ギリシャ共和国
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翌朝それぞれが大広間に集まり今後の事を決める会議が行われた。まずこの国の今後をどうするのか、そして誰が治めるのか。
レグナム神国出身者だけでなく、側仕えを初め様々な人物が意見を申す。
「母上がこのまま変わりなく、と言う程民も馬鹿ではありません。テッサロニキ然り。他各地も暴動の恐れありと思います。必要なのは父上が行っていた様に長きの安定を守れる人物がと」
「私共は既にレグナム神国を捨てた故。政治に口だそうとは思いませんが。シューリヘト様が継がれるなら万事問題なくと思います」
「もちろん私トランポも後押しの役に立つのであれば。シューリヘト様なら問題ありますまい」
「・・前提として僕は領主にならないよ?」
「!!」「何故?」「シュー兄が。。」「ええ!?」「となると。。」「ふむ。これは」「残念でございます」
「ああ。多分僕にはその責務は務めれる。が、知っての通り少し。。普通の人とは違うの・・このまま大きく成人には成れない。うーん。生き返った呪いの様なものかな?」
皆は一同に驚いたが、一緒に行動していたトランポやエーリス、そしてカネラは納得した表情であった。シューリヘトは自身は今後どうなるか解らないが、表立って出るべきでない事を伝える。
「祝福や神儀式はいいけど、国の王がずっと子供って変でしょ?それに僕は既に様々な影響力で敵も味方も多い。国事巻き込まれることは住民の安全を踏まえても無理かな?レフトが来る可能性もあるし」
すっかりシューリヘト領主で決まると思っていた分、周りの落胆はよく分かる。そして一人の女の子が発言をする。
「解りました。シュー兄上には兄上の問題があることも。では私が領主としこの国を立て直しましょう」
「!!クリル!。。。いいの?」
「いいも悪いも私は長女。多くの犠牲が出た中何もできなかったのは私の不甲斐なさもあります。リリル、一緒にいて欲しいけど。。あなたはあなたの幸せを選んでいいわよ?」
「私も一緒に支えます!」
「うん。いい育ち方をして嬉しいよ。。ごめんね。でもできる事はする。いつでも頼って欲しい」
「「はい!兄上」」
「…ひとつお願いしてもよろしいですか?レグザの。今はまだ復興途中のレグザをお願いしたいのですが。民もシュー兄ならみな子供のままでも不思議なく」
「おお!良いですね♪リリルいい案です」
「いいけど、ジェノヴァとかイタリシとかいろいろ回ると思うよ?」
「お願いしまし!」
「そして。レグナムの名を変えないか?」
「!!」
「これは民衆に新たな国という認識と。変わったと伝えるには一番効果的と思うんだ。内戦以降ずっと重い空気があったし。あ、とりあえず考えといてと」
その後実務の打ち合わせや信頼するものを選出、また権益のある貴族など会議は夕方になっても続いた。新たに国の制度も変え、役職も一新するという莫大な話し合いになった。
…
主な役職はヴァシリキ・コルフを右大臣に添え内政を戻す。イオニア海の警備に飛ばされたヤノス・ケ・プリグロシュスやレンツァ・オルファシムを騎士団に戻す。近衛は産後であるがカロミラを配置し、またトランポも筆頭とし相談役に。
今回の原因でもある吸血鬼が入れたのは隠密を含む情報部隊が欠如したので、エーリスは隠密隊に戻し、黒潮衆は各地の事情を探る。ヌジャビは首都内の混乱を防ぐが為公安の部隊に。
「それで私は?」
「…カネラはバチカンに戻らないと?」
「いやでし!ここで自由奔放に過ごすでし!領主婦人として後宮を牛耳るのでし!」
「…また教皇に怒られるよ?ちなみに後宮なんてないから」
「作るのです!民衆から血税を。。フフフ」
「馬鹿はほっといて、まずは内国から。ロンツォ・ニードル知ってる人います?とりあえず街は占領してもいいけど、内戦にならないように手を打たないと」
「ぶひ!昔ボコったぶひ!任せてくだされ」
「じゃあトランポはテッサロニキに書簡を。心配だなぁ。。アレフレッドも同行お願いします。対外交は僕が行ける部分は回るかな」
「それがよろしいかと。少なくとも十字軍でシューリヘト様の活躍は欧州に知られております」
他にも不安材料は大きい。
東欧州でエルサレムが奪還は驚いたが、その後の援軍などバチカンではまた多くの人が集まる。オスマン帝国を含め南東のイスラム教徒国も反撃があると思うし、できれば関わりたくない。
北欧は小競り合いをし、イングランドと組んだフランク王国の動静も気になる所だ。衰えたといえ帝国の体制は変わってはいない。少なくとも西ゴード、プルトゥゲザ王国、ジェノヴァ、は友好的に、そしてヴェネツィアと東小三国とは争いたくない。
各地との調整は時間がかかる点より書簡を出しつつ情勢を見極める。中程度の国であるレグナムは判断を誤るといつ滅亡するか解らない。
「それで、兄上様。国の名前はお考えで?」
「うーん。。皆が普通に使って分かる名前がいいね。長くなくそして納得できる様な?」
「『シューリヘテクト』は如何でしょう?」
「却下」
「私達は昔よりヘ『ヘレネス』と神ヘレンより生まれし者と伝わっております」
「おお?ヘレネスか。いいね」
「ただ同じ名称であると使い方にも問題が」
「ふむー発音を変えるか、もしくは違う呼び名で…」
「イタリシ共和国に古くから住まれたレグナム人を『グラキア』と呼ばれた歴史がありましたが。。」
なるほど。ラテン語で言う所そうなるのか。合点した。
「では『ギリシャ』でどうでしょう?長く王政より変え民衆の共和国制度を取り込む。『Graecia Republic』」
「なるほど。音を変えるのですね。ギリシャか。。」
こうして案は進んで行く。
もちろんきちんと正式な手続きを踏まえるまでは呼び名が変わる事がない。古代語と最新の共和国の政治制度を取り込みながら。元老院の役割をも上手く絡み合わせて新たな国へ。
その年の新年。
レグナム神国は名前を『ギリシャ共和国』と名を変え。成人を迎えた者に査証が贈られるのだが、名を神査証と名を変え、商会証と同じく文字の送信が付けられた。
これは選挙にも使われ投票結果が増える。
政治や貿易が一気に進むある意味東欧州で一番の技術革命であった。
ギリシャ共和国は今後1000年過ぎても名が続き未だその名が残る事になる。その名称を決めたのは最後の王シューリヘト・オズベルタス・グリーク。その上にはオズベルタスを復興に向けたクリルの名が刻まれていた。
これらの名は王宮の『王賓の間』の天板に。
仲の良い双子と幼き神の子の照映と共に小さく古板として刻まれていた。
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