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聖地のわだかまり

昼投稿GWでし!


   いつもの様に神の加護を―――


………弾かれるだと!?



―トランポ・デミ・ピレウスの家系は神官職にある。

神々に祈る事から朝が始まり。

神殿の清掃が毎日。雨であろうが嵐であろうが風邪を惹こうが必ず行われていた。トランポの父は厳格その一言に尽きる。


 幼きときより祝福が出ていたトランポは可愛がわれはするものの、どこか神を馬鹿にしていた。祝詞などは適当でいい。

祝福がでさえすれば皆可愛いがる。。。


8才を迎えた頃に流石に家庭教師を付けられた。

当時まだ腰の曲がっていない中年のボリネスク・モスフィタスであった。人生が変わるほどのキツイ時期であった。


「ほらほら!トランポ!聞こえやしないよ!」

「ほう。魔法が使いたいと?百年早いわ小童(こわっぱ)!」

「全く。くいもんだけはよく食べる…」


投げられ飛ばされ。。炎をぶつけられ、森で風牙で襲われ。。海に落とされ厳しい修行は続いた。息子である幼い子供を抱きつつなんでこんなに動けるのだと思う。


初めて適わない相手を知った。


成人前になると、ボリネスクは魔力操作を教えてくれた。その感覚はトランポにとって感動な出来事という。

祈りや祝福は決められた手順で踏めば難しい事ではない。

だが自身の魔力操作により強化され、意志のまま動ける事は自身の本来の力を知ることになるのだ。


 たった二年間の家庭教師であったが、トランポは大人に反抗な態度は無くなり、横暴な態度も落ち着き神について調べる様になる。


祈りは島の周りにある広大な海の神。


―我は神に祈りしもの。海の神ネプトゥヌスの加護を与え給う。巨人ポリュボテスの岩の強さを我が腕に。その力は地をも砕く巨腕を授け給う―

 

 一番気にいっていた体格変化。

始めはその異形さより気持ち悪がられ、バランスを保てずよく転んだ。巨人の一部を扱う事は難しいことこの上ない。

しかしトランポは一人で修行を続けものにする。師匠ボリネスクの言う事を信じ。


「神の加護は肉体的にも精神にも影響するんだよ?だからよく考えて選びな。ひとつでいい。それを極めるんだ小童(こわっぱ)


神の加護で精神をやられた者はまた魔獣と変わらない。強い神の意志が入り込む事で操られる。人によりそれぞれだが横暴や暴力的、破壊衝動が起こる。それを抑える自我を教わった。


「また神がいる場所では加護の効果が聞かない。よく覚えておくんだよ?その時にどうするのか。でくのぼうの様に死ぬのか」


アクロポリスで卒業試験の時だ。

魔法陣の中で加護が無力化された。

腕は大きくなるが力が入らない。

ボリネスクに散々ボコられ卒業できたが。

あの時の屈辱は忘れられない――― ヒュン



・・・


岩のドームはトランポの『豪傑(ごうけつ)』を無力化させ傷ひとつない。ドームに詰所があるのか一斉に兵士が出てきた。


「…なるほど。ここは加護が聞かない場所ですか」


「アレフレッド。騎士達よ。音で兵士が集まります」


「ふむ。よく見れば細かな魔法陣がそこらに。流石ムハンマドが飛び立った聖地である」


「いたぞ!侵入者だ!」


 四方を囲まれ六人しかいないトランポ達はそれぞれ背を守る様に構える。背より大剣。いや錆びてもはや鉄の塊を持ちトランポは叫ぶ。


「鈍らゆえ切られると痛いぞ!すぐ死ねんと思え!」


次の瞬間。一斉にカトラスと弓矢が襲う。


曲刀と剣が重なり合う音が―――




□□□


「あの音はトランポ様の豪傑。我々も急ぎましょう」


「はい。レオはザハロが守る様に。私が見た所教会付近に怪しい様子は()られません。ただいろんな人種や格好が見られますね」


ヴァシリキの能力は鳥を操る事もある。

事前に空を飛ばせ偵察を済ませていた。


カネラ一団は小足早に教会へ向かう。

露店も増えて人の行き来も徐々に増える。

聖地エルサレムの中心となる場所。

”聖墳墓教会”と”嘆きの壁”。

既に空の先には丸い特徴的な屋根が姿を見せていた。


聖墳墓教会は特徴的な形である。

四角い石壁はモスクの様にありその内装は教会と合って異なる独自の構造であった。入り直ぐに石桶があり石切場がある。


教会内部は様々な観光客で溢れていた。

カネラ達も紛れ中央へ向かう。所々で立ち台にて演説をしている他宗教の人が面白く思える。

カネラは教会に住んでいるに等しく裏道に逸れ、関係者通路に入り込む。まるで知っているかの様に。


聖壇を大きく回り込む様に裏手に周り、清掃用具置き場に入り込む。


「…この下に空洞があります」


「では♪簡単削岩機α!魔力で削れます」


立て横に歯車が重なりそして小さいが太めの鉄柱が先端に向い細くある。ヴァシリキがゆっくり穴を開けつつザハロが見張る。

するとカネラが。。『えいっ!』槍を叩き付けた。

人が一人入れる縦穴ができる。。非常識に。


「さあ急ぎましょう。ヴァシリキ先頭を。ザハロは周囲の気配を。騎士は一人ここで見張らせ残りは殿(しんがり)を」


「ううっ。削岩機α。。」


「常識が通用しないからこそ聖女なのです。今は急ぎましょう」


地下は温度がグッと下がり。地下道というより洞窟であった。左右に定感覚にろう立てがある辺りを見ると使われていたのも分かる。


「南西です。カネラ様。コウモリが呼んでいます」


「…南西ってどっち?ザハロ」


「…こっちです。カネラ様」


「では参りましょう!いざ聖杯を!」


この洞窟には何か嫌な予感がヴァシリキには感じていた。

昔”試練の間”で感じた様な針を指す様な空気感が。奥に進む程チクチクと大きくなる様な感覚・・




□□□


 乱戦になれどもそこらの兵ではない騎士は検討していた。事前にユーグはこちらに来るとなりフォーメーションで三人で安全に始末している。一番倒すのはトランポでありもはや叩きつけ吹き飛ばす。

加護切れ関係ないほど強靭な肉体を作り防御も上手い。


アレフレッドは最小限の動きで腕の健を狙い無効化しており、アレッソもなんとか凌ぐ。既に60名程度ドーム守護兵はやられていた。


「しかしきりがないぶひ!アレフレッド”爆弾”は時間かかるであろうか?」


「丁度だそうと思った所です!ユーグ殿、後方を退けお願いします」


「相分かった。シルウェス、上砂嵐(スヮーム)!」

『スースー!』


 上昇気流が舞起こり、周りの兵士は砂煙で視界が奪われる。

「ぶひー!何も見えないぶひ!」


…勿論仲間も。

その場では緑の光る精霊だけが風を操る。


「ありがたく。アレッソ起爆任せる。皆ドームへ!」


線が数本伸びた球体を適宜投げつけつつドームに飛び込む。

アレッソが最後に小箱を開き接続させた。次の瞬間――


   \\\ドドッカ―――ン!!///


…煙でドーム外が覆われた。

既に動く気配は内部だけで人の動き止まる。


また遅れ大爆発音が連鎖して起こった。


「ぶひー!耳がキーンってするぶひっ!」


「皆無事そうで。。しばらくドーム内には近寄れないでしょう!聖杯の探索を!」


ユーグ率いる騎士は内部の防衛兵を蹴散らし進む。

エルサレムを大混乱に落とし入れたのは、この一団と言っていいだろう。派手な音と煙が中央北東部を覆う。


今回のイスラム教の重要聖地を爆破した事で、今後もイスラム教に狙われ続けられるトランポと指名手配されるのはもう少し後の事。。



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