな夜分に」

「こんばんわクマ。僕は武部龍児君に用事があるクマ」

「うわ! なんだこいつ。……動物? てめぇ、動物の癖に何で喋ってやがる。着ぐるみか?」

「しゃべる熊ですクマ。武部龍児君と話がしたいのです」

「てめぇみたいのとお坊ちゃんは会わねぇよ」

「そこをなんとか、頼むクマ」

「ち、ちょっと待て」

 下っ端では判断できなかったのだろう、上司と相談に行く。

 五分ほど待ったが、動きがない。

 通行人がじろじろ見ている。

「着ぐるみクマー。心配しないで」

 といってごまかすが、写真を取られたりするので、ちょっとポーズを決める。

 OLや酔っ払いのサラリーマンたちは大喜びだった。

 何度か一緒に写真を撮る。

「クマー!」「イェーイ!」

 ピースサインを出して一緒に写真に写る酔っ払いたち。盛大にモフられる。

(お酒臭いクマー)

 やがて。

「おい! てめぇなにもんだ!」

 先ほどとは違うヤクザが出てきた。先ほどはジャージだったが、今回はスーツを着ているようだ。

「僕は大クマーですクマ。武部龍児君に会いにきました」

「何の用だ」

「僕の弟が所持品を取られたのです。返してほしい」

「んなもんねぇよ。因縁つけやがるなら、ただでは済まさねぇぜ。さっさと帰れ!」

「黒い宝石です。あれは危険なものだ」

「うるせぇ!」

「返さないと警察に訴えますクマ」

「なんだと! ……ち、ちょっと待て」

 今のご時世、ヤクザはほんのちょっとした罪でも警察に厳しく検挙される。

「あ」

 パトカーのサイレンが微かに聞こえる。

 関係があるかどうかわからないが、ちょっと焦る翔一。

 ギイ。

 門が開く。

 実力行使に出る前に、門が開いたのでほっとした。

「うわ、なんだこのでかいの」「まずいかもしれませんぜ」「暴れるなよ、熊公」

 数人の目つきの悪い男たちが取り囲む。

 手には鞘に入ったドス、或いはジャケットの胸に手を入れていた。

「ご心配なく、僕は話にきただけクマー」

 ゆっくり歩く、すぐに背後で門は閉じた。


 門をくぐると、和風の中庭。

 建物も形状は和風だが、柱や壁などは鉄筋コンクリートのようだ。

 庭に面して縁側などもある。

「へえりな」

 顔に傷のある黒いスーツの男が顎でしゃくる。

 どうやら、家に入っていいようだ。

「ありがとうクマ」

 玄関に入る。

 目つきの悪い男たちが取り囲むようについてきた。パンチパーマ、スキンヘッド、顔に傷。いずれも凶悪な人相。

 玄関は一般家庭の何倍もあるような広さである。

「おっと、このまま土足は失礼になるクマ」

「おい、濡れタオル持ってこい」

「へい」

 下っ端が慌てて濡れタオルを持ってきたので、

「足をふきふきするクマー」

 足を拭いて上がる。

「熊のくせに意外と礼儀正しいじゃねぇか」

 スキンヘッドのヤクザがつぶやく。

 

 案内された部屋は庭に面する広い部屋。

 綺麗な畳が敷かれ、数人の男たちが胡坐をかいて待っていた。

 促されて、座布団に短い脚で正座する。

 待っていると一人の女が入ってきた。

 男たちは全員立ちあがったので、翔一もあわてて立ち上がる。

あねさん、ご足労お掛けしやす」

 上位の幹部っぽい男がその中年の女性に頭を下げた。

 小豆色の着物、髪を結い上げ非常に美しいが、目つきは怖い。

「座りなよ、ちょっと話するだけなんだろ」

 女性の言葉にうなずいて全員座る。翔一もあわてて正座しなおした。

「で、その熊さんがうちに何の用だ」

「こんばんわ。僕は大クマー。武部龍児さんに用件があってきましたクマ」

「ふん。あたしはその龍児の母だよ」

 その割には若すぎるように感じる。

(安藤さんが義母っていってたクマかな?)

「お母ちゃんなら、話は早いクマ。弟は黒い宝石を盗まれました。そして、それは巡り巡って龍児さんの手元にあります」

「おい! てめぇ! 坊ちゃんが盗んだって因縁つけるつもりか」

 男の一人がドスの利いた声で怒鳴る。

「とある人に盗まれました。そして、それは借金のカタとして彼から取り上げられたのです」

「ふん、なら、こちらとしては別に返す必要もない。返す必要があるのはコソ泥だろう?」

 姐さん。

「龍児さんは彼を殴って無理やり強奪しました。犯罪クマです」

「何だと! 調子に乗りやがって!」

「黙りな」

 姐さんが一睨みすると、こわもても静かになる。

「なら、聞くが。その宝石が熊さんのものだって証拠はあるのか」

「……ないです。ここには魔術で調べてきました」

「魔術……このご時世だから驚きはしないよ。しかし、それでは証拠にならない。宝石が仮に、ここにあったとしてもあんたの物と証明はできない」

「……」

 姐さんは意外と知性派だった。

「さすが姐さんだぜ」「熊の野郎、手も足も出ねぇな」

「しかし、その宝石は……」

 翔一が反論しようとすると、後ろの襖が開く。

「ち、聞いてりゃ、いいたい放題だな。俺がコソ泥だっていいたいのかよ」

 大柄な若者が出てくる。

 身長は百九十はあるだろう。彼がくだんの、武部龍児だということは、ビジョンの映像からも分かった。

「武部さん、その宝石はよくない物です。手放したほうがいい。返してください」

「は? 俺がそれを持っているという証拠でもあるのかよ!」

 舐め切った表情。

 人が屈するのは当然だと思っている顔だった。

「ないですが、それは本当によくないものクマ」

「け、何いってやがる。さっさと帰らないと、ただでは済まさねぇぜ」

「……」

 醜く太った顔を嫌な笑いでゆがめる武部龍児。

 感情の読めない鋭い目の姐さん。

 そして、ヤクザたちは武器をひそかに用意して部屋を包囲している。

(座っている六人は親子を守る、後ろに六人、右手に四人。左手に五人。武器は刀、ドス、拳銃……)

 彼らが殺気立っているのはわかった。

「ふう」

 思わず、ため息をついた。

 あの宝石を取り返したいが、どうしても欲しがる相手から暴力ふるってでも取り返すべきかどうかといわれると、迷いがあった。

「わかりました。宝石は預けます」

「はぁ? ふざけるなよ、ダボが!」

 大クマーの迷いを弱さと捉えたのか、龍児がさらにイキリ返る。

「僕は帰ります」

「おい! ここまでなめ腐って、ただで帰れると思うなよ!」

 横にいた威勢のいいやつが突如いいがかりをつけてきた。

 龍児はにやにや顔。

 姐さんは無言。

「僕の用件済みましたクマ」

「ふざけんな! 落とし前付けろや!」

「落とし前?」

「そうだ、落とし前だ」

「落とし前って、もしかして喧嘩のことクマ?」

「ちげーよ! 指つ……だ」

 喧嘩といわれて、大熊の体に思わずひるむ男。

「喧嘩なら受けて立つクマ」

 立ち上がる大熊。男を見下ろす。

 ざわつく男たち。武器を抜いているが、動きに迷いがあるようだ。

「おじさんたちはどうするクマ? 逃げるクマ?」

 威圧で盗みを無かったことにしようとする彼らに対して怒りもあったのだ。

「お、おい、お前ら、この熊公を叩きのめせ」

 龍児が叫ぶ。

「僕は素手は不得意だから武器を使うクマ。おじさんたちも使っていいよ」

 そういうと、大クマーは精霊界を見る。

 ふと、昔、親友のサイボーグが作ってくれた木刀が見えた。

 竹より硬く、木材よりしなやかで、オークの精兵たちと模擬戦を行った懐かしい武器だ。

 するっと、細長い硬い鞭のような木刀を取り出す。

「おい、どこから武器を出しやがった」

「てめぇ、喧嘩じゃねぇ、指……プギャ!」

 狂犬のように吼えていた男は顔面に木刀を二発喰らって飛んでいく。早すぎる木刀の軌跡はほとんどの人間に見えなかっただろう。

 男は口から血液を吐き出してきりもみ状に畳の上を転がった。

「手加減したから死んでないクマ」

「野郎! やりやがった!」

 刀や拳銃を抜く男たち。

「矢車夢想剣!」

 木刀が回転。

 同時に間合いにいた男たちは、ほとんど認識する間もなく、木刀の一撃を喰らって悶絶する。

「ガハ」「ぐあ!」

 あまりに早く、あまりに威力があった。

 胸や脛、手首を叩かれてうずくまる。

「う、腕が折れた」「足を、クソ!」

 折れた手足でもがく男たち。

「おい、こいつを始末しておけ!」

 そういうと、武部龍児は襖の奥に隠れた。

「坊!」

 姐さんが思わず声をあげる。

 さっさと逃げ出す息子に唖然とした顔。

 大クマーはうずくまる男たちをつまみ上げると、迫ってくる奴らに投げつける。

「くそ! 人間を軽々と!」「うわー!」

 仲間を受け止めて、倒れ込む男たち。

 単独で大熊に迫れば、見えない一撃を喰らって悶絶する。 

 ようやく包囲するが、大熊はぴょんと飛び跳ね、障子を突き破って庭に出る。

 あまりに移動が速くて、捕捉できない。

 走って追いかけても、軽々と大木の上や、塀の上に跳びあがる。大熊は人間よりもはるかに速いのだ。

「こいつ、でかいだけじゃないぞ!」「くそ、逃げ足の速い奴め!」

 息を切らせて走り回っても、

「おじさんたち、もっとがんばるクマ」

 いつの間にか、簡単に背後に回られている。

 隙を見せれば、熊が突撃して男たちを叩きのめした。

 尚、拳銃は引き金を引いても弾が出ない。マシンガンも同様。

 刀は軒並み叩き折られ、ドスの突進も胸に木刀の突きを喰らって悶絶する始末。

「オークさんに全く及ばないクマー」

 殴り飛ばされ、宙を舞うヤクザたち。


 五分ほどで、姐さんの護衛以外はうめき声をあげるだけになっていた。

 大熊はずんずん近づく。

 姐さんは鋭い目線でにらむだけで逃げようとしない。

 すっと、昔の軍服のような詰襟の服を着た男が立ちふさがる。

 五十絡みの白髪の男。

 手には白木の鞘に白木の柄の刀。 

 居合の構えで割って入った。

 一瞬のにらみ合い。

(この人はそこそこできるクマ。でも)

 大クマーはふっと間合いを外すと、

 ボス!

「ぐ、うう」

 白髪男はうずくまる。

 足元に石ころが落ちた。

「と、投石とは卑怯者め」

「おじさんたち、喧嘩に拳銃使っていたクマだよ」

「……」

 バシバシっと、男の手足を打って、きつめの打撲傷を与えた。

「ぐは!」

 痛さのあまり意識が飛んだようだ。

 姐さんに近づく。

「野郎!」「姐さんは命に代えても!」

 いかつい護衛が必死の守り。刀を抜いて立ちふさがった。

 そして、姐さんは無言でにらみつけてくる。

「……」

 男たちは必死の形相。

 すでに勝てないことはわかっているのだろう。しかし、命がけの侠気おとこぎがあった。

「……僕はお母ちゃんには何もしないクマ」

 木刀をしまう。

「あんた、何者なんだ」

「しゃべる熊」

「あんたは喧嘩に勝った、好きにしな」

「帰ります」

 

 誰も邪魔する者もなく門を開けると、夜の通りに出る。

 後ろには大勢のうめき声。

 ふと見ると、見覚えのあるアーミージャケットの男が電柱の後ろに隠れていた。ひょろっと背が高く、頭は五分刈り。

「安藤さん」

「うわ。こちら見ないでください」

「いいけど、何してるクマ」

「心配になって見にきたんですよ。大クマーさんですよね、治癒クマーさんはいないの?」

「ええっと、弟分は帰ったクマ」

「あなた、うわさではお兄さんですよね、どういった存在」

「精霊界のしゃべる熊です」

「は、はあ?」

「大沢さんは元気してるクマ?」

「兄貴は大暴れしてますよ。昆虫人間じゃ物足りないっていって、恐竜狩りに行ってます」

 にやりと笑う安藤。

「それはよかったクマ」

「それはそうと、結局、国虎組に喧嘩売ったんですね」

「話合いだけでわかってほしかったクマ……」

「龍児、あのたちの悪いガキ。あいつが素直に返すわけがないですよ」

「はい。断られましたクマ。持ち物だった証拠見せろといわれて」

「それでかっとして、ヤクザたちを?」

「違うクマ。あきらめて帰ろうとしたら、落とし前つけろといわれて、仕方なく喧嘩買ったクマ」

「落とし前って……」

「喧嘩のことクマだよね?」

「たぶん、違うと思いますけど……それで、奴らどうなったんです」

「木刀でちょっと痛い思いをさせたクマ」

「ちょっとですか? なんだか、もっとすごいような」

 救急車の音が聞こえる。

「そろそろ、僕は帰るクマ」

「その品物はどうするのです?」

「龍児君にしばらく預けるクマだよ。よくないものだから親切で回収しようとしたのに、あんなに拒否されてはね」

「物はどんなのです?」

「黒い宝石」

 そういうと、大クマーは薄くなっていく。

 そして、消えてしまった。

「……不思議な人だ、というか動物だ。でも、色々と面白いことを教えてもらった」

 安藤は背中を丸めて、そそくさと消える。




2021/11/13~2022/9/5 微修正

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